カスタム イベントデータのインポート機能を使用すると、標準フィールドとイベント スコープのカスタム ディメンションを結合キーとして組み合わせ、Google アナリティクス 4(GA4)以外で収集したデータをインポートできます。そのうえでカスタム レポートを作成すれば、アナリティクス データとインポートしたイベント メタデータの全体像をさらに詳しく把握できます。
カスタム イベントデータのインポートの仕組み
カスタム イベントデータのインポート機能を使用すると、各自のニーズに合った方法でデータをインポートし、結合できます。カスタム イベントデータのインポート機能の基本的な概念や使用手順、制限事項は、他のタイプのインポート機能と同じですが、キーとターゲットのディメンションをより柔軟に選択できます。
まずは、レポートや分析ツールに追加するデータについて考えることから始めます。この情報がまだアナリティクスで収集されておらず、他のタイプのデータ インポート機能のいずれかによって処理されていない場合は、カスタム イベントデータのインポート機能を使用して、この情報とアナリティクスのデータを統合できます。続いて、カスタム レポートを作成して、アナリティクスの標準データと一緒に、インポートしたデータを表示できます。
始める前に
カスタム イベントデータをインポートするには、プロパティ レベルの編集者以上の権限が必要です。
カスタム イベントデータについては、Google アナリティクス 4 プロパティでイベント スコープのカスタム ディメンションを設定する必要があります。カスタム イベントデータのインポートを始める前に、必ずこのカスタム ディメンションを作成しておいてください。
分析と対応
インポートしたデータがレポートでどのように表示され、セグメントやその他のアナリティクス ツールを使ってどのようにそのデータを活用できるかは、使用するディメンションによって異なります。レポートや分析に追加するデータを含むファイルを作成します。
データのアップロード
アップロードの一般的な手順については、データ インポートについてに記載されています。
データソースを作成する際は、データの種類として [カスタム イベントデータ] を選択します。
CSV ファイルか SFTP サーバーからデータをアップロードするオプションを選択したら、インポートしたフィールドを Google アナリティクスのフィールドにマッピングする必要があります。フィールドをマッピングすると、次の画面が表示されます。
[キーフィールド] テーブルで、次の操作を行います。
- [フィールドを追加] をクリックして、インポートしたデータと結合する Google アナリティクスのフィールドを追加します。これはスキーマキーとも呼ばれます。
- [アナリティクスのフィールド] 列には、選択した Google アナリティクスのフィールドの名前が表示されます。
- [アナリティクス イベント パラメータ] 列には、アナリティクスのフィールドに関連付けられたアナリティクス イベント パラメータが表示されます。
- なお、選択した標準フィールドについては、アナリティクス イベント パラメータは [なし(標準)] に設定されます。
[インポート フィールド] テーブルで、次の操作を行います。
- [フィールドを追加] をクリックし、選択した結合キーを介してデータに含めるフィールドを選択します。次のいずれかの方法で選択します。
- 標準フィールドやカスタム ディメンションから選択
- [+] ボタンを使って、カスタム ディメンションに割り当てられていないイベント パラメータを入力
- [アナリティクスのフィールド] 列には、選択した Google アナリティクスのフィールドの名前が表示されます。
- イベント パラメータを入力して作成する場合は、[アナリティクスのフィールド] 列は [なし] に設定されます。イベント パラメータを入力する際は、適切なイベント命名規則に準じてください。イベントの命名規則の詳細については、こちらをご覧ください。
- [アナリティクス イベント パラメータ] 列には、アナリティクスのフィールドに関連付けられたアナリティクス イベント パラメータが表示されます。
- なお、選択した標準フィールドについては、アナリティクス イベント パラメータは [なし(標準)] に設定されます。
どちらの表でも、[インポート フィールド] 列でインポート ファイル内の一致するフィールドを選択します。
データをアップロードしてから、レポート、オーディエンス、データ探索でそのデータを使用できるようになるまでには、最大 24 時間ほどかかります。
カスタム イベントデータのインポート機能では、レポート / クエリタイム結合が行われ、処理済みのデータは変更されないため、データ アップロード サービスからカスタム イベントデータのソースを削除することで、アナリティクスのレポートからカスタム イベントデータを削除できます。
データソースの詳細
凡例
- スコープ - インポート ディメンション値を関連付けるレベルを指定します。カスタム ディメンションには、ユーザー、イベント、アイテムの 3 つのスコープレベルがあります。カスタム イベントデータのインポート機能は、イベント スコープのカスタム ディメンションのみに対応しています。
- キーフィールド - スキーマキーとも呼ばれ、キーとなるディメンションを指定します。キーは、このデータセット タイプを対象に、アップロードしたデータと既存のデータを結合するために使用されます。
- インポート フィールド - Google アナリティクスにアップロードしたデータで使用できるディメンションとイベント パラメータを指定します。
以下にリストアップされているスキーマキーとインポートしたデータのディメンションは、あくまでも参考であり、すべて網羅しているわけではありません。実際に使用できるディメンションは、データセットの作成時にユーザー インターフェースに表示されます。
スコープ | イベント スコープ |
---|---|
キーフィールド |
以下のカテゴリのディメンションで構成されるディメンションを少なくとも 1 個(最大 2 個) プラットフォーム
ページ / スクリーン
カスタム ディメンション
データソースでキーフィールドとして使用されているカスタム ディメンションが削除されると、インポートが失敗します。 |
インポート フィールド |
以下のカテゴリのディメンションで構成されるディメンションを少なくとも 1 個(最大 10 個) ページ / スクリーン
カスタム ディメンション
新しいイベント パラメータ
データソースでインポート フィールドとして使用されているカスタム ディメンションが削除されると、インポートは続行されますが、そのカスタム ディメンションはレポートで使用できなくなります。 |
注 |
|
カスタム イベントデータのインポートに関する制限事項
- カスタム イベントデータのインポートでは、新しいイベントは作成できません。
- カスタム イベントデータのインポートで使用されているカスタム ディメンションを削除する場合の制限事項は次のとおりです。
- そのディメンションがキーフィールドとして設定されている場合、削除するとカスタム イベントデータのインポートが失敗します。
- インポート フィールドとして設定されている場合は、削除してもカスタム イベントデータのインポートが失敗することはありません。ただし、削除されたカスタム ディメンションはレポートで使用できなくなります。
- 入力したイベント パラメータはカスタム ディメンションに関連付けられないため、レポートには表示されません。インポートしたイベント パラメータを基準に新しいカスタム ディメンションが作成された場合は、Google アナリティクスのレポートでは、過去のイベントと今後のイベントが新しいカスタム ディメンションに置き換えられます。
- カスタム イベントデータ用のデータソースは最大 5 つ作成できます。すべてのカスタム イベントデータソースの合計サイズの上限は 1 GB です。
- データソース間操作の例外
- 既存のデータソースのインポート フィールドは、複合キー フィールド セットが同じでない限り、新しいデータソースのインポート フィールドとして再マッピングできませんが、
- 既存のデータソースのインポート フィールドは、新しいデータソースのキーフィールドとして再マッピングできません
- 既存のデータソースのキーフィールドは、新しいデータソースのインポート フィールドとして再マッピングできません