参照を除外する

このユニバーサル アナリティクスの機能は、gtag.js または analytics.js を使用しているウェブサイトでのみ利用できます。ga.js(従来のアナリティクス)を使用すると、参照の除外が機能しなくなります。

参照トラフィックは、他のドメインのリンクなど、他のソースからサイトにアクセスしたトラフィックのセグメントです。アナリティクスでは、サイトに集まったトラフィックがどこから来たのかを自動的に検出し、そのサイトのドメイン名を参照トラフィックとしてレポートに表示します。

参照トラフィックの除外がデータに与える影響

デフォルトでは、参照が発生すると自動的に新しいセッションが開始されます。参照ソースを除外すると、除外したドメインからサイトに集まったトラフィックに対して、新しいセッションは開始されません。特定のサイトからのトラフィックを新しいセッションとして開始する場合は、この表のドメインを含めないようにしてください。

参照ごとに新しいセッションが開始されるため、参照の除外設定の有無はアカウントで記録されるセッション数に影響します。同じ操作でも、参照の取り扱い方によって、1 回または 2 回のセッションとして記録されます。

たとえば、my-site.com にアクセスしたユーザーが your-site.com にアクセスした後、my-site.com に戻ってきたとします。your-site.com を参照ドメインとして除外していない場合は、my-site.com へのアクセスがそれぞれ 1 回のセッションとして計 2 回記録されます。一方、your-site.com からの参照を除外した場合、my-site.com への 2 回目のアクセスは新しいセッションとして開始されず、セッションは 1 回だけ記録されます。

参照の除外は、クロスドメイン トラッキングを行う場合に便利です。ユーザーがサイト内でドメインの異なるページに移動した際に、新しいセッションとして扱うのではなく、同じセッションが続いているものと見なすことができるためです。

除外済みのサードパーティ ドメインから参照トラフィックがあった場合、新規セッションとして扱われますが、レポートにおける参照元 / メディアの表示は「(direct) / (none)」となります。

アナリティクスでのセッション数の算出方法について

参照の除外の一般的な使用例

サードパーティの支払い処理業者

この機能の一般的な用途は、サードパーティのショッピング カートによって 2 回目のセッションが開始されないようにすることです。サードパーティのショッピング カートを除外リストに追加すると、ユーザーがサードパーティのサイトで支払い手続きを完了して注文確認ページに戻ってきたときに、新しいセッションが開始されず、参照としてカウントされなくなります。

クロスドメイン トラッキング

ドメインを除外リストに追加すると、ユーザーは新しいセッションを開始することなく、サイトのサブドメインをまたいで移動できるようになります。除外リストにドメインを追加していない場合は、ユーザーがサイトのサブドメイン間を移動すると、あるホスト名から別のホスト名への参照として扱われ、新しいセッションが開始されます。これは、セッション数が不自然に増大する原因となります。

アナリティクスのプロパティを初めて設定した場合は、ドメインが自動的に参照元除外リストに追加されます。したがって、複数のサブドメインをトラッキングするウェブ プロパティには、自己参照は表示されません。

参照元除外リスト

参照元除外リストに含まれているドメインおよびすべてのサブドメインからのトラフィックのみが除外されます。

参照元除外リストには、「含む」一致が含まれます。たとえば example.com を指定すると、sales.example.com のトラフィックも除外されます(ドメイン名に example.com が含まれるからです)。

参照トラフィックを追加する

  1. アナリティクス アカウントにログインします。
  2. [管理] をクリックします。
  3. [アカウント] 列で、設定を行うプロパティを含むアナリティクス アカウントを選択します。
  4. [プロパティ] 列で、プロパティを選択します。
  5. [トラッキング情報] をクリックします。
  6. [参照元除外リスト] をクリックします。
  7. ドメインを追加するには、[+ 参照の除外を追加] をクリックします。
  8. [ドメイン] 名を入力します。
  9. [作成] をクリックして保存します。

参照トラフィックの削除

参照元除外リストに追加されているドメインをリストから削除すると、そのドメインからのトラフィックを再び参照ソースとしてレポートに表示することができます。

上記の 1~6 の手順を行います。表で、削除するドメインの行の [削除] をクリックします。[ドメインを削除] をクリックして、保存します。

参照元除外リストが機能していることを確認する

参照元除外リストが正しく設定されていることを確認するには、Google Tag Assistant Recordings を使用することをおすすめします。実際にドメインをまたいだセッションを開始すると、新しいセッションが開始されたかどうかすぐに確認できます。

Tag Assistant Recordings による問題の表示方法を確認できるレポートの例を表示

除外したドメインから戻ってきたユーザーがレポートに表示される理由

この問題は、デフォルトのキャンペーン タイムアウトである 6 か月が経過したことが原因です。

  • 参照元除外リストにドメインを追加する前に、ユーザー A がドメイン B からの参照でサイトにアクセスする。
  • この最初のセッションはドメイン B で発生したと見なされる。
  • ドメイン B を参照元除外リストに追加する。
  • ユーザー A がサイトに直接戻る(ブックマークを使うなど)。
  • 最後の間接クリックのアトリビューション モデルが使用されているため、この 2 回目のセッションもドメイン B で発生したと見なされる。

関連資料

トラフィック ソースの詳細については、以下をご覧ください。

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