Chat 用アプリの構築に使用されるすべての AppSheet アプリが機能するには、機能する Google Cloud プロジェクトが必要です。Cloud プロジェクトは自動構成することも手動構成することもできます。自動構成では、アプリエディタの [Chat Setup] タブでウィザードに沿って操作すると Cloud プロジェクトが作成されます。
設定を簡単に行うために、自動構成の使用をおすすめします。組織で Google Cloud の特定の機能が制限されている場合は、手動構成を使用できます。
関連情報: 構成モードを選択する
- この手順で作成した Cloud プロジェクトを削除し、アプリをコピーしてもう一度やり直す
- AppSheet サポートに問い合わせる
自動プロジェクト
自動構成を使用して Chat 用アプリを構成すると、組織内に Cloud プロジェクト（「自動プロジェクト」）が自動的に作成されます。自動プロジェクトについては、次の点にご注意ください。
- ユーザーがこの自動プロジェクトを表示または管理する必要はありません。Google Cloud で必要となるインタラクションは AppSheet によって処理されます。たとえば、スラッシュ コマンドの名前を変更すると、その変更が自動的にプロジェクトに同期されます。
- Google Cloud コンソールでプロジェクトにアクセスできるのは組織の管理者だけです。
- 組織に Google Cloud に関するポリシーの制限事項（組織外のサービス アカウントの禁止など）がある場合は、代わりに手動構成を使用する必要があります。
デフォルトでは、Cloud プロジェクトには、次の 2 つのエントリを含む Identity and Access Management（IAM）ポリシーがあります。
- 自動プロジェクトのオーナーとして機能する Google サービス アカウント:
appsheet-workspace-server@system.gserviceaccount.com - 末尾が
@appsheet-prod-service-accountsまたは@appsheet-prod-eu-saccts.iam.gserviceaccount.comの、より低い権限のサービス アカウント
自動プロジェクトを表示または更新する
管理者以外の方は、Cloud コンソールで自動プロジェクトの検索、表示、編集を直接行うことはできません。管理者の方は、Organization root > system-gsuite > appsheet フォルダでプロジェクトにアクセスできます。
プロジェクト ID の先頭には app- が付きます。
自動プロジェクトを削除する
管理者の方は、標準的な Cloud プロジェクトと同様に自動プロジェクトを削除できます。プロジェクトをシャットダウン（削除）するをご覧ください。
管理者以外の方は、自動プロジェクトを直接削除することはできません。ただし、次のシナリオでは、AppSheet によって自動プロジェクトが削除されます。
- 自動プロジェクトを使用して構成されたアプリを削除すると、スクリプトに添付されたプロジェクトと、それに含まれるすべての設定または情報が AppSheet によって削除されます。
- 自動プロジェクトが少なくとも 180 日間使用されていない場合は、プロジェクトが削除される可能性があります。
手動プロジェクト
手動構成を使用して Chat 用アプリを構成すると、Cloud プロジェクト（「手動プロジェクト」）がリンクされ、Cloud プロジェクトの作成と管理で説明されているのと同じ動作がすべてサポートされます。この場合は、アプリの構成が変更されるたびに、ユーザーは Cloud コンソールでプロジェクトの設定を手動で同期する必要があります。