クイック スタート: AppSheet を使って作成する初めての Chat 用アプリ

AppSheet を利用して Chat アプリを作成するには、Google Workspace ユーザーである必要があります。詳しくは、Google Workspace に AppSheet を追加するをご覧ください。
このクイック スタートでは、次の Simple Inventory アプリ テンプレートを利用して、AppSheet を使って初めての Chat 用アプリを作成します。

Simple Inventory Chat アプリのインターフェース

AppSheet を使用して初めての Chat 用アプリを作成するには、次の手順で操作します。

  1. サンプルアプリをコピーします。
  2. AppSheet を使用して Chat 用アプリを有効にします
  3. 自動構成または手動構成を使用して、Chat 用アプリを構成します。
  4. Chat 用アプリをテストします。

サンプルアプリをコピーする

サンプルアプリをコピーするには:

  1. AppSheet にログインします。
    [My Apps] ページが表示されます。
  2. 左側のナビゲーションで、[Templates] をクリックします。

    [My Apps] ページの [Templates]

    アプリ テンプレートのリストが表示されます。
  3. Simple Inventory アプリ テンプレートを見つけて [Copy] をクリックします。

    Simple Inventory アプリ テンプレートをコピーする
     
  4. 必要に応じてアプリの名前を編集し、カテゴリを選択します。デフォルト値をそのまま使用してもかまいません。
  5. [Copy app] をクリックします。
    アプリ テンプレートがコピーされて新しいアプリが作成され、AppSheet アプリエディタで開かれます。デフォルトでは、ラーニング センターが表示されます。

AppSheet を使用して Chat 用アプリを有効にする

  1. アプリエディタの左側のナビゲーションで Chat 用アプリアイコン をクリックします。

    左側のナビゲーションにある [Chat] をクリックする
  2. [Create] をクリックします。
    数分後、[Enable] セクションが開きます。
    : 続行する前に、Google Workspace Marketplace デベロッパー契約Google API 利用規約をご確認ください。

次に Chat 用アプリを構成します。

Chat 用アプリを構成する

以下の各セクションの説明に沿って、自動構成または手動構成を使用して Chat 用アプリを構成します。ワンクリックの自動構成では、Chat 用アプリは作成された組織内のユーザーのみが利用できます。手動構成では、組織内のユーザー向けに Chat 用アプリを作成できます。また、アプリをマーケットプレイスに公開することで、外部ユーザーにも提供することができます。構成モードの選択に関する詳しいガイダンスについては、構成モードを選択するをご覧ください。

デフォルトでは自動構成が設定されています。

自動構成を使用して Chat 用アプリを作成する

自動構成を使用して Chat 用アプリを構成するには:

  1. [Enable] セクションで [Next] をクリックして Google Chat 用アプリを作成します。
  2. [Customize] セクションの [First message] セクションはデフォルトの構成のままにします。
    Chat 用アプリのメニューにすべてのプライマリ メニュー ビューが含まれます。
  3. [Smart "/search" command] はオンにして、ユーザーが単純な語句を使って Chat 用アプリのビューを検索できるようにします。
  4. Chat 用アプリに次のアクション(スラッシュ コマンド)を追加します。
    1. アプリエディタで [Customize] セクションを開きます(まだ開いていない場合)。
    2. [+ Action] をクリックします。
    3. プルダウンで [Slash command: Open app view] をクリックします。
    4. 次の情報を入力します。
      フィールド
      App View Inventory Log
      Name /inventory-log
      Description インベントリのログを表示します
    5. [+ Action] をクリックします。
    6. プルダウンで [Slash command: Open app view] をクリックします。
    7. 次の情報を入力します。
      フィールド
      App View Inventory_Form
      Name /inventory-form
      Description インベントリを追加します
  5. [Next] をクリックします。
    [Test] セクションが開きます。Chat 用アプリをテストする前にデプロイする必要があります。
  6. アプリをデプロイします。
    1. 上部のバナーで [Go to deployment settings] をクリックします。
    2. [Deployment Check] セクションで [Move app to deployed state] をクリックします。
  7. テスト用アカウントとアプリを共有します。
  8. Chat 用アプリをテストするに進みます。

手動構成を使用して Chat 用アプリを構成する

手動構成を使用して Chat 用アプリを構成するには:

  1. [Enable] セクションで、[Chat apps] ヘッダーのその他アイコン をクリック > [Switch to manual configuration] をクリックします。

    Switch to manual configuration

    [Enable] セクションが更新され、手動構成の手順が表示されます。
  2. 新しい Google Cloud プロジェクトを作成するには:
    1. アプリエディタで [Google Cloud Console] > [Projects] をクリックして、[新しいプロジェクト] ページを開きます。
    2. プロジェクトの名前を入力します。
      この名前は内部で使用されるもので、Chat 用アプリ内では表示されません。
    3. 請求先アカウント、組織、場所を設定します。
      詳しくは、プロジェクトの作成をご覧ください。
    4. [Googleplex の内部 App Engine プロジェクトを作成します] オプションはオンにしないでください
    5. [作成] をクリックします。
  3. ナビゲーション メニューで [Cloud の概要] > [ダッシュボード] をクリックして、プロジェクト ダッシュボードを表示します。

    プルダウンの Google Cloud プロジェクトの [ダッシュボード]
  4. プロジェクトのプルダウンで Google Cloud プロジェクトを選択し(まだ選択していない場合)、[プロジェクト情報] カードの [プロジェクト番号] に表示された番号をコピーします。

    [プロジェクト情報] セクションの [プロジェクト番号]
     
  5. アプリエディタに戻り、[Google Project Number] フィールドにプロジェクト番号を貼り付けます。

    Google プロジェクト番号
  6. [Next] をクリックします。
    アプリが Google Cloud プロジェクトにリンクされました。[Enable the Google Chat API] セクションが開きます。
  7. Google Chat API を有効にします。
    1. [Enable the Google Chat API] セクションで [Google Cloud Console] > [Google Chat API] をクリックして、Google Cloud コンソールで [Google Chat API] ページを開きます。
    2. コンソールの [Google Chat API] ページで、接続された Google Cloud プロジェクトの [有効にする] をクリックします。
    3. アプリエディタに戻り、[Next] をクリックします。
      [Customize] セクションが開きます。
  8. [Customize] セクションの [First message] セクションはデフォルトの構成のままにします。Chat 用アプリのメニューにすべてのプライマリ メニュー ビューが含まれます。
  9. Chat 用アプリに次のアクション(スラッシュ コマンド)を追加します。
    1. [+ New action] をクリックします。
    2. プルダウンで [Slash command: Open app view] をクリックします。
    3. 次の情報を入力します。
      フィールド
      App View Inventory Log
      Name /inventory-log
      Description インベントリのログを表示します
    4. [+ New action] をクリックします。
    5. プルダウンで [Slash command: Open app view] をクリックします。
    6. 次の情報を入力します。
      フィールド
      App View Inventory_Form
      Name /inventory-form
      Description インベントリを追加します

      スラッシュ コマンドの構成は後で完了します。

  10. [Next] をクリックします。
    [Configure the Google Chat API] セクションが開きます。
  11. Chat API を構成するには:
    1. [Configure the Google Chat API] セクションで、[Google Cloud Console] > [Google Chat API] > [Configuration] をクリックして、Google Cloud コンソールの [Google Chat API] の [構成] タブを開きます。
    2. [アプリケーション情報] の各フィールド([アプリ名]、[アバターの URL]、[説明])に入力するには、次のようにアプリエディタから情報をコピーして、コンソールの対応するフィールドに貼り付けます。

      AppSheet アプリエディタからアプリ情報をコピーし、Google Cloud コンソールに貼り付ける
       
    3. コンソールで、[インタラクティブ機能を有効にする] がオンになっていることを確認します。
    4. [機能] で、[1:1 のメッセージを受信する] と [スペースとグループの会話に参加する] をオンにします(選択します)。

      Chat アプリの機能の設定
       
    5. コンソールの [接続設定] で [アプリの URL] を選択します。
    6. [接続設定] の [アプリの URL] フィールドに入力するには、次のようにアプリエディタから [App URL] フィールドの値をコピーして、コンソールの対応するフィールドに貼り付けます。

      AppSheet アプリエディタから App URL 接続設定をコピーし、Google Cloud コンソールに貼り付ける
  12. Chat 用アプリにスラッシュ コマンドを追加します。
    1. コンソールの [スラッシュ コマンド] で [新しいスラッシュ コマンドを追加] をクリックします。コンソールで新しいスラッシュ コマンドを追加する
    2. /inventory-log スラッシュ コマンドを追加するには、[新しいスラッシュ コマンド] の各フィールド([名前]、[コマンド ID]、[説明])に入力します。それには、アプリエディタの [Configure the Google Chat API] セクションの [Slash Command 1] セクションで値をコピーして、コンソールの対応するフィールドに貼り付けます。

      Chat アプリの inventory-log スラッシュ コマンド
    3. [ダイアログを開く] オプションをオンにします。
    4. [完了] をクリックします。
    5. この手順を繰り返して、/inventory-form スラッシュ コマンドを追加します。 

      inventory スラッシュ コマンドを追加する
       
    6. [ダイアログを開く] オプションをオンにします。
    7. [完了] をクリックします。
  13. Chat 用アプリにアクセスできるユーザーを構成します。
    1. コンソールの [公開設定] で [ドメイン内の特定のユーザーおよびグループにこの Chat 用アプリの利用を許可する] を選択し、個々のアカウントのメールアドレスを追加します。
      最初のテスト目的では、自分のアカウントを追加するだけでかまいません。
    2. [保存] をクリックします。
  14. アプリエディタで [Next] をクリックします。
  15. [Next] をクリックして省略可能な手順の [Grant IAM access to run automations] をスキップします。この手順は、このチュートリアルでは必要ありません。
    [Test] セクションが開きます。Chat 用アプリをテストする前にデプロイする必要があります。
  16. アプリをデプロイします。
    1. 上部のバナーで [Go to deployment settings] をクリックします。
    2. [Deployment Check] セクションで [Move app to deployed state] をクリックします。
  17. テスト用アカウントとアプリを共有します。

Chat 用アプリをテストする

Chat 用アプリをテストするには:

  1. Google Chat を開きます。
  2. [Chat] または [スペース] の横にある + をクリックします。
  3. プルダウンで [アプリを検索] をクリックします。

    Chat の [Find apps]
     
  4. 検索フィールドに「Simple Inventory」と入力します。

    検索フィールドに「simple inventory」と入力する
  5. リストで [Simple Inventory] アプリをクリックします。
    次のダイアログが表示されます。

    Simple Inventory Chat アプリの情報ダイアログ
     
  6. 次のいずれかを行います。Chat 用アプリのインターフェースは次のように表示されます。

    Simple Inventory Chat アプリのインターフェース

    なお、[Items] ビューと [Levels] ビューはデスクトップ UI でのみ開けます。それらのビューでは、AppSheet を使った Chat 用アプリでまだサポートされていないビューのタイプが使用されているからです。AppSheet を使用した Chat 用アプリでサポートされる機能の概要についての記事をご覧ください。
    • [スペースに追加] をクリックしてスペースに Chat 用アプリを追加し、[追加] をクリックします。
    • [Chat] をクリックしてダイレクト メッセージ(DM)を開始します。「hello」(または / で始まる任意の文字列)を入力して、Chat 用アプリのインターフェースを表示します。
  7. [Inventory Log] をクリックすると、アプリのダイアログに完全なインベントリ ログが表示されます。
    必要に応じてクリックしてインベントリの詳細を確認します。アプリのダイアログを閉じるには X をクリックします。
  8. [Items] をクリックすると、パソコンのブラウザの別のウィンドウで開きます。 
    [Items] ビューはカードビュー タイプですが、このタイプは Google Chat ではまだサポートされていません。AppSheet を使用した Chat 用アプリでサポートされる機能の概要についての記事をご覧ください。
  9. Google Chat で「/」と入力します。
    スラッシュ コマンドのリストが表示されます。

    Simple Inventory のスラッシュ コマンド
     
  10. リストで [/inventory-form] をクリックし、Enter キーを押します。
    アプリのダイアログでインベントリ フォームが開きます。
  11. 新しいインベントリ ログを入力し、[Save] をクリックします。

これで、AppSheet を使った最初の Chat 用アプリを作成できました。

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