GDPR の概要とガイダンス

GDPR に関するよくある質問

「データ管理者」としての Google

Google はすべてのサービスを調べ、それぞれについて Google の役割がデータ管理者か、データ処理者かを評価しました。AdMob のデータ処理者としての機能Google アド マネージャーのデータ処理者としての機能に関連する(Google がデータ処理者の立場にある)場合を除き、Google はパブリッシャー向けサービスのデータ管理者となります。これは、Google がサービスの提供および改善を目的として、頻繁にデータに関する意思決定を行っているためです。状況によっては、Google とパブリッシャー様が共同管理者となります。これは、Google のデータ管理者間のデータ保護規約に反映されています。

たとえば AdSense をご利用の場合、Google はサイト訪問者に広告を表示します。園芸に関するサイトであれば、ユーザーがガーデニング愛好家であると推定し、そのデータを広告主の利益のために使用します。つまり、芝刈り機メーカーの広告主はガーデニング愛好家に対して、ガーデニングに関係のないサイトにアクセスしているときでも広告の配信を希望する可能性があると判断します。他者の利益のためにデータを使用することが、データ処理者ではなく、データ管理者であることを意味します。Google のアド マネージャーまたは Ad Exchange サービスをご利用の場合、パブリッシャー様はデータの使用方法をより詳細に管理できます。AdSense や AdMob と同様のデータの利用方法を有効にすることもできます。または、Google によるデータの使用を制限する選択もできます。たとえば、スキーについてのページでは、別のパブリッシャー様のサイトに配信される広告を表示しないように設定できます。ただし、その管理は限定的であり、Google はアド マネージャーおよび Ad Exchange パブリッシャー様のデータをサービス改善の目的で使用します。これには、広告配信アルゴリズムのテスト、エンドユーザー側のレイテンシの監視、Google の予測システムの的確性の確保などが含まれます。そのため、アド マネージャーと Ad Exchange についても、Google はデータ処理者ではなく、データ管理者の立場になります。

Google がパブリッシャー向けサービスのデータ管理者の役割を担うとしても、パブリッシャー様によるアド マネージャーと Ad Exchange の使用から派生するデータに対して、Google に権利が追加されることはありません。Google によるデータの使用は、引き続きパブリッシャー様との契約条項、および Google サービスの管理画面においてパブリッシャー様が選択した機能別の設定に従います。

エンドユーザーの同意が必要なサービス

EU ユーザーの同意ポリシーに、同意が必要な場合についての詳細が記載されています。また、皆様から寄せられた質問にお答えするため、EU ユーザーの同意ポリシーに関するヘルプページも更新しています。

EU ユーザーの同意ポリシーでは、パブリッシャー様からユーザーに対して、データの使用方法に関する情報を提供する必要があることも定められています。Google のサービスでデータがどのように使用されているかを説明するには、このユーザー向けページへのリンクを使用することをおすすめします。これにより、ポリシーの要件を満たすことができます。

Google が同意を得る方法

Google は、常にお客様と協力してコンプライアンスを遵守することを最優先事項としています。同意を得る方法にはさまざまな形があるため、Google のポリシー要件が満たされている限り、その形式について細かい規定を設けることはしません。たとえば、ユーザーに複数の選択肢を提示したいと考えるパブリッシャー様が多いと考えられるため、cookiechoices.org で同意の例を提示し、それを Google の Funding Choices 同意ツールに反映させました。ただし、それを使用するか別のアプローチを取るかはパブリッシャー様が決めていただけます。すべてに最適な汎用アプローチは想定していません。Google のポリシーは Google のサービスを使用し、欧州経済領域にユーザーを持つパブリッシャー様と広告主様に適用されます。しかし、既存のポリシーの施行方法と同様に、最初から処分を「決定」するのではなく、まずはお客様に問題をお知らせし、コンプライアンスを遵守するための改善を働きかけます。

Google の EUユーザーの同意ポリシーに準拠していないサイトを見つけた場合は、Google のポリシー違反のフォームからお知らせください。

ユーザーの同意なしに使用できるサービスはあるか、ある場合はどのように機能するか

Google は非パーソナライズド広告だけを配信するモードを開発し、パブリッシャー様が 1)欧州経済領域内のユーザーに対して、パーソラナイズド広告と非パーソナライズド広告のどちらを表示するかの選択肢を提示する、または 2)欧州経済領域内のすべてのユーザーに、非パーソナライズド広告だけを配信するかを選択できるようにしています。

非パーソナライズド広告で Cookie が広告のパーソナライズ目的で使用されることはありませんが、フリークエンシー キャップの設定、広告レポートの集計、詐欺や不正使用を防止する目的の場合は使用されます。そのため、e プライバシー指令の Cookie 規定が適用される国においては、これらの目的での Cookie の使用に関するユーザーの同意が必要になります。

非パーソナライズド広告に対する Google のソリューション

非パーソナライズド広告では、パブリッシャー様は欧州経済領域のユーザーにパーソラナイズド広告と非パーソナライズド広告のどちらを表示するかの選択肢を提示できます(あるいは、欧州経済領域の全ユーザーに、非パーソナライズド広告だけを配信するよう指定することもできます)。非パーソナライズド広告は、コンテキスト情報(市区町村レベルの大まかな地域情報など)のみに基づいて配信されます。

非パーソナライズド広告において、Google はデータ処理者か、データ管理者か

上記のとおり、Google はこのソリューションにおいてもパブリッシャー向けサービスの改善のために、配信するデータについての判断を頻繁に行っているため、データ管理者の立場になります。

Google はコンテキスト広告の配信、広告レポート、詐欺や不正使用の防止などの正当な利益を法的根拠として個人データを使用しています。

非パーソナライズド広告で Cookie が広告のパーソナライズ目的で使用されることはありませんが、フリークエンシー キャップの設定、広告レポートの集計、詐欺や不正使用を防止する目的の場合は使用されます。これは GDPR で定められた正当な利益に基づく処理ですが、e プライバシー指令の Cookie 規定が適用される国においては、これらの目的での Cookie の使用に関するユーザーの同意が必要になります。

Google の今後のポリシー変更の通知方法

Google は EU ユーザーの同意ポリシーへの変更が及ぼす影響に細心の配慮を払っています。しかし、規制に関するガイダンスが大幅に変更された場合には(たとえば、ガイダンスにより、正当な利益に基づくパーソナライズド広告が可能と解釈された場合など)、Google のポリシーにその内容を反映する予定です。ポリシーの変更についてすべてを事前に通知することはありませんが、EU ユーザーの同意ポリシーに関わる変更については例外的にお知らせしました。その後の大幅な変更についても同様にお伝えいたします。

Google では数か月にわたりパブリッシャー様と議論を重ねてきましたが、今後も同様に最新情報を共有し、皆様のご意見を反映させていきたいと考えています。

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