キャンペーン マネージャー 360 マクロ
ここでは、各種キャンペーン マネージャー 360 マクロの使用方法について説明します。
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下記の表をフィルタして、必要なマクロを検索できます。たとえば、「トラッキング広告」と入力すると、トラッキング広告で使用できるマクロが表示されます。
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ヘルプのリンクをクリックすると、それぞれのマクロに関する詳しいガイドが表示されます。
Macro | Name | Works in | Help link |
---|---|---|---|
%c | クリック文字列マクロ | クリエイティブ コード | 詳細 |
%e | エキスパンド マクロ | リンク先 URL、トラッキング広告、リダイレクト URL、クリエイティブ コード(すべてのタイプ)、インプレッション イベントタグ、クリック イベントタグ、OBA アイコン リソース、Floodlight タグ(%ers! のみ)。クリック トラッカーでは %eexcid! や %eexpid! はサポートされません。 | 詳細 |
%g | 地域データ マクロ | リンク先 URL、トラッキング広告、リダイレクト URL、クリエイティブ コード(すべてのタイプ)、インプレッション イベントタグ、クリック イベントタグ、OBA アイコン リソース | 詳細 |
%h | クリエイティブ サーバー マクロ | クリエイティブ コード(すべてのタイプ) | 詳細 |
%i | インプレッション マクロ | インタースティシャル プレースメント タグ | 詳細 |
%k | キーワード値マクロ | リンク先 URL、トラッキング広告、リダイレクト URL、クリエイティブ コード(すべてのタイプ)、フレーム ヘッダー、インプレッション イベントタグ、クリック イベントタグ、OBA アイコン リソース | 詳細 |
%m | 一致マクロ | リンク先 URL、クリック トラッカー、トラッキング広告、リダイレクト URL、クリエイティブ コード(すべてのタイプ)、インプレッション イベントタグ、クリック イベントタグ、OBA アイコン リソース | 詳細 |
%n | 乱数マクロ | リンク先 URL、クリック トラッカー、トラッキング広告、リダイレクト URL、クリエイティブ コード(すべてのタイプ)、Floodlight タグ、インプレッション イベントタグ、クリック イベントタグ | 詳細 |
%p | パターン一致マクロ | リンク先 URL、トラッキング広告、リダイレクト URL、クリエイティブ コード(すべてのタイプ)、フレーム ヘッダー、Floodlight タグ、インプレッション イベントタグ、クリック イベントタグ、OBA アイコン リソース | 詳細 |
%s | サイトキー名マクロ | リンク先 URL、クリック トラッカー、トラッキング広告、リダイレクト URL、クリエイティブ コード(全タイプ)、Floodlight タグ、インプレッション イベントタグ、クリック イベントタグ、OBA アイコン リソース | 詳細 |
%u | ランディング ページ URL マクロ | クリエイティブ コード(すべてのタイプ)、画像アセットを含むディスプレイ クリエイティブのインプレッション イベントタグ | 詳細 |
次のページでキーワードを検索してみてください。Google ウェブ検索 |
マクロの概要
キャンペーン マネージャー 360 マクロとは
キャンペーン マネージャー 360 のマクロは、対応する値(キーワード、サイトのキー名、URL など)にキャンペーン マネージャー 360 広告サーバーによって展開される短いコマンドです。レポート情報の記録に役立つマクロもあれば、配信された広告やクリック後にユーザーをリダイレクトする場所を判別するマクロもあります。ほとんどのマクロは数文字の長さであるため、簡単にタグに挿入できます。
キャンペーン マネージャー 360 マクロは、ランディング ページ URL、クリック トラッカータグ、リダイレクト URL、クリエイティブの HTML、フレーム ヘッダー、Floodlight タグなど、さまざまな場所に挿入できます。マクロが展開されるタイミングは、広告配信時や、その他のイベント(Floodlight 呼び出しなど)の後です。また、ユーザー固有の情報を基に動的に展開される場合もあります。これは、使用するマクロと、マクロの挿入場所によって異なります。
すべてのマクロがあらゆる場所で機能するとは限りません。サポートされていないソースにマクロを挿入すると、キャンペーン マネージャー 360 広告サーバーはマクロを正しく展開できないことがあります。マクロと適切なソースの組み合わせについては、以下の表をご覧ください。たとえば、キャンペーン マネージャー 360 広告サーバーは、ランディング ページ URL に挿入された %g
マクロを展開しますが、このタグがクリック トラッカータグに挿入された場合は展開しません。
一般情報
-
キャンペーン マネージャー 360 マクロでは、大文字と小文字が区別されます。必ず小文字で入力してください。たとえば、
%c
は有効なマクロですが、%C
は無効です。 -
マクロの間に区切り文字を使用することもできますが、必須ではありません。区切り文字を使用する場合は、カンマ(
,
)またはパイプ(|
)を使用してください。広告入稿の経験が豊富でない場合は、他の区切り文字の使用を回避してください。一部の区切り文字を不適切なコンテキストで使用すると、問題が発生する可能性があります。 -
ベンダー トラッキング URL に含まれるマクロを編集するには、イベントタグを使用します。基本的な手順は次のとおりです。
-
まず、キャンペーン マネージャー 360 でイベントタグを作成します。次に、作成したイベントタグにベンダー トラッキング URL を追加します。クリック トラッキング URL、インプレッション ピクセル、アンケート URL などを追加できます。キャンペーン マネージャー 360 のイベントタグ プロパティで、トラッキング URL に対してマクロを簡単に追加または削除できます。
-
イベントタグの準備ができたら、タグを広告に適用できます。この広告が配信されるときに、イベントタグ内のトラッキング URL が使用されます。キャンペーン マネージャー 360 では、一度に多くの広告にイベントタグを簡単に適用できます。たとえば、キャンペーンのすべての広告に自動的にイベントタグを適用するように設定できます。イベントタグの使用を開始するには、イベントタグ ガイドで説明されている手順に沿って操作してください。
-
-
Floodlight タグで使用できるエキスパンド マクロのバージョンは
%ers!
のみです。詳細はこちら
マクロのタイプ
%c - クリック文字列マクロ
%c
マクロは、クリエイティブのランディング ページ URL 内でキャンペーン マネージャー 360 クリック文字列に展開されます。クリック文字列はランディング ページ URL の一部であり、ブラウザはこの文字列からキャンペーン マネージャー 360 広告サーバーの場所を認識します。
カスタム クリエイティブでクリック文字列のエスケープ版を使用する必要がある場合は、%c
の代わりに %c_esc
を使用します。キャンペーン マネージャー 360 クリック文字列ではアンパサンド(&
)が使用されるため、第三者サーバーと連携する場合は問題が生じる可能性があります。
注: %c
マクロは、カスタム ディスプレイ クリエイティブのクリック イベントタグを含む値に展開されることはありません。
クリック文字列の仕組み: ユーザーがクリエイティブをクリックすると、ブラウザの移動先がランディング ページ URL に設定されます。クリック文字列は、ブラウザをキャンペーン マネージャー 360 広告サーバーにリダイレクトした後、広告主のランディング ページに送信します。クリック文字列は、インプレッションが発生するたびに、キャンペーン マネージャー 360 によって自動的にリンク先 URL に追加されます。
カスタム クリエイティブの HTML にランディング ページ URL を手動で追加する場合は、クリック時にキャンペーン マネージャー 360 広告サーバーへのリダイレクトが確実に行われるように、必要に応じて %c
マクロを追加します。また、クリック文字列とランディング ページ URL の両方を展開する場合は、%u
(ランディング ページマクロ)も追加できます。%c%u
を指定することで、完全なランディング ページ URL に展開されます。
実装手順:クリック文字列の例を次に示します。
次のリンク先 URL のように、クリエイティブ コードのランディング ページ URL の先頭に %c
マクロを配置し、カスタム クリエイティブのランディング ページ URL にクリック文字列を追加します。
%chttp%3A%2F%2Fwww.doubleclick.com%2Fpath%2Fpage.html
広告サーバーからクリエイティブが配信されると、%c
マクロがクリック文字列に展開されます。先頭の %c
マクロが展開された後、上記のランディング ページ URL は次のようになります。
http://ad.doubleclick.net/click;361119;0-8388608;2;321977;1-468|60;0|0|0;;?http%3A%2F%2Fwww.doubleclick.com%2Fpath%2Fpage.html
ご覧のとおり、%c
がランディング ページ URL の先頭のクリック文字列に展開されて、完全なクリエイティブ URL になります。
クリエイティブ URL 全体を一度に挿入するには、%c
マクロ(クリック文字列)と %u
マクロ(ランディング ページ URL)を組み合わせて、<a href="%c%u">
と指定します。2 つのマクロは完全なクリエイティブ URL に展開されます。
たとえば、HTML コードに <a href="%c%u">
を挿入すると、次のように展開されます。
%u
がランディング ページ URL に展開される際に、ランディング ページ URL 内にある他のマクロ(%c
マクロを含む)も自動的に展開されます。
%e - エキスパンド マクロ
%e
マクロはクリエイティブのさまざまなプロパティの ID 番号に展開されます。マクロがどの ID 番号に展開されるか、それによりどのクリエイティブ プロパティがトラッキングされるかを指定するには、マクロの後にアクセサを挿入します。アクセサのリストについては以下をご覧ください。
マッチテーブルを使用すると、ID 番号を定義してクリエイティブ プロパティを ID 番号に関連付けることができます。ID 番号は、キャンペーン マネージャー 360(およびお客様自身のバックエンド データベース)に登録されている説明にリンクされます。ID 番号は、キャンペーン マネージャー 360 広告サーバー経由でクリエイティブの各種プロパティをトラッキングする際に活用できます。
Floodlight タグでサポートされているエキスパンド マクロのバージョンは %ers!
のみです。それ以外の種類の %e
マクロはサポートされていません。%ers!
は、エキスパンド マクロがサポートされているすべての場所で機能します(上記の表を参照)。
モバイルアプリ広告枠でトラッキング広告を使用し、かつ静的ランディング ページを使用している場合、%e
マクロは正しく展開されません。
アクセサのリスト
以下は、エキスパンド マクロ(%e
)の展開先の ID を判定するアクセサのリストです。以下の例では、%e
マクロを常にアクセサの前に指定していることにご注意ください。
-
%eaid!
- 配信される広告の ID に展開されます。 -
%eadv!
- 配信される広告に関連付けられた広告主 ID に展開されます。 -
%ebuy!
- 配信される広告に関連付けられたキャンペーン ID に展開されます。 -
%ecid!
- 配信されるクリエイティブの ID に展開されます。 -
%eexcid!
- 広告配信元のキャンペーン マネージャー 360 キャンペーンの外部 ID に展開されます。この ID は、キャンペーンのプロパティの [外部 ID] フィールドから取得されます。キャンペーン マネージャー 360 では生成されません。外部 ID は、社内レポートの項目などを識別するために、キャンペーン マネージャー 360 の外部で使用される ID です。外部 ID はクリック トラッカーではサポートされていません。詳しくは、キャンペーンの外部 ID に関する説明をご覧ください。 -
%eexpid!
- 広告の配信先プレースメントの外部 ID に展開されます。この ID は、プレースメントのプロパティの [外部 ID] フィールドから取得されます。キャンペーン マネージャー 360 では生成されません。外部 ID は、社内レポートの項目などを識別するために、キャンペーン マネージャー 360 の外部で使用される ID です。外部 ID はクリック トラッカーではサポートされていません。詳しくは、プレースメントの外部 ID に関する説明をご覧ください。 -
%ekid!
- 広告のターゲットに設定されている Key-Value ペアのうち、広告の配信時に一致したものを識別するために使用される内部 ID 番号に展開されます。 -
%epid!
- 広告の配信先プレースメントの ID に展開されます。 -
%erv!
- クリエイティブのレンダリング バージョンに展開され、レンダリング バージョンが変更されるたびに変化します。 -
%eenv!
- 環境文字に展開されます。環境文字はキャンペーン マネージャー 360 広告タグを表す 1 文字のコードで、配信される広告をリクエストするために使用されます。環境文字をコード化する文字は、キャンペーン マネージャー 360 広告タグの 3 番目の文字(ad
の次の文字)と同じです。ただし、スタンダード広告タグを表す環境文字は、文字ではなく単なるスラッシュ(/
)です。次の例をご覧ください。-
/
はad
(標準)タグを表します。 -
f
はadf
(frame)タグを表します。 -
i
はadi
(Iframe)タグを表します。 -
j
はadj
(JavaScript)タグを表します。 -
l
はadl
(Iframe / Ilayer)タグを表します。 -
x は
adx
(XML)タグを表します。
-
-
%ers!
- コンテキストに応じて、http
またはhttps
に展開されます。セキュアなサイト(URL がhttps
で始まるサイト)にマクロがある場合は、それに応じて https に展開されます。セキュアでないサイト(URL がhttp
で始まるサイト)にマクロがある場合は、それに応じてhttp
に展開されます。タグのプロトコルと表示先のサイトのプロトコルが確実に同じになるようにする必要がある場合に、このプロトコル マクロを活用できます。ただし、https
URL は、セキュアなサイトだけでなくセキュアでないサイトでも機能します。したがって、サイトの URL がhttp
で始まることのみを理由に、タグでhttp
を使用する必要はありません。 -
%esid!
- 広告プレースメントに関連付けられたサイト ID に展開されます。 -
%erid!
- レンダリング ID に展開されます。このマクロはキャンペーン マネージャー 360 で内部的に使用され、クリエイティブ ID に直接対応します。デバッグでは、%ecid!
マクロにより提供されるクリエイティブ ID よりレンダリング ID が優先されます。これは、レンダリング ID が最下位レベルのデータベース オブジェクトであるためです。クリック トラッカーにはレンダリング ID はありません。このマクロをクリック トラッカーで使用すると、展開される値は0
になります。 -
%eiid!
- 一意のクリック ID に展開されます。このマクロは、第三者のクリック トラッカーを使用してアプリのインストール イベントをトラッキングする際に頻繁に使用されます。 -
%edclid!
- ランディング ページ URL 内の識別子に展開され、拡張属性を有効にします。このマクロは、拡張属性を選択的に有効化する場合や、Floodlight 拡張属性設定が有効化されているにもかかわらず URL の形式が正しくない場合に役立ちます。 -
%edimpid!
- 特定のインプレッションの ID に展開されます。このマクロを使用すると、第三者測定プロバイダがコンバージョンをアップロードして適切なキャンペーンに結び付けることができます。
ランディング ページ URL に含めることができる %e
マクロの数に制限はありません。3 つの %e
マクロを含むランディング ページ URL の例を次に示します。
http://www.site.com/?concept=%eaid!%epid!%esid!&zip=80201
%e
マクロは Google アド マネージャー サイトで配信されるクリック トラッカーには使用できません。アド マネージャー サイトでは、サイト名や広告主 ID などのプロパティは、キャンペーン マネージャー 360 の値ではなくアド マネージャーの値で展開されます。詳細はこちら
%g - 地域データマクロ
%g
マクロは、広告リクエストに関連する地域情報を提供します。このマクロを使用すると、スタンダード、カスタム、リッチメディアの各クリエイティブでユーザーの所在地を動的に反映できます。%g
マクロでは、国コード、州コード、都市、郵便番号、指定マーケット エリア®の地域、インターネット接続の帯域幅などの情報を示す Key-Value の文字列が展開されます。この情報は、キャンペーン マネージャー 360 広告サーバー経由で返されます。
たとえば、ニューヨーク市にいるユーザーの場合、%g
マクロは次のように展開されます。
ct=US&st=NY&ac=212&zp=10001&bw=4&dma=3&city=13275
%h - クリエイティブ サーバー マクロ
%h
マクロは、クリエイティブを配信するサーバーのホスト名に展開されます。これにより、ホスト名をタグに直接指定する必要がなくなります。ホスト名はさまざまで、マクロはクリエイティブごとに動的に展開されます。
%h
マクロはタグ内の URL の先頭に追加します。イメージタグでの例を次に示します(「123456」は広告主 ID のプレースホルダです)。
%h
マクロは、必ずキャンペーン マネージャー 360 でホストされるクリエイティブで使用してください。%i - インプレッション マクロ
%i
マクロはインプレッション文字列に展開されます。これにより、キャンペーン マネージャー 360 広告サーバーでインプレッション時のインタースティシャル広告のインプレッションをトラッキングできます。
次の例のように、%i
マクロはタグの URL の先頭に追加します。
<img src="%ihttp://static.doubleclick.net/logo.gif">
%i
マクロは、すべてのインタースティシャル広告で使用する必要があります。このマクロにより、インタースティシャル インプレッションが実際に発生したときに、キャンペーン マネージャー 360 広告サーバーがそれをトラッキングできるためです。
%i
マクロは、インタースティシャル広告のコードに 1 回のみ挿入します。このマクロを複数回使用すると、正確なインプレッションの記録が得られなくなります。
%k - キーワード マクロ
%k
マクロは、広告タグ(具体的にはリクエスト URL)で見つかった部分文字列に展開されます。このマクロを使用すると、ユーザーが入力したキーワードをクリエイティブに表示できます。
このマクロは、複数のキーワードを購入するときに便利です。ユーザーが入力したキーワードに応じて、同じクリエイティブの複数キーワードのいずれかに展開されます。たとえば、car insurance
と car loans
というキーワードを購入した広告主にとって、%k
マクロがどのくらい便利かを考えてみましょう。ユーザーが「car insurance
」を検索すると、このマクロを含む広告クリエイティブに「Click Here for Car Insurance」と表示されます。ユーザーが「car loans
」を検索すると、同じ広告クリエイティブに「Click Here for Car Loans」とが表示されます。
マクロで展開される部分文字列を指定するには、Key-Value ペアを使用します。Key-Value ペアはキー(start_key_string
)とそれに対応する値(end_character
)で構成されます。
[start_key_string]
- Key-Value ペアのキーの部分。この部分は広告タグに含まれている必要があります。[start_key_string]
では、大文字と小文字が区別されます。
[end_character]
- Key-Value の終了を示すために使用される文字。終了文字が指定されず、start_key_string
がタグ内の最後の Key-Value である場合、広告サーバーではその文字列全体がコピーされます。
マクロと Key-Value ペアの挿入順序は、マクロ、最初の値、感嘆符(!
)、2 番目の値です。形式は次のようにします。
%k[start_key_string]![end_character]
%k
マクロによって、これらのパラメータで指定した部分文字列が取得されます。指定したキーワードが見つかったら、そのキーワード部分にマクロが展開されます。ad
キャンペーン マネージャー 360 タグまたは jump
キャンペーン マネージャー 360 タグに Key-Value ペアを挿入できます。
start_key_string
がタグの最後の Key-Value の場合、end_character
は不要です。そのため、この場合、終了文字は ad
タグまたは jump
タグで指定されません。その代わり、広告サーバーは文字列全体をコピーします。
%k
マクロには、エスケープされた文字のエスケープを解除するという使用目的もあります。部分文字列がマクロによってクリエイティブの HTML に渡されると、取得された部分文字列内のエスケープされた文字はすべて自動的に元の文字セットに変換されます。例を次に示します。
src="http://ad.doubleclick.net/adi/av.digital.com/result_front;kw=car+insurance;cat=stext;ord=58822720
クリエイティブに「car insurance
」と表示するには、エスケープされた文字「+
」をデコードする必要があります。そのために、広告主はクリエイティブのコードに %k
を埋め込みます。広告サーバーは部分文字列 kw=car+insurance
を取得し、+
文字をデコードして、クリエイティブに「car insurance」と表示します。
したがって、コードは次のようになります。
<a href=http://www.car.com>Click Here for %kkw=!;</a>
%k
マクロと %p
マクロに関する注意: この 2 つのマクロは start_key_string
で指定された部分文字列を取得する点では類似していますが、部分文字列を渡す方法が異なります。%k
マクロは部分文字列をクリエイティブの HTML に渡しますが、%p
マクロは部分文字列を URL に渡します。%p
マクロと異なり、%k
マクロはクリエイティブの HTML コード内でのみ機能します。
%m - 一致コードマクロ
%m
マクロで使用されなくなります。詳細%m
マクロは、ユーザーがクリエイティブをクリックしたときにブラウザ設定で Cookie が有効になっていれば、ユーザーの DoubleClick Cookie の値に展開されます。このマクロを利用すると、ユーザー ID のリストを作成して、以前にクリエイティブに反応を示したユーザーをもう一度ターゲットにすることができます。ユーザー ID は広告主 ID の暗号鍵で暗号化されます。詳しくは、キャンペーン マネージャー 360 アカウントでのユーザー ID の暗号化に関する説明をご覧ください。
このマクロは、ランディング ページ URL、リダイレクト URL、クリエイティブ コード、ハードコーディングされたクリック トラッカー(ad.doubleclick.net/clk
など)に挿入できます(DoubleClick Cookie の値は、64 ビット整数 1 つと最大 20 文字の文字列です)。
広告サーバーはクリック イベントに続くクリック文字列内に %m
マクロを展開しますが、クリエイティブ内にはマクロを展開しません。
- ユーザーがブラウザで Cookie を無効にしている場合や、Cookie を使用しないように設定している場合、広告サーバーは
%m
を 0 に展開します。 - クリエイティブ コード内の
%m
マクロは、プロキシを使用するブラウザには影響を及ぼしません。この場合も、広告サーバーは%m
を 0 に展開します。
%m
一致マクロは、デフォルトではキャンペーン マネージャー 360 の広告主レベルで暗号化されるため、Data Transfer の暗号化とは異なる場合があります。
Data Transfer ファイルのメインの暗号化がキャンペーン マネージャー 360 の広告主レベルに指定されていない場合、%m
マクロは一致しません。つまり、同じユーザーがそれぞれ別に識別されます。
キャンペーン マネージャー 360 アカウントでこれらの値を一致させたい場合は、Google マーケティング プラットフォームの担当者にリクエストしてください。
%n - 乱数マクロ
%n
マクロは乱数に展開されます。乱数によりブラウザで URL がキャッシュに保存されることを回避できます。広告が配信される際、広告サーバーで乱数が動的に生成され、URL に %n
の代わりに追加されます。URL 内の乱数は広告が配信されるたびに新しいものとなるため、ブラウザではキャッシュに保存された広告を読み込めなくなります。このように、キャッシュを無効にすることにより、第三者サーバーでインプレッションが実際より少なくカウントされるという問題を回避できます。
%n
マクロは、キャンペーン マネージャー 360 が第三者にリダイレクトしてクリエイティブを取得する必要がある場合に、サイト運営者側でよく使用されます。第三者は、通常、キャンペーン マネージャー 360 の ord=[random_number]?
に似た独自の乱数構文を使用します。
%n
マクロを使用すると、第三者がクリックをトラッキングすることも可能になります。ユーザーがクリックするたびに一意の乱数が %n
マクロの場所に展開されるため、第三者はクリックを個別にトラッキングできます。入稿担当者は、マクロが展開された後の追加の文字列がサポートされているかどうかを第三者に確認する必要があります。
%p - パターン一致マクロ
%p
マクロは、広告タグのリクエスト URL 内で見つかった部分文字列に展開されます。広告の配信時、このマクロは、指定した開始文字列と終了文字の間に見つかったどのような文字列にも展開されます。
部分文字列の指定方法: Key-Value ペアを使用して、サーバーが検索する部分文字列のタイプの先頭と末尾を定義します。Key-Value ペアは、start_key_string
値と end_character
値の 2 つの Key-Value で構成されます。
-
[start_key_string]
: Key-Value ペアのキー部分として、広告タグに配置する必要があります。大文字と小文字が区別され、プレースホルダ(角かっこ)は含まれません。 -
[end_character]
: Key-Value の終了を示す文字です。終了文字が指定されておらず開始文字列がタグ内の最後の Key-Value である場合、広告サーバーではその文字列全体がコピーされます。各値は ASCII 値の文字列として入力できます。値は 2 文字以上であることが必要であり、プレースホルダ(角かっこ)は配置しないでください。
基本的な形式は次のとおりです。
通常、%p
マクロはレポートデータのトラッキングに役立つキーワードへの展開に使用されます。たとえば、車のモデル名を取得する場合、%p
マクロを開始文字列(model=
)および選択した終了文字(この例ではセミコロン)とともに広告タグに挿入します。この場合も、プレースホルダ(角かっこ)は含まれていません。
広告が配信される際、キャンペーン マネージャー 360 は広告タグ内で「model=
」を検索し、「model=
」と終了文字(;
)間のすべての対象を取得します。
%p
マクロの一般的な用途は次のとおりです。
-
サイト運営者がランディング ページ URL に動的に値を渡す。
%s - サイトのキー名マクロ
%s
マクロは、広告タグと Floodlight タグのどちらに追加するかによって、展開方法が異なります。
-
広告タグはキャンペーン マネージャー 360 のサイトのキー名に展開される: キャンペーン マネージャー 360 から配信された広告をユーザーがクリックすると、このマクロは広告配信先のサイトのキー名に展開されます。このキー名は、キャンペーン マネージャー 360 でサイトの [プロパティ] タブ([管理] > [サイト])にリストされるキー名と一致する必要があります。
たとえば、末尾に
%s
マクロを含む次の URL があるとします。http://www.advertiser.com/cgi.bin/?%s
この URL を含む広告がサイトに配信され、そのサイトのキー名が「
N255.010101.sandwiches
」であるとします。この場合、ユーザーが広告をクリックすると、マクロが展開されて「N255.010101.sandwiches
」となり、URL は次のようになります。http://www.advertiser.com/cgi.bin/?N255.010101.sandwiches
リアルタイムでサイト情報を取得できない場合、
%s
は空の文字列に展開されることがあります。 -
Floodlight タグはキャンペーン マネージャー 360 サイト ID に展開される: Floodlight タグがサイトで呼び出されると、
%s
マクロはサイトの ID に展開されます。これは、キャンペーン マネージャー 360 がサイトを識別するために使用する ID です。
%s
マクロは Google アド マネージャー サイトで配信されるクリック トラッカーには使用できません。アド マネージャー サイトでは、サイトのキー名や広告主 ID などのプロパティは、キャンペーン マネージャー 360 の値ではなくアド マネージャーの値で展開されます。詳細はこちら%u — ランディング ページ URL のマクロ
%u
マクロはクリエイティブのランディング ページ URL に展開されます。たとえば、<a href="%u">
は次のランディング ページ URL に展開されます。
クリエイティブ URL 全体を一度に挿入するには、%u
マクロと %c
マクロを組み合わせます。この 2 つのマクロは URL 全体に展開されます。つまり、%c
(クリック文字列)+ %u
(ランディング ページ URL)= 完全なクリエイティブ URL となります。
たとえば、HTML コードに <a href="%c%u">
を挿入すると、次のように展開されます。
http://ad.doubleclick.net/click;361119;0-8388608;2;321977;1-468|60;0|0|0;;?http%3A%2F%2Fwww.doubleclick.com%2Fpath%2Fpage.html
%u
がランディング ページ URL に展開されるとき、そのランディング ページ URL 内にあるその他のマクロも自動的に展開されます。