アクティビティ タグは、HTML の <img>
タグを含む JavaScript コードです。このイメージタグによってアド マネージャーにリクエストが送信され、アクティビティ イベントが記録されます。
アクティビティ グループとアクティビティのコンバージョン指標は、アド マネージャーのレポートで確認できます。アクティビティ タグに渡される未加工の Key-Value は、Data Transfer を使って取得できます。
アクティビティ タグを生成して配置する
- Google アド マネージャーにログインします。
- [管理者] [アクティビティ グループ] をクリックします。
- 目的のアクティビティを含むアクティビティ グループをクリックします。
- アクティビティを見つけて、[タグ] 列の [タグをコピー] をクリックします。
アクティビティの詳細をクリックしてアクティビティ タグをコピーすることもできます。
ウェブサイトにアクティビティ タグを追加する
- (省略可) タグにユーザー情報が必要な場合は、動的に作成された値が入力されるようにコードを変更します。
- ユーザーがアクセスしたときにトラッキング対象のアクションが完了したと判定するウェブページの
<body>
タグの近くに、アクティビティ タグを配置します。例
ウェブサイトにショップがある場合は、完了した購入の数をトラッキングすることをおすすめします。購入をトラッキングするには、購入確認ページのコードにアクティビティ タグを挿入します。ユーザーのショッピング カートへのアクセスをトラッキングする場合は、ショッピング カートのウェブページのコードにアクティビティ タグを挿入します。
アクティビティ タグ コードについて
以下では、アクティビティ タグの構成について例を挙げて説明します。アクティビティのタイプによってタグは少しずつ異なります。
ページビュー数(カウンタ)「ページビュー(カウンタ)」アクティビティ タイプは、ユーザーがウェブページを表示するたびにコンバージョンをトラッキングします。
例
<img src="https://pubads.g.doubleclick.net/activity;xsp=1234;ord='+ a +'?" width=1 height=1 border=0/>
アクティビティ タグの各部分を見てみましょう。
img src
: HTML のイメージタグです。src
パラメータにより、リクエストされた画像コンテンツの場所がブラウザに伝えられます。
pubads.g.doubleclick.net
: コンバージョン トラッキング用のアド マネージャー サーバーのウェブアドレスです。
activity
: タグをアクティビティ タグとして識別します。
xsp=1234
: アクティビティを識別します。アクティビティにはそれぞれ一意の ID が割り当てられています。
ord='+ a +'
: 乱数を生成するコードです。乱数により配信のたびに一意のタグが生成されるため、ユーザーのブラウザではキャッシュからタグを配信できず、アド マネージャー サーバーに新しい呼び出しを行わなければならなくなります。これにより、アド マネージャーでページビューを把握し、コンバージョンとしてカウントできます。
<noscript>
タグで囲まれたイメージタグの場合、ord=
の値は 1
に設定します。これは、値を動的に追加できないようにするためです。<noscript>
で囲まれたアクティビティ タグは、ユーザーのブラウザが JavaScript に対応していない場合にのみ配信されます。こうしたユーザーの割合はごくわずかです。
width=1 height=1
: 非表示の画像のサイズをピクセル単位で設定します。
border=0
: 画像の枠線を 0 ピクセルに設定し、枠線が表示されないようにします。
「日別の訪問数(カウンタ)」アクティビティ タイプは、ウェブページの訪問をコンバージョンとして追跡します。ただしこの場合、コンバージョンがカウントされるのは、1 人のユーザーにつき 1 日 1 回のみです。同じユーザーが 1 日に何度訪問しても 1 回とカウントされます。
例
<img src="https://pubads.g.doubleclick.net/activity;xsp=1234;ord=1;num='+ a +'?" width=1 height=1 border=0/>
このタグは、2 つの Key-Value を除いて「ページ別の訪問数(カウンタ)」のタグと同じです。
ord=1
: 乱数を生成するコードです。
num='+ a +'
: 乱数を生成するコードです。乱数により配信のたびに一意のタグが生成されるため、ユーザーのブラウザではキャッシュからタグを配信できず、アド マネージャー サーバーに新しい呼び出しを行わなければならなくなります。これにより、アド マネージャーでページビューを把握し、コンバージョンとしてカウントできます。
width=1 height=1
: 非表示の画像のサイズをピクセル単位で設定します。
border=0
: 画像の枠線を 0 ピクセルに設定し、枠線が表示されないようにします。
「カスタム(カウンタ)」アクティビティ タイプは、ウェブページへの訪問をコンバージョンとして追跡します。ただしこの場合、コンバージョンがカウントされるのは、1 人のユーザーにつき 1 回のユーザー セッションで 1 回のみです。
セッションの長さは、広告主が ord=
Key-Value の値を使用してセッション ID を挿入することにより設定します。広告主は、アクティビティ タグの含まれたウェブページが読み込まれる際に、設定したセッション ID を挿入する必要があります。
なお、アド マネージャーでセッション ID が一意とみなされるのは 1 日間(米国東部標準時間の深夜 0 時からの 24 時間)のみです。それ以降の日について同じセッション ID を使用する場合でも、1 日ごとに新しいコンバージョンとしてカウントされます。
例
<img src="https://pubads.g.doubleclick.net/activity;xsp=1234;ord=[セッション ID]?" width=1 height=1 border=0/
「購入アイテム(販売)」アクティビティ タイプは、ユーザーのアイテム購入をコンバージョンとしてトラッキングします。具体的には、各購入の金額に加え、購入されたアイテムの数とオーダー ID をトラッキングします。広告主は、アクティビティ タグを含むウェブページが読み込まれる際に、これらの値を動的に挿入する必要があります。
このタグに渡される数量、金額、オーダー ID の値は、データ転送機能を使って取得可能です。各アクティビティの収益の合計は、アド マネージャー レポートのコンバージョン指標を使って確認できます。
例
<img src="https://pubads.g.doubleclick.net/activity;xsp=9659;qty=[購入されたアイテムの数量];cost=[収益];ord=[オーダー ID]?" width=1 height=1 border=0/>
「購入アイテム(販売)」アクティビティでのみ指定する要素は次のとおりです。
qty=[購入されたアイテムの数量]
: それぞれのオーダーで購入されたアイテムの数です。たとえば、ユーザーが 1 回の購入で本を 3 冊買った場合、3
という値を動的に挿入できます。
cost=[収益]
: トランザクション全体で発生した収益額です。広告主は、それぞれの購入の値を動的に挿入する必要があります。この値には、カンマや通貨記号を使用せずに、数値のみを挿入します。
費用パラメータの値はアド マネージャー ネットワークと同じ通貨で認識されます。
ord=[オーダー ID]
: 広告主が、各トランザクションに一意の識別子を挿入する必要があります。
「トランザクション(販売)」アクティビティ タイプは、ユーザーの購入をコンバージョンとしてトラッキングします。具体的には、各購入の金額とオーダー ID をトラッキングします。広告主は、アクティビティ タグを含むウェブページが読み込まれる際に、これらの値を動的に挿入する必要があります。
このタグに渡される数量、金額、オーダー ID の値は、データ転送機能を使って取得可能です。各アクティビティの収益の合計は、アド マネージャー レポートのコンバージョン指標を使って確認できます。
例
<img src="https://pubads.g.doubleclick.net/activity;xsp=10139;qty=1;cost=[収益];ord=[オーダー ID]?" width=1 height=1 border=0/>
「トランザクション(販売)」アクティビティ タグは、「購入アイテム(販売)」アクティビティ タグと同じですが、次の点が異なります。
qty=1
: この値は、トランザクション数をカウントするため 1 に設定されます。「トランザクション(販売)」アクティビティのトランザクション数は、コンバージョン数と同じになります。
アクティビティ タグを変更する
オーダー番号やセッション ID など、アクティビティ タグに Key-Value を動的に挿入する場合は、そのような処理を完了するのに必要な変更をタグに加えます。動的な Key-Value を挿入するかどうかは広告主次第です。
例
「トランザクション(販売)」タグを次の形式で作成したとします。
<img src="https://pubads.g.doubleclick.net/activity;xsp=9659;
qty=[購入されたアイテムの数量];
cost=[収益];
ord=[オーダー ID]?"
width=1 height=1 border=0/>
[購入されたアイテムの数量]
、[収益]
、[オーダー ID]
を、ウェブページの読み込みの際に動的に値を挿入するコード スニペットに置き換える必要があります。
アクティビティ タグはページの読み込み時間に影響しますか?
アクティビティ タグ自体は、ウェブページのレイアウトやページの表示速度にはほとんど影響しません。また、ユーザーのブラウザがアクティビティ タグ コンテンツをダウンロードできない場合でも、アクティビティ タグを含むウェブページは適切に読み込まれます。
pubads.g.doubleclick.net
呼び出しの一般的な応答時間は 150 ~ 300 ミリ秒程度ですが、この応答時間は保証できません。
ベスト プラクティス
タグ コードは、ウェブページのコードの先頭、<body>
タグのできるだけ近くに配置することをおすすめします。これにより、ユーザーがブラウザのタブを閉じたり、ページの読み込みが完全に停止したりした場合でも、アクセスがカウントされます。
また、HTTP の呼び出しが、実装先のウェブページのセキュリティ設定と一致するようにしてください(標準のページの場合は http://
、セキュアなページの場合は https://
)。