アナリティクス インテリジェンスにデータについて平易な英語で質問すると、さまざまな質問に対して回答が得られます。アナリティクス インテリジェンスは、ユーザーが答えを知りたい質問の種類を学習するにつれて、より的確な回答を返せるようになります。
仕組み
アナリティクス インテリジェンスでは、レポートの構成要素である指標とディメンションについて自然言語で質問できます。指標とディメンションの仕組みについては、こちらをご覧ください。
指標とディメンションは、たとえば次のようになります。
- 「国」はディメンション、「新規ユーザー」は指標です。
- アナリティクス インテリジェンスには、「どの国の新規ユーザーが最も多いですか?」と問いかけることができます。
- ただし質問するときは、必ずしも正確なアナリティクスの用語を使用する必要はありません。「新規顧客の地域はどこですか?」と聞くこともできます。アナリティクス インテリジェンスは、「地域」はディメンションの「国」、「新規顧客」は「新規ユーザー」を指していると推測して質問を理解します。
質問例
尋ねることができる質問の例を次に示します。
カテゴリ | 質問例 |
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基本的な質問ができます。 | “How many users did we get yesterday?”(「昨日アクセスしたユーザーは何人でしたか?」) “Where is my traffic coming from?”(「トラフィックはどこから来ていますか?」) “How many new users did we get last week on mobile?”(「先週、モバイルで獲得した新規ユーザーは何人ですか?」) |
原因や理由について質問できます。 | "Why did my traffic drop?”(「トラフィックが減少したのはなぜですか?」) “Why is my bounce rate increasing?”(「直帰率が上昇しているのはなぜですか?」) “What are the reasons revenue increase last week?”(「先週、収益が増加した原因は何ですか?」) |
異常が発生していないか質問できます。 | “Is there a problem with paid search?”(「有料検索に問題が発生していますか?」) “Is Canada traffic normal?”(「カナダのトラフィックは通常どおりですか?」) “Is there anything unusual?”(「いつもと違うことが起きていませんか?」) |
掲載結果を確認できます。 | “Which channel converted the best for [Goal X]?”(「[目標 X] のコンバージョンが最も多かったチャネルはどれですか?」) “Which landing pages with over 500 sessions have the worst bounce rates?”(「セッションが 500 件以上のランディング ページのうち、直帰率が最も高いページはどれですか?」) |
傾向をグラフで確認できます。 | “Trend of new users this month?”(「今月の新規ユーザーの傾向は?」) “Graph of sessions from Chicago vs Seattle in December?”(「シカゴとシアトルの 12 月のセッションを比較したグラフは?」) “Percent of Direct traffic over time?”(「ノーリファラーの割合の推移は?」) |
異なる値や期間のデータを比較できます。 | “Conversion rate for referrals vs organic search?”(「コンバージョン率を参照元サイト経由とオーガニック検索経由とで比較すると?」) “Average time on page for mobile vs desktop?”(「モバイル向けとパソコン向けのページで平均滞在時間を比較すると?」) “How many [EventAction] did we have in February vs January?”(「2 月と 1 月の「[イベント アクション] の件数は?」) |
シェアや割合を尋ねて重要性を把握できます。 | “Share of sessions by browser?”(「ブラウザ別のセッション シェアは?」) “What percent of sessions in the U.S. are from social?”(「米国のセッションの何パーセントがソーシャル経由ですか?」) “What share of sessions are from women?”(「女性のセッション シェアは?」) |
複数のフレーズを組み合わせて複雑な質問をすることもできます。 | "How did share of new users compare in January for Firefox vs Chrome?"(「1 月の新規ユーザーのシェアを、Firefox と Chrome で比較するとどうなりますか?)」 "Trend of new users this year vs last year."(「今年と昨年では、新規ユーザーの傾向にどのような違いがありますか?」) |
アナリティクス インテリジェンスは、特定のユーザー グループに固有のさまざまな質問にも答えることができます。
e コマースサイトについて | “Which products had over 200 unique purchases?”(「ユニーク購入者数が 200 人以上の商品はどれですか?」) “What is our conversion rate in Spain?”(「スペインのコンバージョン率は?」) “Share of revenue by country last quarter?”(「前四半期の国別での収益のシェアは?」) |
広告主様向け | “Top campaigns by [Goal X] conversion rate?”(「[目標 X] のコンバージョン率が上位のキャンペーンは?」) “Which banner ad content performs best?”(「最も効果が高いバナー広告のコンテンツはどれですか?」) “Which paid search keywords convert the best?”(「検索広告のキーワードのうち、コンバージョン率が最も高いのはどれですか?」) |
サイト運営者様向け | “Which [Custom Dimension for Article] got the most views yesterday?”(「昨日、最も閲覧数が多かった [記事のカスタム ディメンション] はどれですか?」) “What share of people on [Page] are female?”(「[ページ] にアクセスしているユーザーのうち、女性の割合は?」) “Trend of pageviews for [Author X]”(「[著者 X] のページビュー数の傾向は?」) |
制限事項
現在、アナリティクス インテリジェンスへの質問は英語でのみ受け付けています。
アナリティクス インテリジェンスは、質問に使用された用語や文法を理解できない場合があります。そのようなケースでは、問題点を説明し、お客様に適切な答えを引き出していただけるようサポートさせていただきます。
現在のところ、アナリティクス インテリジェンスはアナリティクスの過去のデータに関する質問に回答することを目的としているため、次のような質問には回答できません。
- 一般的なサポート(例: “How do I build a segment?”(「セグメントを作成するにはどうすればよいですか?」))
- 戦略的なアドバイス(例: “Which campaign should I invest in?”(「どのキャンペーンの予算を増やしたらいいですか?」))
- 一般的な情報検索(例: “What’s the weather like?”(「今日の天気は?」))
質問に関するヒント
期間を指定して質問できます。たとえば、“What were my most popular pages February 1-24?”(「2 月 1 日〜24 日に最も人気のあったページは?」)や“Share of sessions from Canada last week”(「先週のカナダからのセッションのシェアは?」)といった質問も可能です。期間を指定しない場合は、デフォルトとして過去 30 日間のデータを基に回答が提供されます。
アナリティクス インテリジェンスに入力しているときに表示されるオートコンプリートの候補は、プロファイル内のデータ(指標、ディメンション、ディメンション値など)の中から入力内容と一致したものです。
Best Practices: Asking questions in Google Analytics
学習速度向上へのご協力のお願い
ユーザーからの質問が増えるにつれて、アナリティクス インテリジェンスはユーザーの関心事を学習し、回答できる質問の幅を広げていきます。
ただし、これにはユーザーのご協力が必要です。アナリティクス インテリジェンスに質問しても回答が得られなかったときは、カード内に表示されるフィードバック用のプロンプトから、問題点をお知らせください。アナリティクス インテリジェンスから見当外れの回答が返ってきたときは、各カードの下部にある「この回答は役に立ちましたか?」という質問に返答するか、オーバーフローで表示されるフィードバック用オプションをご利用ください。