Google パブリッシャー タグではさまざまな方法でアド マネージャーに広告をリクエストし、ページに表示できます。デベロッパーの方は、コードでリクエスト モードやレンダリング モードを指定する方法をタグの例でご確認ください。
リクエスト モード
シングル リクエスト アーキテクチャ(SRA)
SRA を使用する場合は、広告を表示する最初の呼び出しが実行されたときに、定義されているすべての広告スロットがアド マネージャーからリクエストされます。SRA を使用すると、ページの読み込み速度が速くなり、ロードブロッキングが確実に行えるようになります。SRA では、スタジオのダイナミック広告を除くアド マネージャーのすべてのクリエイティブ タイプと広告申込情報タイプがサポートされています。これは推奨されるリクエスト モードです。
SRA を使用して存在しないネットワークを入稿すると、広告リクエスト全体が失敗する原因となります。
SRA を有効にするには、GPT のコード内で、enableServices()
または display()
の前に enableSingleRequest()
を追加します。この行により、ページ上のすべての広告スロットが一度に呼び出され、保証型ロードブロッキングが可能になります。
保証型ロードブロッキングや競合相手の除外を最適に行うには、1 つの広告スロットを含む単一の広告リクエストを一度に複数送信する代わりに、すべての広告スロットを含む SRA リクエストを 1 つ作成します。
マルチ リクエスト モード
マルチ リクエストのタグを使用すると、設定されている個々の広告スロットが、コンテンツの本文からアド マネージャーに個別に送信されます。SRA と異なりマルチ リクエストのタグでは、ロードブロッキング表示や除外(競合相手の除外、同じ広告主の除外、同じクリエイティブの除外など)が確実に行われるかは保証されません。こちらがデフォルトのリクエスト モードです。
レンダリング モード
GPT は非同期レンダリングのみに対応しています。非同期レンダリングを使用すると、コンテンツと広告を個別に読み込むことができます。
このとき、個々の広告は、広告の表示の準備ができるまで、ページ上に確保されたスペース内にレンダリングされます。これにより、広告のリクエストとレンダリングによってコンテンツの読み込みがブロックされることがなくなります。
GPT 用の SafeFrame と Friendly iframe
SafeFrame とは、ページ コンテンツと広告の間の透過的でリッチな通信を実現すると同時に、広告がパブリッシャーのデータにアクセスするのを防止するクロスドメインの iFrame です。エキスパンド広告には、Friendly iFrame の代わりに SafeFrame 対応のクリエイティブを使用することをおすすめします。
悪質なクリエイティブが配信される可能性を最小限に抑えるため、できる限り SafeFrame を有効にし、HTML5 の sandbox
属性(デフォルトで有効になっています)を使用してトップレベル ナビゲーションを防ぐことをおすすめします。
アド マネージャーは SafeFrame に対応しており、Google パブリッシャー タグを使用するときには SafeFrame がデフォルトで有効になります。AMP HTML 広告は SafeFrame では配信されず、SafeFrame の代わりに Friendly iframe が使用されます。SafeFrame と AMP の詳細
エキスパンド広告やページの DOM 要素にアクセスするクリエイティブなど、一部のクリエイティブは SafeFrame や他のクロスドメインの iframe では正しく表示されない可能性があります。SafeFrame のセキュリティを確保するために、これらのクリエイティブを SafeFrame に対応するよう変更することをおすすめします。SafeFrame 対応のクリエイティブに変更できない場合は、このタイプの予約済み広告を正しく表示させる方法がいくつかあります。
- SafeFrame での表示を無効にして、Friendly iFrame を使用する。
- Friendly iFrame で機能するようにカスタム テンプレートを変換する。
- iFrame 対応のリッチ コンテンツ広告に関して IAB が推奨している内容を実践する(リンク先は英語)。
- iframe 無効化を使用してエキスパンド クリエイティブを配信する。