概要
まず、最上位のコンテンツ グループを作成し、その中に次のいずれかの方法で個別のコンテンツ グループを作成します。
- グループに入れる各ページのトラッキング コードを変更する
- 正規表現のキャプチャ グループによりページを抽出する
- ページをグループに含めるルールを作成する
アナリティクスでは、トラッキング コード、正規表現、ルールの順に処理されます。一致する条件がひとつ見つかった時点で処理は終了し、最初に見つかったその条件に従って、コンテンツがグループ化されます。
たとえば、紳士服と婦人服の販売サイトで、衣類の一般カテゴリが次のように設定されているとします。
- 男性
- シャツ
- パンツ
- 付属品
- 女性
- トップス
- スラックス
- スカートとワンピース
- 付属品
このような製品ラインでは、次のような種類の分析が考えられます。
- 「男性」と「女性」で総売り上げを比較する
- 「男性」と「女性」内の製品ライン間で売り上げを比較する
実施する分析によって、次のように最上位コンテンツ グループとその下位のグループを作成することができます。
「男性」と「女性」で比較する場合:
- 最上位コンテンツ グループ: 「衣類」
- 下位コンテンツ グループ: 「男性」と「女性」
「男性」の製品ラインを比較する場合:
- 最上位コンテンツ グループ: 「男性」
- 下位コンテンツ グループ: 「シャツ」、「パンツ」、「付属品」
「女性」内の製品ラインを比較する場合:
- 最上位コンテンツ グループ: 「女性」
- 下位コンテンツ グループ: 「トップス」、「スラックス」、「スカートとワンピース」、「付属品」
上記の設定の場合:
- 「衣類」、「男性」、「女性」は、[プライマリ ディメンション] > [コンテンツ グループ] メニューのオプションです。
- プライマリ ディメンションとして「衣類」を選択すると、「男性」と「女性」が、レポートの表の最初の列のディメンション値となります。
- プライマリ ディメンションとして「男性」を選択すると、「シャツ」、「パンツ」、「付属品」が、レポートの表の最初の列のディメンション値となります。
- プライマリ ディメンションとして「女性」を選択すると、「トップス」、「スラックス」、「スカートとワンピース」、「付属品」が、レポートの表の最初の列のディメンション値となります。
各ディメンション値(下位コンテンツ グループ)について、ページビューや直帰率などの行動指標を表示できます。
下位コンテンツ グループを掘り下げて、そのグループに含まれる個々のページについて行動指標を確認することもできます。
最上位コンテンツ グループの作成
作成可能な最上位コンテンツ グループは最大 5 つです。
コンテンツ グループは削除できませんが、定義を変更したり、オフにしたりできます。
- アナリティクス アカウントにログインします。
- [管理] をクリックして、目的のビューに移動します。
- [ビュー] 列で、[コンテンツ グループ] をクリックします。
- [+ 新しいコンテンツ グループ] をクリックします。
- 新規グループの名前を入力します。
- 下位コンテンツ グループを作成する方法(トラッキング コード、抽出、ルール)を選択します。
トラッキング コードによる下位コンテンツ グループの作成
- [トラッキング コード別にグループ化] で、[トラッキング コードの有効化] をクリックします。
- [有効化] オプションが [オン] に設定されていることを確認します。
- 最上位コンテンツ グループを特定するインデックス番号(1~5)を選択します。
- [完了] をクリックします。
トラッキング コードを変更するには、最上位コンテンツ グループを特定するインデックス番号(1~5)と下位コンテンツ グループを特定するグループ名を使用します。
- gtag.js:
gtag('config', 'GA_TRACKING_ID', {'content_group<Index Number>': '<Group Name>'});
- analytics.js:
ga('set', 'contentGroup<Index Number>', '<Group Name>');
たとえば、インデックス番号 1 で示される最上位コンテンツ グループ「衣類」の中に、コンテンツ グループ「男性」を作成する場合は、次のように設定します。
- gtag.js:
gtag('config', 'GA_TRACKING_ID', {'content_group1': 'Men'});
- analytics.js:
ga('set', 'contentGroup1', 'Men');
1 回の contentGroup
または _setPageGroup
の呼び出しで特定できるのは、1 つのインデックス番号とグループ名の組み合わせのみです。
次に取り上げている例に従って、設定してください。
gtag.js スニペットの変更次の例のように、コンテンツ グループのパラメータと値が含まれるようにトラッキング コードを変更します。
<!-- Google タグ(gtag.js)-->
<script async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=GA_TRACKING_ID"></script>
<script>
window.dataLayer = window.dataLayer || [];
function gtag(){dataLayer.push(arguments);}
gtag('js', new Date());
gtag('config', 'GA_TRACKING_ID', {'content_group5': '/news/sports'});
</script>
次の例のようにトラッキング コードを変更し、_send
を呼び出す直前に _set
関数を呼び出します。
<script> (function(i,s,o,g,r,a,m){i['GoogleAnalyticsObject']=r;i[r]=i[r]||function(){
(i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1*new Date();a=s.createElement(o),
m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async=1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m)
})(window,document,'script','//www.google-analytics.com/analytics.js','ga');
ga('create', 'UA-XXXXXXXX-Y', 'example.com');
ga('set', 'contentGroup5', '/news/sports');
ga('send', 'pageview');
</script>
Tracker tracker = GoogleAnalytics.getInstance(this).getTracker("UA-XXXX-Y");
tracker.set(contentGroup(5), "/news/sports");
id tracker = [[GAI sharedInstance] trackerWithTrackingId:@"UA-XXXX-Y"];
[tracker set:[GAIFields contentGroupForIndex:5]
value:@"/news/sports"];
このコードの変更は、コンテンツ グループに含めるすべてのページで行ってください。
新しいトラッキング コードを追加して各ページを更新すると、各ページが指定したインデックス番号とグループ名に応じてグループ分けされます。
同じページ上で同じインデックス番号を複数回呼び出すと、そのインデックス番号に対する最後の呼び出しのみがアナリティクスに送られます。
_setPageGroup
関数が追加されていないページは、(not set) コンテンツ グループに分類されます。
抽出によるコンテンツの割り当て
ページの抽出には、ページ URL、ページ タイトル、スクリーン名のいずれかを使用します。正規表現キャプチャ グループにより各ページを特定します(アナリティクスでは、各正規表現の最初のキャプチャ グループを使用します)。
[抽出を追加] をクリックし、[ページ]、[ページタイトル]、または [スクリーン名] を選択します。
右側の欄に一致条件とする値を入力します。次に例を示します。
- [ページ] > /Men/(.*)/
- /Men/ の各サブディレクトリに対応するコンテンツ グループを作成し、各サブディレクトリ内のページをそれぞれ対応するコンテンツ グループに追加します。
- [ページタイトル] > (.*shirts).*
- 「shirts」という単語を含むページに対応するコンテンツ グループを作成します。
たとえば、「shirts」ページを含む次のディレクトリがあるとします。- /men/m_dress_shirts.html
- /men/m_tshirts.html
- /boys/b_dress_shirts.html
- /boys/b_tshirts.htm
次のコンテンツ グループが作成され、ページがコンテンツ グループに追加されます。- men (m_dress_shirts.html, m_tshirts.html)
- boys (b_dress_shirts.html, b_tshirts.html)
- 「shirts」という単語を含むページに対応するコンテンツ グループを作成します。
- [スクリーン名] > (.*pants).*
- 「pants」という単語を含むスクリーン名に対応するコンテンツ グループを作成します。
抽出の設定が完了したら、[完了] をクリックします。
正規表現のキャプチャ グループを使用してコンテンツを抽出する方法については、その他の例もご覧ください。
ルールセットによるコンテンツの割り当て
この方法を使用する場合は、コンテンツを割り当てるルールを作成します。
ルールエディタを開くには、[ルールセットを作成] をクリックします。
各ルールは次のように設定します。
- コンテンツ グループに使用する名前を入力します。
- [ルールを定義] で、[ページの URL]、[ページのタイトル]、または [スクリーン名] を選択します。
- 対応する項目を選択し、該当する値を入力します。次に例を示します。
- [ページ] > [含む] > /Pants/
- URL に /Pants/ が含まれるすべてのページをコンテンツ グループに追加する
- [ページ] > [含む] > /Pants/
- [OR] または [AND] をクリックして、ルールに OR または AND 条件を追加します。追加の条件も上記の手順で定義します。
- 適用する条件をすべて定義したら、[完了] をクリックします。
- グループの設定が完了したら、[保存] をクリックします。
名前: 大文字と小文字の区別および過去のデータへの影響
大文字と小文字の区別
コンテンツ グループ名では、大文字と小文字は区別されません。たとえば、次のようにコンテンツ グループを定義するルールを作成するとします。
[ページ] [完全一致] /Google+Redesign/Apparel
このルールは、大文字と小文字を区別せずに、次に例を示します。
- /Google+Redesign/Apparel
- /Google+Redesign/apparel
過去のデータへの影響
コンテンツ グループの名前を変更しても、過去のデータに影響はありません。すべてのデータが、すぐに新しいコンテンツ グループの名前で表示されます。
ただし、コンテンツ グループを定義するルールの名前を変更すると、それ以降のデータは新しいコンテンツ グループ名で表示され、変更前のデータは古い名前のままで表示されます。