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アナリティクスでは、標準レポートおよびカスタム レポートの表示速度を上げるため、データをサンプリングする場合があります。しかし、特定の指標やディメンションのデータをすべて必要とされるお客様もいらっしゃるでしょう。そうした場合は、カスタム表をご利用ください。この表を使用すると、非サンプリング データを使って日次処理したい指標、ディメンション、セグメント、フィルタの組み合わせを指定することができます。これにより、カスタム表で指定した設定1 に当てはまるレポートでは、デフォルトでカスタム表が使用されるため、非サンプリング データが迅速に生成されます。
この記事の内容:例
膨大なセッションのデータに基づいて生成されるカスタム レポートでは、必ずサンプリングが実施されます。たとえば、ディメンションとして [市区町村] と [ブラウザ]、指標として [セッション]、[ページビュー数]、[直帰率] を含むレポートではサンプリングが実施されます。このため、これらのディメンションと指標を使った非サンプリング データが必要な場合は、カスタム表を作成します。一度カスタム表を作成すると、その日以降に作成されるカスタム レポートでは、非サンプリング データが収集されるようになります。
権限と制限
カスタム表を作成するには、プロパティ単位の編集者の役割が必要です。1 つのプロパティには最大 100 個のカスタム表を作成できます。プロパティの現在のカスタム表の数を確認するには、[管理] ページでプロパティ単位の [カスタム表] に移動します。このページでは、アカウントの他の編集者によって作成されたカスタム表もすべて確認できます。
なお、標準の日次処理済みの表と同様に、カスタム表にも 1 日に保存できるデータ行の制限がありますが、アナリティクス 360 をご利用の場合は、1 日に 100 万行まで保存可能で、標準の 75,000 行よりも 925,000 行多くなっています。表の 1 日の処理量が 100 万行を超える場合は、上位 N 個の値3 が保存され、残りの値の組み合わせについては [(other)] 項目が作成されます。詳しくは、レポートの [(other)] 項目をご覧ください。
指定できるデータ
カスタム表に含めることができる指標とディメンションは限られており、すべてのレポートでカスタム表を利用できるわけではありません。ユーザーベースのセグメントはカスタム表には保存できません。また、「ビジュアル フロー」、「検索エンジン最適化」、「マルチチャネル」、「アトリビューション」のレポートでは、保存方法や処理方法が異なるためカスタム表を使うことはできません。
データ処理と可用性
カスタム表を作成してから、カスタム表レポートに非サンプリング データが表示されるまでには、最大で 2 日かかりますが、その際には表の作成日から 2 日分のデータが表示されます。
また、表の作成日から 30 日前までの過去のデータも確認できます。通常、この過去のデータは新しい非サンプリング データとともに約 2 日後に表示されますが、プロパティが Google アナリティクスによる定期メンテナンスの対象となっている場合は、過去のデータが表示されるまで最大 40 日かかります。プロパティで定期メンテナンスが行われている場合は、表にその影響をお知らせするメッセージが表示されます。
カスタム表の作成後は、カスタム レポートや Google Analytics API などでカスタム表と同じディメンションと指標、またはそのサブセットを指定するクエリが実行されると、カスタム表のデータが使用されます。
ただし、指標とディメンションの組み合わせによっては、カスタム表のデータを使用できず、標準のサマリー表のデータが取得される場合があります。その場合、そのデータには、予想より多くのサンプリング データが含まれることになります。データのサンプリングを多用したくない場合は、可能な限り、API クエリやカスタム レポートの設定をカスタム表の定義と一致させることをおすすめします。
その他の過去の非サンプリング データは、非サンプリング レポートをダウンロードして利用できる場合があります。