Key-Value を使用すると、カスタム ターゲティングを定義できます。Key-Value は広告タグに含まれ、広告申込情報のターゲティングなどで使用されます。詳しくは Key-Value についてをご覧ください。Key-Value を追加する手順については、この記事の後半のキーと値を追加する方法をご覧ください。
名前と表示名の違い
Key-Value の作成にあたっては、事前に「名前」と「表示名」の違いを理解しておく必要があります。Key-Value を作成する際は両方を入力する必要があります。
「名前」は、広告タグで使用されるテキストです。入力した名前は広告リクエスト URL に表示される場合があり、ウェブサイトまたはアプリにアクセスしたユーザーが広告リクエストの検証で確認できる可能性があります。「表示名」は、広告担当者がアド マネージャーでカスタム ターゲティング広告申込情報やプロポーザル広告申込情報などのアイテムを追加する際に、ターゲティング選択に表示されます。
Key-Value には短い名前を使用することをおすすめします。名前を短くすると、広告リクエストの処理バイト数が少なくなるため、広告配信のパフォーマンスが向上します。また、広告リクエストの文字数制限が設けられていることもあります。ターゲティング選択についても、Key-Value ターゲティングに関する制限が規定されています。
たとえば、キーの名前を次のように指定するとします。
a
このテキストは広告タグで使用され、広告リクエストで渡されます。この名前は、次のような表示名を表すものとして使用できます。
age
「age」という表示名は、ターゲティング選択に表示されます。値を追加する場合も同様に、値の名前を指定してから表示名を指定します。たとえば上記のキーの例で、値の名前を次のように指定するとします。
y
a
m
s
キーにこれらの値の名前を保存したら、次に表示名を定義します。この例では、上記のそれぞれの名前について、次のような表示名を指定します。
Young(18〜32 歳)
Adult(33〜42 歳)
Middle-aged(43〜55 歳)
Senior(56 歳以上)
表示名を使用すると、ターゲットの対象を簡単に把握できます。なお、広告リクエストでは、ウェブページにアクセスしたユーザーが広告リクエスト URL を検証した場合、お客様が定義した名前のみが表示されます。この例では、次のように表示されます。
a=m
レポートには、名前と表示名の両方が表示されます。
Key-Value の有効な指定方法
キーの名前と値の指定方法にはいくつか制限があります。
有効なキーの名前
- 大文字と小文字は区別されません
- 数字で始めることはできません
- スペースを含めることはできません
パターン一致マクロと動画メタデータ マクロで使用するキーには、英数字とアンダースコア(_)のみを使用できます。
オーディエンス セグメントのカスタムキーには、英数字とアンダースコア(_)のみを使用できます。オーディエンス セグメントのカスタムキーの先頭文字には数字以外を指定する必要があります。たとえば、abc123
は有効ですが、123abc
は無効です。オーディエンス セグメントについて
有効な値の名前
- 大文字と小文字は区別されません
- 数字で始めることができ、数字のみを含めることも、数字と文字の組み合わせにすることもできます
- スペースを含めることができます
スペースは、値の名前に含めることはできますが、キーの名前には使用できません。たとえば、次の Key-Value ペアは、キーの名前にスペースを含んでいるので無効です。
sports car=aston-martin-db5
一方、次の Key-Value ペアは、値の名前にスペースを含んでいるので有効です。
car="aston martin db5"
スペースを含む値の名前は必ず二重引用符で囲みます
スペースを含む値の名前を広告タグに追加する場合や高度な式のターゲティング機能で使用する場合は、二重引用符で囲む必要があります。
値は数字で指定した場合でも文字列として扱われます。つまり、その数字の評価や計算はできません。たとえば、次の式は有効ではなく、18 歳以上 32 歳未満のユーザーの結果は生成されません。
age >= 18 AND age <= 32
代わりに、次のような 1 つの Key-Value ペアでこの年齢層を取得する必要があります。
age=18-32
キーと値に使用できない文字
次の文字は予約されており、キーの名前や値では使用できません。ただし、これらの文字のいくつかは、高度な式のターゲティング機能で使用できます。
文字 | 説明 | 文字 | 説明 |
---|---|---|---|
" | 二重引用符 | ; | セミコロン |
' | 一重引用符(アポストロフィ) | ^ | キャレット |
= | 等号 | () | 丸かっこ |
! | 感嘆符 | < > | 山かっこ |
+ | プラス記号 | [ ] | 角かっこ |
# | ポンド記号(ハッシュ記号) | , | カンマ |
* | アスタリスク | & | アンパサンド |
~ | チルダ |
キーと値を追加する方法
Key-Value を作成したら、Google サイト運営者タグ(GPT)に追加する必要があります。この作業は、ウェブページやアプリのタグ設定に精通している他のユーザーに依頼しても構いません。これで、広告申込情報やプロポーザル広告申込情報などのアイテムで Key-Value をターゲティングできるようになります。
キーを追加する
- Google アド マネージャーにログインします。
- [広告枠] [Key-Value] に移動します。
- [新しい Key-Value] をクリックします。
- [名前](広告リクエストで使用)と [表示名](広告担当者に表示)を入力します。詳しくは、名前と表示名の違いをご覧ください。
- [値のタイプ] を選択します。
- 動的: 広告申込情報を作成するとき、または広告枠を確認するときにターゲティング値を入力します。
- 事前定義: 事前定義のターゲティング値から選択します。
詳しくは、事前定義の Key-Value と動的な Key-Value をご覧ください。
- [値のレポート] で、この Key-Value をレポートに表示するかどうか、表示する場合はその表示方法を選択します。
- 値を追加します。値を追加しなくても、キーは保存できます。値を追加する方法をご覧ください。
- [保存] をクリックします。
値を追加する
キーは値を追加しなくても保存できます。ただし、値を定義するまで使用できません。
表示名を入力するには、事前に値の名前(広告リクエスト URL に表示)を入力する必要があります。詳しくは、名前と表示名の違いをご覧ください。
- [広告枠] [Key-Value] に移動します。
- 値を追加するキーを探し、その詳細ページに移動します。
- [新しい値] をクリックします。
- 1 つまたは複数の値を入力します。
値を入力する際に保存の必要はありません。表示名を編集する場合は、値のリストで鉛筆アイコンをクリックします。