一般的なプラットフォームでは、IMA SDK を使用する必要があります。IMA SDK を使用できない場合は、DAI API (ベータ版) を使用できます。この API は、クライアントでトリガーされた広告指標のレポートや、リニア(ライブ)およびビデオ オンデマンド(VOD)のサポートなど、IMA SDK と同様の機能を持ちます。一部のユースケースでは、サーバーサイド ビーコン(SSB)も使用できます。
次の表は、IMA SDK、SSB、DAI API(現在はベータ版での提供)を使ったダイナミック広告挿入(DAI)の実装でサポートされる機能を比較したものです。
機能 | IMA SDK | DAI API (ベータ版) |
SSB | 備考 |
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動画広告指標を使用したレポート | 広告サーバーでは SSB を使って動画広告のインプレッション数が記録されますが、VOD ストリームに関しては、VAST 動画の 25% 単位の再生イベントやユーザー操作のトラッキングは利用できません。 | |||
Ad Exchange の収益化 | IMA を使用せずに Ad Exchange で収益化する場合は、Programmatic Access Library(PAL)を使用できます。 | |||
クリック可能広告 | IMA SDK では、HTML5、iOS、Android の DAI クリック可能広告がサポートされています。
DAI API でもクリック可能広告はサポートされていますが、パブリッシャー側での実装が必要です。 |
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コンパニオン広告 | IMA SDK と DAI API では、HTML5 プラットフォームでのみ Ads API を使用したコンパニオン広告がサポートされています。 | |||
プレーヤーのコントロール
(カウントダウン、字幕、ブックマーク、スナップバック、スクラブ、キューポイント情報) |
DAI API には、プレーヤーのコントロールをサポートするメタデータがありますが、パブリッシャー側での実装が必要です。 | |||
VOD
ミッドロール、ポストロール |
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VOD
プレロール |
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ライブ(リニア)ストリーム
広告ブレーク |
DAI 実装タイプ
IMA SDK |
ダイナミック広告挿入(DAI)で IMA SDK を使用すると、プレーヤーからビデオ オンデマンド(VOD)ストリームまたはリニア(ライブ)ストリームをリクエストして、アド マネージャーにレポート用のシグナルを送信できます。SDK を使用したイベント トラッキングは、サーバーサイド ビーコン処理(SSB)より正確です。 |
サーバーサイド ビーコン処理(SSB) |
SSB を使用すると、HLS プレーヤーからダイナミック広告挿入(DAI)システムに HTTP リクエストを直接送信できます。この場合、アド マネージャーでは、推定値に基づいて動画ストリームの指標を追跡し、レポートに記録します。SSB ストリームはあらゆるプレーヤーで再生できますが、サポートされる機能には限りがあります。 |
DAI API (ベータ版) |
ダイナミック広告挿入(DAI)の API を使用すると、IMA SDK がサポートされていない収益化ストリーム(スマートテレビなど)にアクセスできます。サポートされているプラットフォームでは、IMA を使用する必要があります。この API は既存のすべての DAI 機能をサポートしていますが、これらの機能を使用するにはサイト運営者(パブリッシャー)側での実装が必要です。 |