概要
e コマースはほぼ完全にセルフサービスになっていますが、中には人と人が接触することにメリットがある取引カテゴリがあります。通話解析では、通話の成果をコンバージョン経路の一部として測定できます。
通話解析を実装するには、アナリティクス プロパティに必要な設定を行い、電話番号が表示されている各ページのアナリティクス トラッキング コードにスニペットを追加します。
スニペットには、かかってきた電話をお客様のビジネスに転送する Google が生成した電話番号が表示されます。指定した時間を超える通話がコンバージョンと見なされます。
通話解析のポリシー要件についての詳細をご確認ください。
通話解析では、ユーザーがウェブページの電話番号をどの程度活用しているかを測定します。次の項目がレポートされます。
指標 | 定義 |
---|---|
平均通話時間 | お客様の電話番号への通話の平均時間 |
コール コンバージョン率 | 通話数÷ページでユーザーに番号が表示された回数 |
コール コンバージョン値 | 通話コンバージョンの累積値 |
コール コンバージョン数 | コンバージョンにつながった通話数 |
コールスルー率 | コンバージョンにつながった通話の割合 |
電話件数 | ユーザーがお客様の電話番号に発信した電話件数 |
不在着信数 | お客様の電話番号への応答されなかった電話件数 |
電話番号が表示されたセッション数 | ユーザーがお客様の番号を含むページを閲覧したセッション数 |
レポート
レポートでは、異なるディメンションに基づいて上記の指標を評価できます。ディメンションはレポートによって異なります。
概要
ウェブページに連絡先番号を表示した結果として受け取った通話の概要を確認できます。
データ
次のディメンションごとの指標:
- デフォルト チャネル グループ
- ターゲット電話番号
- 参照元
- メディア
- 参照元 / メディア
- 地域
- 市区町村
- 時間
- 曜日
ユーザー獲得
ユーザーが電話でお客様に連絡するのにどのチャネルが最も貢献しているかを比較します。
データ
次のディメンションごとの指標:
- デフォルト チャネル グループ
- ターゲット電話番号
- 参照元
- メディア
このレポートではセグメントを使用できません。
[集客] > [Google 広告] > [キャンペーン] レポートで有料チャネル別にセグメント化できます。
地域
通話が発信された場所と、電話問い合わせのオプションに最も反応がある地域を確認します。
地域データは、最後の間接クリックモデルを使用している Google の有料チャネルでのみ使用できます。これらのチャネルに関連するセッションの地域情報と通話の指標を表示するには、アナリティクス プロパティを Google 広告、検索広告 360、ディスプレイ&ビデオ 360 アカウントのいずれか(複数可)にリンクする必要があります。
データ
次のディメンションごとの指標:
- 地域
- 大都市圏
- 市区町村
通話履歴
ターゲット電話番号ごとの相対的な掲載結果を確認できます。
データ
ターゲット電話番号への個別の通話ごとの指標。
Google 広告レポート
通話解析の指標は、Google 広告レポートの指標グループ オプションのひとつとして使用できます。
前提条件
次の操作を行う必要があります。
- ビジネスの電話番号として、米国の電話番号を使用する
- Google タグを使用して測定コードを実装する
- Google 広告とアナリティクスのアカウントをリンクする
設定
通話解析を導入するには:
- アナリティクス プロパティに通話解析オプションを設定する
- 電話番号スニペットでアナリティクスの測定コードを更新する
プロパティにオプションを設定する
- アナリティクス アカウントにログインします。
- [管理] をクリックし、通話解析を設定するプロパティに移動します。
- [プロパティ]列で [電話の設定] をクリックします。
- [+ 新しいターゲット番号] をクリックします。
- 電話番号のラベル(例: 営業、カスタマー サポート)を入力します。
- 電話の転送先のビジネスの電話番号を入力します。
電話番号スニペットが設定されている各ページでは、ビジネスへの電話を転送する Google の電話番号が、Google による指定の範囲内で生成されます。 - 通話をコンバージョンとみなす最小秒数を入力します。
- (省略可)コンバージョンの金額を入力します。
- [保存] をクリックします。
アナリティクスの測定コードを更新する
測定コードを更新する状況としては、次の 2 つが挙げられます。
- ウェブページの既存の gtag.js タグを更新して、通話解析を実装している。
- ウェブページの既存の gtag.js タグを更新して、通話解析と Google 広告のウェブサイト経由の通話コンバージョンを実装している。
次の例では、サンプルの電話番号、ならびにアナリティクス ID と Google 広告 ID を実際の番号と各 ID に置き換えます。
ウェブページの既存の gtag.js タグを更新して通話解析を実装する
次のタグを既存のタグに追加します。
gtag('set', {
'phone_conversion_number': 'NUMBER_TO_REPLACE',
'phone_conversion_country_code': 'COUNTRY_CODE_TO_REPLACE',
'phone_conversion_ids': ['GA_MEASUREMENT_ID']
});
gtag('config', 'GA_MEASUREMENT_ID'); // (注: このプロパティを Google タグですでに測定している場合、この config コマンドを追加する必要はありません)
ウェブページの既存の gtag.js タグを更新して通話解析と Google 広告のウェブサイト経由の通話コンバージョンを実装する
次のタグを既存のタグに追加します。
gtag('set', {
'phone_conversion_number': 'NUMBER_TO_REPLACE',
'phone_conversion_country_code': 'COUNTRY_CODE_TO_REPLACE',
'phone_conversion_ids': ['AW-CONVERSION_ID/CONVERSION_LABEL', 'GA_MEASUREMENT_ID']
});
gtag('config', 'GA_MEASUREMENT_ID');
gtag('config', 'AW_CONVERSION_ID');
例:
gtag('set', {
'phone_conversion_number': '1-800-123-4567',
'phone_conversion_country_code': 'US',
'phone_conversion_ids': ['AW-123456789/aBcDeFgHiJkL', 'UA-012345678-1']
});
gtag('config', 'UA-012345678-1');
gtag('config', 'AW-123456789');
'phone_conversion_number'
の値は、ウェブサイトの電話番号と完全に同じである必要があります。