セッション統合

セッション統合の機能と、セッション統合のオンとオフを切り替える方法について説明します。

セッション統合では、User ID が割り当てられる前に収集されたヒットを ID に関連付けることができます。

この記事の内容:

セッション統合は User-ID 設定の 1 つで、User ID が割り当てられる前に収集されたヒットを該当する ID に関連付ける機能です。ただし、対象となるヒットは、ID の値が初めて割り当てられたセッション内で発生したヒットに限られます。セッション統合をオフにした場合は、User ID が明示的に割り当てられたセッションで収集されたヒットだけが ID に関連付けられます。

セッション統合のオンとオフを切り替えるには

User-ID 機能を設定すると、セッション統合がデフォルトでオンになります。セッション統合は設定時にオフにすることが可能で、次の手順に従えば、オンとオフをいつでも切り替えることができます。

User ID プロパティでセッション統合のオンとオフを切り替えるには:

  1. アナリティクス アカウントにログインします。
  2. [管理] をクリックして、目的のプロパティに移動します。
  3. [User ID] をクリックします。
  4. [次のステップ] をクリックします。
  5. セッション統合の [オン / オフ] を切り替えます。

セッション統合によるデータへの影響

ここでは、セッション統合のオンとオフを切り替えたとき、どのセッションとセッション データが User ID に関連付けられるかを比較します。

アナリティクスにはさまざまな利用方法があり、User ID の導入方法も多岐に渡ります。ここでは、アナリティクスをウェブサイトで使用し、アカウントへのログインで User ID が割り当てられるケースを例に、セッション統合を説明します。

下の図では、個々のセッションが四角、セッション番号が数字で表されています。塗りつぶされた四角は User ID が割り当てられていることを示します。たとえば、セッション 3 とセッション 6 では全期間で User ID が割り当てられていますが、セッション 2 とセッション 4 では一部の期間だけ User ID が割り当てられています。点線は、User ID が関連付けられたセッション(またはセッションの一部)を示します。

セッション統合がオフの場合

Illustration of session data that can be connected together when session stitching is off.
セッション統合がオフの場合、User ID が設定されているセッションでのヒットが ID と関連付けられません。
クリックして、各セッションでの処理についての詳細を確認
  • セッション 1: ユーザーがウェブサイトにアクセスしましたが、アカウントにはログインしていません。このため、User ID は割り当てられず、どのヒットも ID に関連付けられません。
  • セッション 2: ユーザーがウェブサイトにアクセスし、セッションの途中でアカウントにログインしました。特定の ID が割り当てられます。割り当て前に収集されたヒットは ID に関連付けられず、割り当て後に収集されたヒットが ID に関連付けられます。
  • セッション 3: ユーザーはセッション全体を通してログインしています。このため User ID が割り当てられ、このセッションのすべてのヒットが ID に関連付けられます。
  • セッション 4: ユーザーはこのセッションの開始時にはログインしていましたが、途中でログアウトしました。ユーザーのログイン中に収集されたヒットはすべて ID に関連付けられます。ログアウト後に収集されたヒットは ID に関連付けられません。
  • セッション 5: ユーザーはセッション全体を通してログアウトしています。このため、User ID は割り当てられず、どのヒットも ID に関連付けられません。
  • セッション 6: ユーザーはセッション全体を通してログインしています。このため、このセッションのすべてのヒットが ID に関連付けられます。

セッション統合がオンの場合

Illustration of session data that can be connected together when session stitching is on.
セッション統合がオンの場合、User ID が設定されているセッションでのヒットが ID と関連付けられます。
各セッションの状況に関する詳細
  • セッション 1: ユーザーはウェブサイトにアクセスしたものの、アカウントにログインしていません。このため、User ID は割り当てられず、どのヒットも ID に関連付けられません。
  • セッション 2: ユーザーがウェブサイトにアクセスし、セッションの途中でアカウントにログインしました。特定の ID が割り当てられます。このセッションのすべてのヒットが ID に関連付けられます。
  • セッション 3: ユーザーはセッション全体を通してログインしています。このため User ID が割り当てられ、このセッションのすべてのヒットが ID に関連付けられます。
  • セッション 4: ユーザーはこのセッションの開始時にはログインしていましたが、途中でログアウトしました。ユーザーのログイン中に収集されたヒットはすべて ID に関連付けられます。ログアウト後に収集されたヒットは ID に関連付けられません。
  • セッション 5: ユーザーはセッション全体を通してログアウトしています。このため、User ID は割り当てられず、どのヒットも ID に関連付けられません。
  • セッション 6: ユーザーはセッション全体を通してログインしています。このため User ID が割り当てられ、このセッションのすべてのヒットが ID に関連付けられます。
セッション統合を有効にしている User-ID ビューに含められるデータ

セッションで User ID に関連付けられた最初のヒットより前に発生したヒットのみが、User-ID ビューに含められます。たとえば次のようになります。

  • ヒット 1 - User ID なし。
  • ヒット 2 - User ID なし。
  • ヒット 3 - User ID 設定済み(ユーザー認証が行われた最初のヒットです)。
  • ヒット 4 - User ID なし。
  • ヒット 5 - User ID 設定済み。

上の例の場合、ヒット 4(「ユーザー認証が行われていない」ヒット)は、User ID が関連付けられた最初のヒットより後に発生しているため、User-ID ビューに含められることはありません。

  • セッション統合は毎日のデータ処理時に実行されます。処理は、毎日午前 5 時(プロパティに関連付けられたレポートビューで選択されている最も西のタイムゾーンに基づく)に開始します。
  • セッション統合が行われる前の User-ID ビューでは、当日のノーリファラーのセッション数や収益が高くなることがあります。これは、セッションでキャンペーンの参照情報が送信される最初のヒットが発生した時点で、ユーザーがまだログインしていなかったためです。参照情報の統合は、最も西の地域のタイムゾーンに基づいて毎日午前 5 時に行われます。
セッション統合は、User ID が有効なプロパティでのみ使用できます。詳しくは、次の記事をご覧ください。

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