ユーザーフロー レポートを使用して、さまざまなソースからのトラフィック量の比較、サイトを経由したトラフィック パターンの調査や、サイトの広告効果のトラブルシューティングを行うことができます。
この記事の内容:トラフィック量とマーケティング チャネル
各種検索エンジン、キャンペーン、またはメディアからのトラフィックなど、同じディメンション内のさまざまな参照元からの相対的なトラフィック量を比較することができます。全体的な比較を行うことで、どのチャネルが最も効果的か、あるいはどのチャネルで最も高い投資収益率が得られるかといった初期判断を行うことができます。
たとえば、あるキャンペーンのトラフィック量が別のキャンペーンのトラフィック量よりもかなり多い場合には、リソースをシフトしてそのキャンペーンの表示回数をさらに増やしたり、あるメディア(メールやクリック単価など)が他のメディアよりも効率面で優れている場合には、その媒体に重点を置いた投資を行ったりすることができます。
ある参照元のトラフィック量が他の参照元よりも多いことがわかった場合には、そのセグメントだけを表示することで、より綿密にそのトラフィックを調べることができます。最初の列の参照元ノードをクリックしてから、[このセグメントのみを表示] をクリックします(これは、後述するように、ユーザー単位またはセッション単位のセグメントの適用とは異なります)。
そのトラフィックのみを表示することで、そのトラフィックのユーザーが狙いどおりの経路をサイト内でたどっているか、十分な数のユーザーが目標ページに到達しているか、ユーザーがどこからサイトを離脱しているかを確認できます。
セグメントによる分析の絞り込み
特定の参照元からのトラフィックを表示するだけでなく、セグメントを適用することで、ビューをさらに絞り込むこともできます。たとえば、特定の国からのトラフィックを表示している場合、セグメント ビルダーの [条件] オプションを使って、その中でも特定の目標に到達したユーザー、または特定の金額を使ったユーザーのみを表示することができます。これらのオプションを組み合わせることで、非常に具体的なユーザーの要素に焦点を当てることができます。
エンゲージメントの測定
サイトの目的によっては、ユーザーが最初のページの後に閲覧したページ数を確認したい場合があるでしょう(ユーザーは商品ページから直接決済し、他の買い物をしなかった、国内外のニュース記事を読んだが、政治やエンターテイメントの記事は読まなかった、などの情報を把握できます)。
まずは、ユーザーに求める最小限のエンゲージメントを決定します。デフォルトでは、ユーザーフローに最初の 3 つのインタラクションが表示されます。ここでは 8 つのインタラクションがサポートされています。最低必要条件に合わせてステップを必要なだけ追加してください。必要なステップ数を追加した後、[ここをハイライト] オプションを使用すると、その参照元からのトラフィックがユーザー エンゲージメントの最小しきい値(たとえば、4 つまたは 5 つのインタラクション)まで到達したかどうかを表示できます。
ユーザー エンゲージメントのレベルを表示するだけでなく、サイト内でのユーザーの閲覧深度が深くなるにつれ、トラフィックがどの程度まで減少するかを表示することもできます。ユーザーが目標まで到達していない場合や、予想よりも早い段階でサイトから離脱している場合は、ページ間の移動を簡単にするためにサイトの操作性やグラフィック デザインを修正したり、関連する記事や商品のティーザーのような行動を促すフレーズを追加したり、あるいはユーザーの関心をさらに引き付けられるようサイトのコンテンツを改訂したりすることを検討してください。
コンテンツの確認
ユーザーフローを使用して、コンテンツに関する数多くの問題を調べることができます。
A / B テスト
ウェブページの複数のパターンをテストし、各パターンに独自の URL がある場合、複数のパターンのうちどれがサイトのエンゲージメント促進や目標ページへのトラフィック増加などの目的にかなっているかを確認することができます。
ブラウザと画面の解像度
ディメンションとして [ブラウザ] または [画面の解像度] を使用すると、トラフィックが複数のブラウザや画面の解像度に期待どおりに分散されているかどうかを確認し、特定のブラウザや画面の解像度で変則的な離脱があるかどうかを確認できるようになります。ページで顕著な離脱が見つかった場合、ページがそのブラウザや画面の解像度で正しく表示されていない可能性があります。たとえば、モバイル ブラウザで閲覧している、あるいは低解像度であるという理由でページが正しく表示されず、リンクやボタンが使用できなかったり、見づらかったりする場合があります。
経路の分析
サイト内によく使われている経路はありますか。また、その経路はお客様の希望どおりのページをたどっているでしょうか。たとえば、「ホームページ > 商品ページ > ショッピング カート > 決済」のような経路が理想でも、実際には「ホーム > 商品 > 検索 > 検索結果 > 検索 > 検索結果 > 離脱」のような経路をたどっていることがよくあります。こうした期待外れの経路が使われている場合は、ユーザーが目的の商品を見つけられていない、あるいはサイト内検索で有用な結果が得られていない可能性があります。
さらに、新しいホームページや商品ページなど、新たに導入したページで顕著な離脱が見つかる場合もあります。その場合は、次に訪問してもらいたいページにつながるリンクやボタンが、新しいページデザインでわかりづらくなっている可能性もあるので、状態の確認をおすすめします。