パブリッシャー指定の識別子について

Google アド マネージャー 360 でのみご利用いただけます。

PPID(パブリッシャー指定の識別子は、Google アド マネージャー 360 の機能で、ネットワークによっては有効になっていない可能性があります。PPID を有効にするには、アカウント マネージャーにお問い合わせください。

目次

はじめに

パブリッシャー指定の識別子(PPID)を使うと、フリークエンシー キャップ、オーディエンス セグメンテーションとターゲティング、広告の順次ローテーション、その他オーディエンスに基づき各種デバイスに広告を配信する機能で使用するための識別子を Google アド マネージャーに送信できます。PPID は現在、Google アド マネージャーのリーチレポートやコンバージョン トラッキングではサポートされていません。

この識別子は、Google アド マネージャーが利用できる他の識別子(Cookie など)と一緒に使用されます。この識別子はハッシュ化され匿名になっている必要があります。個人情報、第三者識別子、デバイス ID は一切含めることができません。

ユーザーが広告設定でパーソナライズド広告を無効にしている場合、PPID を使用してそのユーザーのウェブブラウザに広告を配信することはできません。サーバー側の広告配信の設定で PPID が使用されている場合は、インタレスト ベース広告を無効にする手段をユーザーに提供する必要があります。ユーザーが広告掲載に関してパブリッシャーによる PPID の使用を無効にするか、自分のアカウントを削除した場合、パブリッシャーはそのユーザーに関連付けられている PPID を今後 Google に送信しないよう直ちに対処する必要があります。

識別子を設定する

PPID を設定してから 90 日経ってもデバイスで Google アド マネージャーの広告リクエストが受信されない場合は、PPID を設定し直す必要があります。

Google パブリッシャー タグ

ウェブサイトには次の PublisherProvidedId メソッドを使用します。

pubService のメソッドの詳細

pubService.setPublisherProvidedId(識別子)

フリークエンシー キャップや他のオーディエンスベースのアクティビティで使用する、パブリッシャー指定の ID を設定します。

パラメータ

文字列識別子: パブリッシャーが指定する英数字の ID。150 文字以内が推奨されます。

<script type="text/javascript">
       googletag.pubads().setPublisherProvidedId('12JD92JD8078S8J29SDOAKC0EF230337');
       googletag.enableServices();
     </script>

Google Mobile Ads SDK

GoogleAdManagerExtras クラスには setPublisherProvidedId(string ID) というメソッドが格納されます。詳しくは、Google Mobile Ads SDK のドキュメントをご覧ください。

Google IMA SDK

HTML5、iOS、Android の SDK では、以下のメソッドまたはプロパティを使用して PPID を設定できます。

JS 以外のリクエスト(タグなしリクエスト)

/adx または /ad+/jump を使って Google アド マネージャーに直接送信するリクエストには、ppid= パラメータを含める必要があります。

オーディエンス ソリューションのピクセルタグ

オーディエンス ソリューションのピクセルタグを使用して Google アド マネージャーに直接リクエストするには、パラメータ ppid= を含める必要があります。

https://securepubads.g.doubleclick.net/activity;dc_iu=/network_ID/first_level_ad_unit/second_level_ad_unit/third_level_ad_unit;dc_seg=segment_ID;ppid=your_ID

詳しくは、PPID をオーディエンス ソリューションのピクセルタグに渡す方法をご覧ください。

制限事項と要件

下記の要件を満たしていない場合、PPID はシステムで無視または破棄される可能性があります。

PPID 値の要件は次のとおりです。

  • 英数字([0-9 a-z A-Z])であること。

  • 32 文字以上であること。

  • 150 文字以内であること。

  • ハッシュ化され、Google にとって意味を持たない値であること。

  • パブリッシャーがユーザーを識別できる場合にのみ送信され、ユーザーを識別できない場合は送信されないこと。

PPID 値を生成するアルゴリズムを変更しないようにしてください。変更すると、フリークエンシー キャップ、オーディエンス セグメンテーションとターゲティング、広告の順次ローテーション、その他のオーディエンスに基づく広告配信機能を含むさまざまな機能がリセットされる原因となります。

ネットワーク内の合計数が上限を超えた場合、識別子は削除されることがあります。

第三者 ID プロバイダの PPID

第三者 ID プロバイダからのものも含め、PPID の使用が契約条件を遵守していることを確認してください。

複数の識別子を含むリクエストに対する Google アド マネージャーの動作

前述のように、PPID は Google アド マネージャーで使用される他の識別子(パソコン環境における Cookie、あるいは AdID や IDFA といったリセット可能なモバイル広告 ID)に代わるものではなく、これらに追加で使用されるものとなります。つまり、ほとんどの場合、Google アド マネージャーに送信される PPID 対応の広告リクエストには複数の識別子(メインの PPID と、パソコンまたはモバイルのサブの識別子)が含まれます。


これはさまざまな点で Google アド マネージャーの動作に影響する可能性があります。詳しくは以下をご覧ください。

広告配信

オーディエンス セグメントによるターゲティング

セグメントのメンバーシップは、PPID とサブの識別子とで別々に管理されます。複数の識別子を含むリクエストが届いた場合、そのリクエストには、2 種類の識別子のうちいずれであるかを問わず、そのリクエスト内の識別子がメンバーとなっているセグメントをターゲットにしている広告申込情報が配信候補となります。

あるユーザーが、PPID に対応しているスポーツ関連のサイトまたはアプリにアクセスしました。ただしログインはしていません。そして、サイトまたはアプリの特定のページにアクセスした結果、バスケットボール ファンのオーディエンス セグメント(セグメント S1)に追加されました。ログインはしていないので、このオーディエンス セグメントに追加されるのはサブの識別子です。その後、このユーザーはサイトまたはアプリにログインしました。その結果、以降発生する広告リクエストには PPID も含まれることになりました。このユーザーは、25~34 歳の年齢層として登録されており、このユーザーの PPID は識別子の一括アップロード機能によって年齢に基づくオーディエンス セグメント(セグメント S2)にすでに追加されています。この後、このユーザーの複数の識別子を含むリクエストが発生した場合は、セグメント S1 または S2、あるいはその両方をターゲットとしている広告申込情報が配信候補となります。

オーディエンス セグメントの共有

PPID は 1 つのネットワークに固有のものです。各ネットワークは独自の PPID 名前空間を使用し、2 つのネットワークにより別々のユーザーに同じ PPID が割り当てられても衝突が起こらないようになっています。1 つのネットワークの PPID から構築されたオーディエンス セグメントを、他のネットワークやサービスとの間で共有することはできません(1 つのネットワークから送信されるリクエストに含まれる PPID は、他のネットワークのオーディエンス セグメントの PPID と一致することはありません)。複数のネットワーク間で共有できるのは、Cookie またはデバイス ID を基に構築されたセグメントだけです。PPID とサブの識別子の両方を含んでいるオーディエンス セグメントは共有できますが、このセグメントをターゲットとしている広告が複数の識別子を含むリクエストに対して配信候補となるのは、サブの識別子が一致した場合のみです。

オーディエンス セグメントのメンバーシップ

複数の識別子を含むリクエストを受信した場合、オーディエンス セグメントのメンバーの追加または更新はメインの PPID に基づいてのみ行われ、その際リクエストで渡されたサブの識別子は無視されます。

例:

前述の例とは別のユーザーがスポーツサイトにアクセスし、現在そのサイトにログインしています(複数の識別子を含むリクエストが Google アド マネージャーに送信されます)。このユーザーはサイトの特定のページにアクセスし、PPID がバスケットボール ファンのセグメント(セグメント S1)に追加されました。その結果、このセグメントをターゲットとしている広告申込情報がこのユーザーに配信されました。その後、このユーザーはアカウントからログアウトしましたが、サイトを引き続き閲覧しています。ログアウト後、セグメント S1 をターゲットとしている広告がこのユーザーへの配信候補となるには、このユーザーのサブの識別子が S1 のメンバーシップ条件を満たすものとして登録される必要があります。

フリークエンシー キャップ

複数の識別子を含むリクエストを受信した場合、フリークエンシー キャップの計算はメインの PPID に基づいてのみ行われ、その際リクエストで渡されたサブの識別子は無視されます。

例:

前述の例とは別のユーザーがスポーツサイトにアクセスし、現在そのサイトにログインしています(複数の識別子を含むリクエストが Google アド マネージャーに送信されます)。このユーザーに、24 時間あたり 1 インプレッションを上限とする広告申込情報 L が表示されました。その後、このユーザーはアカウントからログアウトしましたが、サイトを引き続き閲覧しています。ログアウト後、このユーザーには広告申込情報 L をもう一度配信することが可能です。その場合はサブの識別子に基づいてフリークエンシー キャップが適用されます。

順次クリエイティブ ローテーション

複数の識別子を含むリクエストを受信した場合、順次ローテーションの配信クリエイティブの決定はメインの PPID に基づいてのみ行われ、その際リクエストで渡されたサブの識別子は無視されます。

例:

前述の例とは別のユーザーがスポーツサイトにアクセスし、現在そのサイトにログインしています(複数の識別子を含むリクエストが Google アド マネージャーに送信されます)。このユーザーに、広告申込情報 L が 1 回表示されました。広告申込情報 L ではクリエイティブ C1 と C2 が順次ローテーションで配信されるよう設定されています。その後、このユーザーはアカウントからログアウトしましたが、サイトを引き続き閲覧しています。次回このユーザーに広告申込情報 L が表示されるときには、(サブの識別子に基づいて)再度クリエイティブ C1 が表示されることになります。

レポート

データ転送レポート

データ転送レポートは、Google アド マネージャー 360 でのみご利用いただけます。

複数の識別子を含むリクエストで渡される識別子はいずれも、データ転送レポートに送られますが、最終的なレポート ファイルに含まれるのは暗号化されたデータとなります。パブリッシャーはこのデータを復号化して元の PPID またはサブの識別子を取得することはできません。ただし、これらの暗号化された識別子を、今後のリマーケティングやターゲティング用にオーディエンス リストに一括アップロードすることは可能です。

例:

前述の例とは別のユーザーがスポーツサイトにアクセスし、現在そのサイトにログインしています(複数の識別子を含むリクエストが Google アド マネージャーに送信されます)。このユーザーの識別子は、対応するデータ転送レポートに送られます。データ転送レポートでは、PublisherProvidedID フィールドに暗号化されたメインの PPID が含まれ、UserId フィールドに暗号化されたサブの識別子が含まれることになります。

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