管理対象の Chrome ブラウザと ChromeOS デバイスが対象です。
Chrome バージョン 89 以降が対象です。
管理者は Chrome でデータ(履歴、Cookie、パスワードなど)を保持する期間を管理できます。Chrome を終了した直後や、指定した期間が経過したときに、特定のデータを削除するように設定できます。
始める前に
- SyncDisabled ポリシーを使用して Google Sync を無効にします。プラットフォーム レベルでデータを削除するようにポリシーを設定した場合、プラットフォーム レベルで Google Sync を無効にする必要があります。同様に、ユーザーレベルでデータを削除するようにポリシーを設定した場合は、ユーザーレベルで Google Sync を無効にする必要があります。
- 削除できるデータタイプは次のとおりです。
- browsing_history - 閲覧履歴を削除します。
- download_history - ダウンロード履歴を削除します。
- cookies_and_other_site_data - Cookie と他のサイトデータを削除します。
- cached_images_and_files - ユーザーのデバイスにキャッシュされている画像とファイルを削除します。
- password_signin - 保存されているパスワードを削除します。
- autofill - ブラウザに保存されている自動入力データを削除します。
- site_settings - サイトの設定をデフォルトに戻します。
- hosted_app_data - ブラウザにインストールされているホスト型アプリのデータ キャッシュを削除します。
ポリシーを確認する
ポリシー | 説明と設定 |
---|---|
Chrome の終了時に削除する閲覧データのタイプを指定します。 このポリシーの優先順位は AllowDeletingBrowserHistory よりも低くなります。 |
|
Chrome の閲覧データの有効期間(Chrome で特定のデータタイプが削除されるまでの期間)を設定します。 time_to_live_in_hours で指定します。
データの削除には、指定した時間よりも若干時間がかかることがあります。 |
Chrome の終了時にデータを削除する
任意のデバイスのログイン ユーザー、または Windows、Mac、Linux 上の登録済みブラウザに対して適用できます。詳しくは、設定が適用されるタイミングを理解するをご覧ください。
-
-
管理コンソールで、メニュー アイコン [デバイス] [Chrome] [設定] に移動します。デフォルトでは、[ユーザーとブラウザの設定] ページが開きます。
Chrome ブラウザ クラウド管理に登録済みの場合は、メニュー アイコン [Chrome ブラウザ] [設定] に移動します。
- すべてのユーザーと登録済みブラウザに設定を適用する場合は、最上位の組織部門を選択したままにします。それ以外の場合は、子組織部門を選択します。
- [その他の設定] に移動します。
- ChromeOS デバイスの場合は、以下の操作を行います。
- [Chrome 同期 (ChromeOS)] をクリックします。
- [Chrome 同期を無効にする] を選択します。
- チェックボックスを使用して、Chrome 終了時に削除するデータタイプを選択します。利用可能なデータタイプの一覧については、上述の始める前にをご確認ください。
- [保存] をクリックします。
- Windows、Mac、Linux 上の Chrome ブラウザの場合:
- [Chrome 同期と移動プロファイル(Chrome ブラウザ - クラウド管理)] をクリックします。
- [同期を無効にする] を選択します。
- チェックボックスを使用して、Chrome 終了時に削除するデータタイプを選択します。利用可能なデータタイプの一覧については、上述の始める前にをご確認ください。
- [保存] をクリックします。
- [ポリシー] [管理用テンプレート] [Google] [Google Chrome] に移動します。
- [終了時に閲覧データを削除する] を有効にします。
- Chrome で削除するデータタイプを追加します。利用可能なデータタイプの一覧については、上述の始める前にをご確認ください。
- 更新をユーザーに展開します。
サンプルコードについては、以下の例をご覧ください。
指定した期間が経過した後にデータを削除する
任意のデバイスのログイン ユーザー、または Windows、Mac、Linux 上の登録済みブラウザに対して適用できます。詳しくは、設定が適用されるタイミングを理解するをご覧ください。
-
-
管理コンソールで、メニュー アイコン [デバイス] [Chrome] [設定] に移動します。デフォルトでは、[ユーザーとブラウザの設定] ページが開きます。
Chrome ブラウザ クラウド管理に登録済みの場合は、メニュー アイコン [Chrome ブラウザ] [設定] に移動します。
- すべてのユーザーと登録済みブラウザに設定を適用する場合は、最上位の組織部門を選択したままにします。それ以外の場合は、子組織部門を選択します。
- [セキュリティ] に移動します。
- [閲覧データの有効期間] をクリックします。
- Chrome で特定のデータタイプが削除されるまでの期間を設定します。利用可能なデータタイプの一覧については、上述の始める前にをご確認ください。
- [保存] をクリックします。
- [ポリシー] [管理用テンプレート] [Google] [Google Chrome] に移動します。
- [閲覧データの有効期間の設定] を有効にします。
- JavaScript Object Notation(JSON)形式で、削除するデータのタイプと有効期間を追加します。利用可能なデータタイプの一覧については、上述の始める前にをご確認ください。
注: JSON データは 1 行で(改行を入れずに)入力してください。 - 更新をユーザーに展開します。
例
Chrome の終了時にすべてのデータタイプを削除する
管理コンソール
任意のデバイスのログイン ユーザー、または Windows、Mac、Linux 上の登録済みブラウザに対して適用できます。詳しくは、設定が適用されるタイミングを理解するをご覧ください。
-
-
管理コンソールで、メニュー アイコン [デバイス] [Chrome] [設定] に移動します。デフォルトでは、[ユーザーとブラウザの設定] ページが開きます。
Chrome ブラウザ クラウド管理に登録済みの場合は、メニュー アイコン [Chrome ブラウザ] [設定] に移動します。
- すべてのユーザーと登録済みブラウザに設定を適用する場合は、最上位の組織部門を選択したままにします。それ以外の場合は、子組織部門を選択します。
- [その他の設定] に移動します。
- ChromeOS デバイスの場合は、以下の操作を行います。
- [Chrome 同期 (ChromeOS)] をクリックします。
- [Chrome 同期を無効にする] を選択します。
- すべてのデータタイプのチェックボックスをオンにします。
- [保存] をクリックします。
- Windows、Mac、Linux 上の Chrome ブラウザの場合:
- [Chrome 同期と移動プロファイル(Chrome ブラウザ - クラウド管理)] をクリックします。
- [同期を無効にする] を選択します。
- すべてのデータタイプのチェックボックスをオンにします。
- [保存] をクリックします。
Windows(グループ ポリシー)
["browsing_history","download_history","cookies_and_other_site_data","cached_images_and_files","password_signin","autofill","site_settings","hosted_app_data"]
Windows(レジストリ)
Software\Policies\Google\Chrome\ClearBrowsingDataOnExitList\1 = browsing_history
Software\Policies\Google\Chrome\ClearBrowsingDataOnExitList\2 = download_history
Software\Policies\Google\Chrome\ClearBrowsingDataOnExitList\3 = cookies_and_other_site_data
Software\Policies\Google\Chrome\ClearBrowsingDataOnExitList\4 = cached_images_and_files
Software\Policies\Google\Chrome\ClearBrowsingDataOnExitList\5 = password_signin
Software\Policies\Google\Chrome\ClearBrowsingDataOnExitList\6 = autofill
Software\Policies\Google\Chrome\ClearBrowsingDataOnExitList\7 = site_settings
Software\Policies\Google\Chrome\ClearBrowsingDataOnExitList\8 = hosted_app_data
Mac
<key>ClearBrowsingDataOnExitList</key>
<dict>
<array>
<string>browsing_history</string>
<string>download_history</string>
<string>cookies_and_other_site_data</string>
<string>cached_images_and_files</string>
<string>password_signin</string>
<string>autofill</string>
<string>site_settings</string>
<string>hosted_app_data</string>
</array>
</dict>
Linux
{
"ClearBrowsingDataOnExitList": ["browsing_history", "download_history", "cookies_and_other_site_data", "cached_images_and_files", "password_signin", "autofill", "site_settings", "hosted_app_data]
}
Chrome の終了時にプロファイル管理データを削除する
同じウェブサイトに繰り返しアクセスするときに、より高速に閲覧できるようにするために、Chrome ブラウザでは一般的にファイルや画像がキャッシュされます。ユーザーが多数のウェブサイトを閲覧すると、デバイスに保存されているキャッシュの量が増加します。ユーザーのストレージが制限されている場合や複数のデバイスでストレージを共有している場合は、プロファイルのサイズが大きくなりすぎないようにすることができます。キャッシュに保存されている画像やファイル、ホスト型アプリのデータを削除することで、データの大部分が削除され、プロファイルを管理可能なサイズに保つことができます。
管理コンソール
任意のデバイスのログイン ユーザー、または Windows、Mac、Linux 上の登録済みブラウザに対して適用できます。詳しくは、設定が適用されるタイミングを理解するをご覧ください。
-
-
管理コンソールで、メニュー アイコン [デバイス] [Chrome] [設定] に移動します。デフォルトでは、[ユーザーとブラウザの設定] ページが開きます。
Chrome ブラウザ クラウド管理に登録済みの場合は、メニュー アイコン [Chrome ブラウザ] [設定] に移動します。
- すべてのユーザーと登録済みブラウザに設定を適用する場合は、最上位の組織部門を選択したままにします。それ以外の場合は、子組織部門を選択します。
- [その他の設定] に移動します。
- ChromeOS デバイスの場合は、以下の操作を行います。
- [Chrome 同期 (ChromeOS)] をクリックします。
- [Chrome 同期を無効にする] を選択します。
- [キャッシュされた画像とファイル] と [ホストされているアプリデータ] のチェックボックスをオンにします。
- [保存] をクリックします。
- Windows、Mac、Linux 上の Chrome ブラウザの場合:
- [Chrome 同期と移動プロファイル(Chrome ブラウザ - クラウド管理)] をクリックします。
- [同期を無効にする] を選択します。
- [キャッシュされた画像とファイル] と [hosted_app_data] のチェックボックスをオンにします。
- [保存] をクリックします。
Windows(グループ ポリシー)
["cached_images_and_files","hosted_app_data"]
Windows(レジストリ)
Software\Policies\Google\Chrome\ClearBrowsingDataOnExitList\1 = cached_images_and_files
Software\Policies\Google\Chrome\ClearBrowsingDataOnExitList\2 = hosted_app_data
Mac
<key>ClearBrowsingDataOnExitList</key>
<dict>
<array>
<string>cached_images_and_files</string>
<string>hosted_app_data</string>
</array>
</dict>
Linux
{
"ClearBrowsingDataOnExitList": ["cached_images_and_files", "hosted_app_data]
}
閲覧履歴を 24 時間ごとに削除し、ログイン時のパスワードと自動入力データを 12 時間ごとに削除する
管理コンソール
任意のデバイスのログイン ユーザー、または Windows、Mac、Linux 上の登録済みブラウザに対して適用できます。詳しくは、設定が適用されるタイミングを理解するをご覧ください。
-
-
管理コンソールで、メニュー アイコン [デバイス] [Chrome] [設定] に移動します。デフォルトでは、[ユーザーとブラウザの設定] ページが開きます。
Chrome ブラウザ クラウド管理に登録済みの場合は、メニュー アイコン [Chrome ブラウザ] [設定] に移動します。
- すべてのユーザーと登録済みブラウザに設定を適用する場合は、最上位の組織部門を選択したままにします。それ以外の場合は、子組織部門を選択します。
- [セキュリティ] に移動します。
- [閲覧データの有効期間] をクリックして、次のように設定します。
- [閲覧履歴の有効期間(時間)] を [24] に設定します。
- [パスワードとその他のログインデータの有効期間(時間)] を [12] に設定します。
- [自動入力フォームのデータの有効期間(時間)] を [12] に設定します。
- [保存] をクリックします。
Windows(グループ ポリシー)
[{"data_types":["browsing_history"],"time_to_live_in_hours":24},{"data_types":["password_signin","autofill"],"time_to_live_in_hours":12}]
Windows(レジストリ)
Software\Policies\Google\Chrome\BrowsingDataLifetime = [
{
"data_types": [
"browsing_history"
],
"time_to_live_in_hours": 24
},
{
"data_types": [
"password_signin",
"autofill"
],
"time_to_live_in_hours": 12
}
]
Mac
<key>BrowsingDataLifetime</key>
<array>
<dict>
<key>data_types</key>
<array>
<string>browsing_history</string>
</array>
<key>time_to_live_in_hours</key>
<integer>24</integer></dict>
<dict>
<key>data_types</key>
<array>
<string>password_signin</string>
<string>autofill</string>
</array>
<key>time_to_live_in_hours</key>
<integer>12</integer></dict>
</array>
Linux
BrowsingDataLifetime = [
{
"data_types": [
"browsing_history"
],
"time_to_live_in_hours": 24
},
{
"data_types": [
"password_signin",
"autofill"
],
"time_to_live_in_hours": 12
}
]
ポリシーが適用されていることを確認する
Chrome ポリシーを適用した後、その設定を有効にするためにユーザーは Chrome を再起動する必要があります。管理者は、ユーザーのデバイスにポリシーが正しく適用されているかどうかを確認できます。
- 管理対象デバイスで、chrome://policy にアクセスします。
- [ポリシーを再読み込み] をクリックします。
- ClearBrowsingDataOnExitList と BrowsingDataLifetime について、[ステータス] が [OK] に設定されていることを確認します。
- ClearBrowsingDataOnExitList と BrowsingDataLifetime について、[すべてを表示] をクリックし、各項目の値がポリシーで設定した値と同じであることを確認します。
Google および関連するマークとロゴは Google LLC の商標です。その他すべての企業名および商品名は関連各社の商標です。