[UA] 改善されたデータ更新速度

この記事では、ユニバーサル アナリティクスにおけるデータの更新速度について説明します。Google アナリティクス 4 のデータの更新速度については、[GA4] データの更新速度をご覧ください。
この記事の内容:

改善されたデータ更新速度について

データの更新速度とは、アナリティクスがプロパティからヒットを収集して処理するために要する時間です。このプロセスに 20 分を要する場合、データの更新速度は 20 分となります。

改善されたデータ更新速度では、ユーザーのインタラクションから、そのデータを分析できるようになるまでの時間が短縮されるため、アナリティクスの設定変更やサイトのデザイン変更などの結果をすぐに把握できます。たとえば、次のような結果を迅速に分析できます。

  • アナリティクス データの新しいフィルタの効果
  • e コマースサイトへの変更が、商品販売に影響を与えているかどうか
  • 新しい見出しへのユーザーの反応

データの更新速度には、次のようにさまざまな種類があります。

 

頻度 プロセスタイム 360 プロパティ / 標準プロパティ プロパティあたりのデータの上限

保証

(データの上限が観測される場合)

クエリの適用範囲
改善されたデータ更新速度 10 分~1 時間 360 < 20 億ヒット(1 か月あたり) なし ほとんどのレポートと API クエリ(詳細
360(当日) < 4 時間 360 < 20 億ヒット(1 か月あたり) あり これらを除くすべてのレポートと API クエリ
360(日単位) < 24 時間 360 なし あり すべてのレポートと API クエリ
標準(当日) < 24 時間 標準 < 20 万セッション(1 日あたり) なし これらを除くすべてのレポートと API クエリ
標準(日単位) 24~48 時間 標準 < 1,000 万ヒット(1 か月あたり) なし すべてのレポートと API クエリ

改善されたデータ更新速度は、ベスト エフォート方式です。最新のデータがなんらかの理由で利用できない場合、アナリティクスはその次に最も新しいデータを返します。改善されたデータ更新速度は通常 15~20 分ですが、プロパティでのアクティビティの量やアナリティクス システムの負荷によって変わります。このプロセスタイムは、現在、アナリティクス トラッキング コードによって収集されたほとんどのデータに適用されますが、他のサービス(Google 広告、Google マーケティング プラットフォームの各サービスなど)との統合やデータ インポートから得られるデータには適用されません。

このデータを確認できる場所

改善されたデータ更新速度は、一部の例外を除いて、次の一連のレポートのデータに適用されます(表示期間に現在の日付が含まれる場合)。

  • ユーザー
  • 行動
  • コンバージョン

改善されたデータ更新速度がレポートに適用されている場合には、どれほど直前に処理されたデータなのかを知らせるテキストが表示されます。

レポートに表示されるデータの更新速度の通知

こうした最新のデータは、BigQuery Export でも取得できます。継続的なエクスポート モードを有効にすると、10〜15 分ごとにデータが Google Cloud にエクスポートされます。詳細

制限事項

改善されたデータ更新速度でサポートされていないビューやレポートは次のとおりです。

ビュー

  • 上限の超過によって当日の処理ができなくなったプロパティのデータを含むビュー
  • User ID を組み込んだビュー
  • インポートしたデータに基づくフィルタを含むビュー
  • 参照元、メディア、またはキャンペーンのディメンションに基づくフィルタを含むビュー
  • 広告主やサイト運営者のプラットフォーム(たとえば、Google 広告、AdSense、Google アド マネージャー、Google マーケティング プラットフォームの各広告サービス)との統合に基づくフィルタを含むビュー

レポート

  • 処理時間モードでインポートされたデータを含むレポート
  • キャンペーンのディメンションを含むレポート
  • 広告主やサイト運営者のプラットフォーム(たとえば、Google 広告、AdSense、Google アド マネージャー、Google マーケティング プラットフォームの各広告サービス)との統合に基づくディメンションを含むレポート

改善されたデータ更新速度は、チャネル グループに対応していません。

改善されたデータ更新速度は、ベスト エフォート方式です。常にできるだけ速くデータを処理しますが、問題が発生しても待機や再試行はしません。そのため、必要なときに最新のデータが利用できないといった事態も時折生じます。そのような事態は、たとえば 1 つのプロパティに多くのビューが設定されている、ビューに多くのフィルターが適用されているかフィルターが複雑である(正規表現の多用など)、単一のプロパティに対して多数のヒットがある、などの場合に発生することがあります。

プロパティが 28 日を超えてヒットを送信していない場合、改善されたデータ更新速度は、そのプロパティで無効になります。そのプロパティがデータのリクエストを(Google アナリティクス管理画面や API を使って)送信すると、改善されたデータ更新速度が再度有効になり、次の日からデータが表示されるようになります。

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