自動収集イベントは、アプリまたはサイトのいずれか(下表のイベント名の下に示されているとおり)で基本的な操作を行うとトリガーされます。Firebase 向け Google アナリティクス SDK または gtag.js を使用している場合は、これらのイベントを収集するコードを追加で記述する必要はありません。
特に明記されていない限り、アナリティクスは Android と iOS のアプリについて、これらのイベントを収集します。これらのイベントの名前とパラメータは、BigQuery の未処理のイベントデータにアクセスする際に役立ちます。
以下の各イベント パラメータの詳細と、各パラメータによって Google アナリティクスのディメンションまたは指標がどのように更新されるかについては、Google アナリティクスのイベント パラメータをご覧ください。
注
次のパラメータは、カスタム イベントを含むすべてのイベントにおいてデフォルトで収集されます。
- language
- page_location
- page_referrer
- page_title
- screen_resolution
イベント パラメータに割り当てる値は 100 文字以内にしてください。page_title パラメータは 300 文字以内、page_referrer パラメータは 420 文字以内、page_location パラメータは 1,000 文字以内で指定する必要があります。
page_location パラメータをオーバーライドする場合は、URL パスが有効であることを確認してください。無効な URL パスを割り当てた場合、[ページ ロケーション] ディメンションは空になります。URL パスが有効かどうかは、キャンペーン URL 生成ツールを使用して確認できます。
イベント | 自動的にトリガーされるタイミング | パラメータ |
---|---|---|
ad_click (アプリ) |
ユーザーが広告をクリックしたとき Google Mobile Ads SDK を介して AdMob から送られるパブリッシャーのイベント、またはアド マネージャーとの統合を介してアド マネージャーから送られるパブリッシャーのイベント このイベントは BigQuery にエクスポートされません。 |
ad_event_id |
ad_exposure (アプリ) |
Mobile Ads SDK によって配信された広告が画面に 1 つ以上表示されたとき このイベントはレポートに表示されず、BigQuery にもエクスポートされません。 |
firebase_screen、firebase_screen_id、firebase_screen_class、exposure_time |
ad_impression (アプリ) |
ユーザーに広告が表示されたとき Google Mobile Ads SDK を介して AdMob から送られるパブリッシャーのイベント、またはアド マネージャーとの統合を介してアド マネージャーから送られるパブリッシャーのイベント このイベントは BigQuery にエクスポートされません。 |
ad_event_id、value* |
ad_query (アプリ) |
Mobile Ads SDK によって広告のリクエストが行われたとき このイベントはレポートに表示されず、BigQuery にもエクスポートされません。 |
ad_event_id |
ad_reward (アプリ) |
Mobile Ads SDK によって配信されたリワード広告により特典が付与されたとき | ad_unit_code、reward_type、reward_value |
adunit_exposure (アプリ) |
Mobile Ads SDK によって配信された広告ユニットが画面に表示されたとき このイベントはレポートに表示されず、BigQuery にもエクスポートされません。 |
firebase_screen、firebase_screen_id、firebase_screen_class、exposure_time |
app_clear_data (アプリ) |
ユーザーがアプリデータをリセットまたはクリアして、すべての設定とログインデータを削除したとき Android のみ |
|
app_exception (アプリ) |
アプリがクラッシュしたか、例外をスローしたとき イベントは、Firebase Crashlytics を統合すると送信されます。 |
fatal、timestamp、engagement_time_msec |
app_remove (アプリ) |
アプリのパッケージが Android デバイスから削除(アンインストール)されたとき Android のみ |
|
app_store_refund (アプリ) |
アプリ内購入が Google Play により払い戻されたとき Android のみ このイベントは BigQuery にエクスポートされません。 |
product_id、value、currency、quantity |
app_store_ subscription_cancel (アプリ) |
Google Play で有料のサブスクリプションが解約されたとき Android のみ サブスクリプションの初回購入が 2019 年 7 月 1 日以降であることが要件です。 このイベントは BigQuery にエクスポートされません。 |
product_id、price、value、currency、cancelation_reason |
app_store_ subscription_convert (アプリ) |
無料試用サブスクリプションが有料のサブスクリプションに切り替わったとき このイベントはデフォルトのキーイベントとして設定されています。 サブスクリプションの初回購入が 2019 年 7 月 1 日以降であることが要件です。無料試用サブスクリプションの初回購入は、subscription パラメータが true に設定された in_app_purchase として記録されます。 このイベントは BigQuery にエクスポートされません。 |
product_id、price、value、currency、quantity |
app_store_ subscription_renew (アプリ) |
有料のサブスクリプションが更新されたとき このイベントはデフォルトのキーイベントとして設定されています。 サブスクリプションの初回購入が 2019 年 7 月 1 日以降であることが要件です。 このイベントは BigQuery にエクスポートされません。 |
product_id、price、value、currency、quantity、renewal_count |
app_update (アプリ) |
アプリが新しいバージョンに更新されて再起動されたとき 更新前のアプリのバージョン ID がパラメータとして渡されます。 このイベントは、Google Play Console で集計される「1 日のアップグレード数(デバイス数)」指標とは概念が異なります。アップグレードはアプリのバイナリの更新のことであり、app_update イベントはアップグレードされたアプリが起動されることによって発生するものです。 |
previous_app_version |
click (ウェブ) |
ユーザーが現在のドメインから移動するリンクをクリックするたび デフォルトでは、現在のドメインから移動するすべてのリンクに対して離脱クリック イベントが発生します。クロスドメイン測定が設定されたドメインへのリンクで、離脱クリック イベントがトリガーされることはありません。 パラメータによって次のディメンションが入力されます。
拡張計測機能によりデフォルトで収集されます。 |
link_classes、link_domain、link_id、link_url、outbound(ブール値) |
dynamic_link_app_open (アプリ) |
ユーザーがダイナミック リンクを使ってアプリを再び開いたとき 注: 現在、Firebase Dynamic Links のサポートが終了しているため、このイベントは段階的に廃止されています。この変更の詳細をご覧ください。 |
source、medium、campaign、link_id、accept_time |
dynamic_link_ app_update (アプリ) |
アプリが新しいバージョンに更新され、ダイナミック リンクを使って開かれたとき Android のみ 注: 現在、Firebase Dynamic Links のサポートが終了しているため、このイベントは段階的に廃止されています。この変更の詳細をご覧ください。 |
source、medium、campaign、link_id、accept_time |
dynamic_link_ first_open (アプリ) |
ユーザーがダイナミック リンクを使って初めてアプリを開いたとき 注: 現在、Firebase Dynamic Links のサポートが終了しているため、このイベントは段階的に廃止されています。この変更の詳細をご覧ください。 |
source、medium、campaign、link_id、accept_time |
error (アプリ) |
イベントがなんらかの理由で無効となっているためにログに記録できない場合、そのイベントの代わりに記録される このイベントはレポートに表示されず、BigQuery にもエクスポートされません。 |
firebase_error、firebase_error_value |
file_download (ウェブ) |
ユーザーが次のタイプのファイル(通常の拡張子を持つファイル)に移動するリンクをクリックすると記録されます。
このイベントは、拡張計測機能によりデフォルトで収集されます。イベントをトリガーするファイル拡張子の詳細 |
file_extension、file_name、link_classes、link_id、link_text、link_url |
firebase_campaign (アプリ) |
アプリがキャンペーン パラメータで起動されたとき |
source、medium、campaign、term、content、gclid、aclid、cp1、anid、click_timestamp、campaign_info_source |
firebase_in_app_ message_action (アプリ) |
ユーザーが Firebase In-App Messaging のアプリ内メッセージに操作を行ったとき | message_name、message_device_time、message_id |
firebase_in_app_ message_dismiss (アプリ) |
ユーザーが Firebase In-App Messaging のアプリ内メッセージを非表示にしたとき | message_name、message_device_time、message_id |
firebase_in_app_ message_impression (アプリ) |
ユーザーに Firebase In-App Messaging のアプリ内メッセージが表示されたとき | message_name、message_device_time、message_id |
first_open (アプリ) |
ユーザーがアプリをインストールまたは再インストールした後に、そのアプリを初めて起動したとき このイベントは、ユーザーがアプリをデバイスにダウンロードしたときではなく、初めて使用したときにトリガーされます。ダウンロード数は Google Play Console または iTunesConnect で確認できます。 Apple の iOS 14 アプリ トラッキング プロンプトに同意したユーザーの first_open キーイベントの測定に対応しています。 |
previous_gmp_app_id、updated_with_analytics、previous_first_open_count、system_app、system_app_update、deferred_analytics_collection、reset_analytics_cause、engagement_time_msec |
first_visit (アプリ、ウェブ) |
アナリティクスが有効になっているウェブサイトまたは Android Instant App をユーザーが初めて訪問 / 起動したとき | |
form_start (ウェブ) |
ユーザーがセッションでフォームに初めてアクセスしたとき 注: これらのパラメータをレポートで使用できるのは、レポート用のカスタム ディメンションを作成する場合のみです。 拡張計測機能によりデフォルトで収集されます。 |
form_id、form_name、form_destination |
form_submit (ウェブ) |
ユーザーがフォームを送信したとき 注: これらのパラメータをレポートで使用できるのは、レポート用のカスタム ディメンションを作成する場合のみです。 拡張計測機能によりデフォルトで収集されます。 |
form_id、form_name、form_destination、form_submit_text |
in_app_purchase (アプリ) |
Apple App Store または Google Play ストアで処理されるアプリ内購入(サブスクリプションの初回購入を含む)をユーザーが完了したとき 商品 ID、商品名、通貨、数量がパラメータとして渡されます。 このイベントは、Firebase 向け Google アナリティクス SDK を含むアプリのバージョンでのみトリガーされます。 Android: Android アプリのアプリ内購入データを確認するには、アナリティクスを Google Play にリンクします。 有料アプリの販売収益は自動的に測定されませんのでご注意ください。また、Google アナリティクスで報告される収益は、Google Play Console に表示される値と異なる場合があります。 無効またはテストのフラグが付いているイベントは無視されます。Google Play 請求サービスのテストに関する詳細をご確認ください。 iOS: 有料アプリの販売収益と払い戻しは自動的に測定されませんのでご注意ください。 無効またはサンドボックスのフラグが付いているイベントは無視されます。 |
product_id、price、value、currency、quantity、subscription、free_trial、introductory_price |
notification_dismiss (アプリ) |
Firebase Cloud Messaging(FCM)から送信された通知をユーザーが閉じたとき Android のみ |
message_name、message_time、message_device_time、message_id、topic、label、message_channel |
notification_foreground (アプリ) |
アプリがフォアグラウンドで動作している状態で、FCM から送信された通知を受信したとき | message_name、message_time、message_device_time、message_id、topic、label、message_channel、message_type |
notification_open (アプリ) |
FCM から送信された通知をユーザーが開いたとき | message_name、message_time、message_device_time、message_id、topic、label、message_channel |
notification_receive (アプリ) |
アプリがバックグラウンドで動作している状態で、FCM から送信された通知をデバイスが受信したとき Android のみ |
message_name、message_time、message_device_time、message_id、topic、label、message_channel、message_type |
os_update (アプリ) |
デバイスのオペレーティング システムが新しいバージョンに更新されたとき。更新前のオペレーティング システムのバージョン ID がパラメータとして渡されます。 | previous_os_version |
page_view (ウェブ) |
ページが読み込まれるたび、またはアクティブなサイトによって閲覧履歴のステータスが変更されるたび 拡張計測機能によりデフォルトで収集されます。 |
page_location(ページの URL)、page_referrer(前のページの URL)、engagement_time_msec |
screen_view (アプリ) |
画面が遷移したとき。ただし、次の条件のいずれかを満たしている必要があります。
|
firebase_screen、firebase_screen_class、firebase_screen_id、firebase_previous_screen、firebase_previous_class、firebase_previous_id、engagement_time_msec |
scroll (ウェブ) |
ユーザーが各ページの最下部まで初めてスクロールしたとき(垂直方向に 90% の深さまで表示されたときなど) 拡張計測機能によりデフォルトで収集されます。 |
engagement_time_msec |
session_start (アプリ、ウェブ) |
ユーザーがアプリまたはウェブサイトを利用したとき セッション ID とセッション番号はセッションごとに自動生成され、セッション内の各イベントに関連付けられます。詳細 |
|
user_engagement (アプリ、ウェブ) |
アプリがフォアグラウンド表示されている状態、またはウェブページにフォーカスがある状態が 1 秒以上続いたとき。詳細 |
engagement_time_msec |
video_complete (ウェブ) |
動画が終了したとき JavaScript API サポートが有効になっている埋め込み YouTube 動画の場合。 拡張計測機能によりデフォルトで収集されます。 |
video_current_time、video_duration、video_percent、video_provider、video_title、video_url、visible(ブール値) |
video_progress (ウェブ) |
動画が再生時間の 10%、25%、50%、75% 以降まで進んだとき JavaScript API サポートが有効になっている埋め込み YouTube 動画の場合。 拡張計測機能によりデフォルトで収集されます。 |
video_current_time、video_duration、video_percent、video_provider、video_title、video_url、visible(ブール値) |
video_start (ウェブ) |
動画の再生が開始されたとき JavaScript API サポートが有効になっている埋め込み YouTube 動画の場合。 拡張計測機能によりデフォルトで収集されます。 |
video_current_time、video_duration、video_percent、video_provider、video_title、video_url、visible(ブール値) |
view_search_results (ウェブ) |
ユーザーがサイト内検索を行うたびに記録され、URL クエリ パラメータが含まれているかどうかで示される 拡張計測機能によりデフォルトで収集されます。 |
「search_term」と、必要に応じて「q_<additional key="">」(<additional key=""> が、詳細設定で収集するよう指定している追加のクエリ パラメータに一致する場合) 注: 値が 1(例: 文字列がセッション固有)の場合、unique_search_term パラメータのみがこのイベントで送信されます。 |
注: 次の正規表現に一致するファイル拡張子によって、file_download イベントがトリガーされます。
pdf|xlsx?|docx?|txt|rtf|csv|exe|key|pp(s|t|tx)|7z|pkg|rar|gz|zip|avi|mov|mp4|mpe?g|wmv|midi?|mp3|wav|wma
* デフォルトの統合では no_ad_impression 値または currency が渡されます