比較を使用すると、データのサブセットを並べて評価できます。たとえば、Android デバイスと iOS デバイスのそれぞれから生成されたデータを比較できます。
仕組み
比較を作成するには、ディメンションとディメンション値に基づく条件を使用します。次に例を示します。
ディメンション | ディメンション値の例 |
---|---|
ストリーム | <ストリーム ID> |
プラットフォーム | Android、iOS、ウェブ |
国 | アルゼンチン、ドイツ、日本 |
オーディエンス | 定義したオーディエンス |
1 つの条件で複数の値を使用する場合は、OR 論理演算で評価されます。たとえば、「プラットフォーム = Android OR iOS」、「国 = アルゼンチン OR 日本」となります。
1 つの比較で複数の条件を使用する場合は、AND 論理演算で評価されます。たとえば、「(プラットフォーム = Android OR iOS)AND(国 = アルゼンチン OR 日本)」となります。
比較をレポートに適用する
比較するデータセットごとに個別の比較を作成できます。たとえば、アプリのデータとウェブのデータを比較するには、Android と iOS のデータ用の比較と、ウェブデータ用の比較を個別に作成することが可能です。
- レポートの右上にある をクリックします。
- 保存済みの比較を選択するか、右上の [+ 新規作成] をクリックして比較を作成します。
ヒント: 必要とされることの多いユースケース向けに、Google アナリティクスのプロパティには、事前構築された保存済みの比較が含まれています。これには、ノーリファラー、オーガニック トラフィック、ウェブ トラフィック、モバイル トラフィック用の比較が含まれます。
- 比較を作成する手順は以下のとおりです。
- [ディメンション] プルダウンでディメンションを選択します。リストには、ディメンション値を持つディメンションのみが表示されます。レポートの他のディメンションと互換性がないディメンションは、グレー表示されます。
- [マッチタイプ] で、以下のいずれかのマッチタイプを選択します。
- 完全一致(例:「完全一致」と「完全一致しない」)を使用すると、特定のディメンション値と完全に一致するデータまたは完全に一致しないデータを比較できます。
- 部分一致(例: 「次を含む」と「次を含まない」)を使用すると、ディメンション値をより柔軟に比較できます。部分一致キーワードでは大文字と小文字が区別されます。
- ディメンション値を 1 つ以上指定します。
- (省略可)[+ 新しい条件を追加] をクリックして、最大 4 つの条件を作成します。
- [適用] をクリックします。
データは比較ごとに色分けされて表示されます。
比較を保存する
保存済みの比較を使用すると、プロパティにアクセスできるユーザー全員が、気になるユーザーベースを比較できます。なお、これらのユーザーベースを分析するたびに比較を再作成する必要はありません。
- [管理] の [データの表示] で、[比較] をクリックします。
- 右上の [新しい比較] をクリックします。
注: Google アナリティクス 4 プロパティごとに、最大 200 個の比較を保存できます。[割り当て情報] をクリックすると、これまでに保存した比較の数が表示されます。
- [ディメンション] プルダウンでディメンションを選択します。リストには、ディメンション値を持つディメンションのみが表示されます。レポートの他のディメンションと互換性がないディメンションは、グレー表示されます。
- [マッチタイプ] で、以下のいずれかのマッチタイプを選択します。
- 完全一致(例:「完全一致」と「完全一致しない」)を使用すると、特定のディメンション値と完全に一致するデータまたは完全に一致しないデータを比較できます。
- 部分一致(例: 「次を含む」と「次を含まない」)を使用すると、ディメンション値をより柔軟に比較できます。部分一致キーワードでは大文字と小文字が区別されます。
- ディメンション値を 1 つ以上指定します。
- (省略可)[+ 新しい条件を追加] をクリックして、最大 4 つの条件を作成します。
- [保存] をクリックします。
- 保存済みの比較の名前と説明を入力し、[確認] をクリックします。
比較を保存した後、[管理] の [比較] ページで、保存済みの比較の編集、複製、削除を行うことができます。プロパティへのアクセス権を持つユーザー全員が、比較をレポートに適用できます。
比較をオンまたはオフにする
比較の定義はレポートの上部に表示されます。比較を適用したあるレポートページから別のレポートページに移動すると、新しいページでは [すべてのユーザー] を除くすべての比較の選択が解除されます。レポートに移動すると、デフォルトで [すべてのユーザー] のデータが表示されます。[すべてのユーザー] の横にある 記号をクリックすると、以前に適用した比較がすべてオンになります。
比較を解除するには、定義の右側にある [X] をクリックします。
高度な比較
一連のユーザー操作などの複雑な条件に基づいてデータを比較するには、まず複雑な条件で定義したオーディエンスを設定する必要があります。このオーディエンスを作成したら、そのオーディエンスを条件として使用する比較を保存します。
なお、この方法では詳細な条件に基づく比較が可能になりますが、オーディエンスの作成時点以降に収集されたデータにのみ比較が適用されます。
制限事項
レポートで条件を使用できない場合は(レポートに含まれていないディメンションがある場合など)、その比較について空白のカードが表示されます。この場合は、その条件に対して他のディメンションを指定するか、条件を削除します。リアルタイム レポートでは、空白のカードが表示される可能性が高くなります。
すべてのディメンション値が使用できるとは限りません。ディメンションによっては、除外できない場合もあれば、設定が原因で利用できない場合もあります。