広告エクスチェンジは、広告インプレッションをオークション方式でリアルタイムに売買できるオンラインのマーケットプレイスです。広告ネットワークや収益管理システムと同じように、広告枠を販売しようとしているパブリッシャーと購入者を結び付ける役割を果たします。
認定バイヤーでは、広告ネットワーク、広告代理店の持ち株会社、デマンドサイド プラットフォームなどの購入者がこうしたリアルタイムのマーケットプレイスにアクセスして、膨大な数の販売者のサイトに広告を配信し、費用対効果を最大化できます。
購入者は、ターゲット、入札単価、予算、フリークエンシー キャップなどを指定して、購入する広告枠を定義し、費用対効果を高めることができます。また、このリアルタイムの入札システムにユーザーデータなどの専有データや入札技術を組み合わせて、メディア費用をさらに細かく管理することも可能です。
マーケットプレイスや広告枠プールは、販売者が広告枠を供給する販売サイドと、購入者が広告枠の需要を生み出す購入サイドで構成されます。
認定バイヤー
広告ネットワーク、トレーディング デスク、デマンドサイド プラットフォームなどの購入者が広告枠を購入できます。これらの企業は、複数の広告主の代理として広告枠の購入を引き受けます。
最も一般的な購入者:
- 広告ネットワーク: パブリッシャーの広告スペースを集約し、そのスペースでの広告掲載を希望する広告主に販売する企業です。
- トレーディング デスク: 広告代理店の持ち株会社に設置されている部門で、持ち株会社のすべての代理店に代わってエクスチェンジでの購入を行います。
- デマンドサイド プラットフォーム(DSP): 複数のエクスチェンジで透明性の高い購入を簡単に行うことができるプラットフォームです。高度なターゲティング機能と最適化アルゴリズムを備えた DSP では、入ってくるインプレッションの価値を判断し、その獲得に必要な入札単価を設定できます。
認定バイヤーでは、リアルタイム ビッダーや静的な取引を通じて、広告主の求める広告枠を購入できます。
リアルタイム ビッダー(RTB)
リアルタイム ビッダーは、購入者が独自のリアルタイム入札システムを構築して Google のサーバーに接続し、「コールアウト」や入札リクエストを常時受信できる機能です。
たとえば、販売者のサイトで購入可能なインプレッションが発生すると、認定バイヤーからすべてのリアルタイム ビッダーにそのインプレッションとユーザーに関する情報が送信されます。その後、リアルタイム ビッダーによって情報が分析され、クライアントの購入者となっているグループから広告主が選ばれ、広告クリエイティブとその広告主の入札単価を含むレスポンスが返されます。なお入札を希望しない場合は、入札単価の欄は空欄にできます。こうして返された入札単価は、他のすべての入札単価と一緒にオークションにかけられます。これはすべて 100 ミリ秒以内またはリアルタイムで行われます。
Buyer API は、認定バイヤー プラットフォームと直接連携するアプリケーションを構築できる API です。購入者はこのアプリケーションを使用して、大規模な認定バイヤー アカウントやキャンペーンを効率的かつ柔軟に管理できます。
Buyer API は Google Ads API をベースとしています。Buyer API の使用を希望される場合は、アカウント マネージャーまでご連絡ください。
認定バイヤーでは、プログラムをはじめとする複数の方法で広告枠を購入できるため、さまざまなビジネスモデルでご利用いただけます。たとえば次のことが可能です。
- Buyer REST API を使用してリアルタイム入札を自動化し、クリエイティブを管理する
- リアルタイム ビッダー(RTB)プロトコルを使用したアプリケーションで、広告枠にリアルタイム入札を行う
Buyer REST API
Buyer REST API を使用すると、リアルタイム ビッダーのアカウント情報へのアクセス、広告の送信と確認ステータスの照会、利用可能な取引の検出、プレターゲティング設定とパフォーマンス レポートの取得が可能になります。
REST API のスタートガイドをご覧ください。
リアルタイム ビッダー(RTB)プロトコル
リアルタイム ビッダー(RTB)プロトコルは、入札リクエストに応えて、購入可能なインプレッションをアプリケーションでリアルタイムに評価、入札する方法を定めたものです。
リアルタイム ビッダー(RTB)プロトコルのスタートガイドをご覧ください。
リアルタイム ビッダーの詳細と、API を使用したインプレッションのアクセスと購入の方法についてご確認ください。