アド マネージャーのデータ転送レポート

アド マネージャー ネットワークに関連するイベントレベルのデータにアクセスする

データ転送レポート ファイルでは、広告キャンペーンの未集計のイベントレベルのデータが提供されます。基本的に、このデータは Google マーケティング プラットフォームの広告サーバーログの未加工データであり、イベントの種類ごとに個別のファイルが生成されます。データ転送ファイルには、秒単位の精度のイベントデータが含まれます。それ以外の情報もファイルに追加して、デバイスや地域、イベントに関連するその他の情報を参照できるようにすることも可能です。

 Google アド マネージャー 360 でのみご利用いただけます。

使用方法

データ転送レポート ファイルの使用には追加料金がかかります。アカウント マネージャーに連絡してオーダー フォームを入手し、レポート ファイルの設定を行ってください。

データ転送機能を使用するにはある程度専門的な知識が必要です。
ETL プロセスの管理、大容量ファイルのサポート、テキスト ファイルの操作、中規模データベースの設計と管理、スクリプトの設計と実装をお客様の組織内で行うことができない場合は、Google マーケティング プラットフォームの認定パートナーに委託されることをおすすめします。

使用可能なデータ転送レポート ファイル

各データ転送ファイルには、さまざまなイベントに関する情報が含まれています。ファイルタイプごとにフィールドを追加して、それらのイベントに関連するコンテキスト情報を確認することができます。

対応する Backfill ファイルがある場合、ダイナミック アロケーションを使って Ad Exchange や AdSense から配信されたインプレッションは Network ファイルに含まれません。ダイナミック アロケーションを使用したインプレッションに関する情報は、Backfill ファイルで確認できます。

アド マネージャーはダウンロード インプレッション数に移行しました
2017 年 10 月 2 日より、データ転送のインプレッション ファイルにはダウンロード インプレッションのみが記録されるようになりました。リクエストやコードの配信には新しいファイルをご利用いただけます。詳しくは、ダウンロード インプレッション数への移行についての記事をご覧ください。
ファイルタイプ 表示される情報 サンプル ファイル    
NetworkRequests
NetworkBackfillRequests
処理されたかどうかにかかわらず、アド マネージャーが受信したすべての広告リクエストを記録します。 Download
NetworkCodeServes
NetworkBackfillCodeServes
ダウンロードされたかどうかにかかわらず、アド マネージャーからのすべての応答を記録します。 Download

NetworkImpressions
NetworkBackfillImpressions

ダウンロード インプレッションに関する情報。 Download
NetworkClicks
NetworkBackfillClicks
クリックに関する情報。  
NetworkActiveViews
NetworkBackfillActiveViews
アクティブ ビュー測定対象の、アド マネージャーに基づくインプレッションに関する情報。  
NetworkBackfillBids エクスチェンジ入札でのオークション入札に関する情報。詳細  
NetworkVideoConversions
NetworkBackfillVideoConversions
アクション(再生や一時停止など)、コンテンツ ID、連続配信広告の位置などの、動画固有のイベントに関する情報。すべての動画イベントはこちらをご覧ください。  
NetworkRichMediaConversions
NetworkBackfillRichMediaConversions
標準のアクションとカスタム アクション(再生や一時停止など)、アクションの継続時間など、スタジオのイベントに関する情報。  
NetworkActivities サイト運営者のサイトでユーザーがキャンペーンを表示またはクリックし、広告主のページでアクティビティ ピクセル(旧 Spotlight ピクセル)が呼び出されるたびに、ログのエントリが生成されます。  

ファイル配信の仕組み

データ転送ファイルは、1 時間ごとにアド マネージャーのクラウド ストレージ バケットにプッシュされます。定期的に最新データを確認することをおすすめします。データの大半は記録されてから 5~15 時間後に配信され、利用可能になります。ただし、一部の遅延イベントについては、発生してから最大 14 日かかる場合があります。なお、データ転送情報が Google マーケティング プラットフォームから第三者サーバーに配信されることはありません。

夏時間
ファイル名には、米国太平洋標準時間でのイベントの開始時間が含まれます(夏時間も適用されます)が、そのファイル内のタイムスタンプは常にアド マネージャー ネットワークのタイムゾーンが基準となります(このタイムゾーンでは夏時間が適用されない可能性があります)。このため、タイムゾーン設定の関係で、ファイルが空白の場合や、ファイルが配信されない、またはファイルに 1 時間分以上のデータが含まれる場合があります。
 
このような夏時間の移行期も、インプレッション データはすべて配信されます。

ファイル名

データ転送ファイルの名前は、[Type]_[Network ID]_[YYYYMMDD]_[HH].gz という形式になります。

  • 「YYYYMMDD」は年月日です。
  • 「HH」は 24 時間表記の開始時間です。

    各ファイル名に含まれている時間(01、02、03 など)は、米国太平洋タイムゾーンでの時間です。ネットワークのタイムゾーン固有のデータが必要な場合は、データ転送ファイル内のタイムスタンプを使用してください。ファイルの配信を計算する際は、この時差にご留意ください。

ごくまれに、誤ったデータを修正するためにデータ転送ファイルが再発行されることがあります。この場合、再発行されたファイルは名前に「_corrected」という文字列が追加され、前のバージョンのファイルもバケットから削除されずに残ります。

データ転送ファイルに含まれるデータについて

  • データの遅延
    2~3 時間の遅れであれば正常です。ただし、データ転送ファイルの処理に通常より時間がかかることがあります。データが遅れた場合、そのデータは正確なタイムスタンプが付けられた状態で次の時間のファイルに含められます。たとえば、主に午前 8 時~午前 9 時のタイムスタンプのデータが含まれるファイルに、8 時より前のタイムスタンプのデータが一部含まれることがあります。データがそのタイムスタンプより前の時間のファイルに含まれることはありません。
  • アクティビティのない時間帯
    アクティビティがなかった時間のデータ転送ファイルは配信されません。特定の時間のファイルがない場合は、アド マネージャーのレポートを使用して、該当の時間にイベントが発生したかどうかを確認してください。特定の時間のイベントを確認する際は、日付と曜日が切り替わる時間(後述)にご注意ください。その時間に関連イベントが発生していないことがアド マネージャーのレポートで確認できれば、データ転送ファイルがないことについてサポートに問い合わせる必要もなくなります。
  • 日付と曜日が切り替わる時間
    通常、1 日の最初の時間別ファイルには太平洋標準時間で午前 0 時~午前 1 時のイベントが含まれますが、イベントのタイムスタンプはサイト運営者のネットワークのタイムゾーンが基準となります。たとえば、サイト運営者が米国東部時間に設定している場合、最初の時間別ファイルには午前 3 時~午前 4 時のイベントが含まれます。午前 3 時より前の 3 時間分のデータは前日のファイルに含まれます。このように、タイムスタンプとファイル名の日付はずれることがあります。ファイルの配信時間やファイル名ではなく、ファイル内のイベントのタイムスタンプを必ず確認するようにしてください。
  • データ転送機能でのマスター / コンパニオンのレポート 
    データ転送ファイルには、マスターとコンパニオンの両方のクリエイティブのインプレッションが表示されます。コンパニオン クリエイティブのインプレッションの場合、IsCompanion が「TRUE」となります。CreativeId フィールドには、マスター / コンパニオン クリエイティブのクリエイティブ セット ID ではなく個々のクリエイティブ ID が含まれます。データ転送ファイルには、コンパニオンのインプレッションをマスターのインプレッションに関連付けるためのクリエイティブ セット ID 用の追加フィールドはありません。
  • アド マネージャーのクエリツール レポートとの差異
    クエリツールまたは API で生成されるレポートでは、不正なトラフィック(スパムデータ)が定期的に削除されます。ただし、データ転送ファイルの発行スケジュールによっては、こうした削除が一部反映されないことがあります。その結果、データ転送ではインプレッション数、クリック数、その他のイベント数がわずかに多くなる可能性があります。差異がある場合、その度合いは通常 1% 以下です。

    CodeServes データ転送ファイルでは、クエリツールの「コード配信数」指標よりも高い値が表示されることがあります。これは、データ転送ではすべての配信インプレッションに対してコード配信が 1 回カウントされるのに対し、クエリツールではリクエストごとにコード配信が 1 回だけカウントされるためです。Google 広告のテキスト広告などの一部のクリエイティブ フォーマットでは、1 回のリクエストに複数のインプレッションが含まれることがあります。データ転送ファイルを TimeUsec2KeyPart のフィールド値別にグループ化すると、ユニーク インプレッション数を比較できます。

データ転送レポート ファイルを使用する

データ転送の設定が完了すると、アド マネージャーのクラウド ストレージ バケットにファイルが保存されるようになります。これらのファイルには、ウェブ上またはコマンドライン ツールから、あるいは API でアクセスできます。アド マネージャーのクラウド ストレージ バケットにアクセスする方法について

ファイル名に記されている時間ではなく、ファイル内の各行にあるタイムスタンプを使用する
ファイル名に記されている開始時間に基づいて特定のデータ転送ファイルのデータのみを取得し、分析すると、夏時間やデータ収集の遅延などのためにその後のファイルで提供されたデータを見落とす可能性があります。データ転送ファイルをすべて別のシステム(データ ウェアハウスやクエリエンジンなど)に読み込んでから、イベントのタイムスタンプを基準に分析データを絞り込むことをおすすめします。

データ転送ファイルは未加工のテキスト形式なので、スプレッドシート エディタを使用して変換できます。データ転送情報を利用した分析方法として一般的な例を次に挙げます。

  • イベントとアクティビティの多次元的なユーザー集計(クリエイティブ単位など)
  • 複数日にわたるユニーク コンバージョン数の計算
  • ユーザーと顧客データベースとの照合
  • ユーザーの地域と属性の情報に基づいたレポート作成

マッチテーブルは、データ転送ファイル内の値に対する名前と ID の対応表です。これを使って、広告配信情報(広告ユニット、広告申込情報など)とデータベース内の事前割り当て値とを照合できます。

ファイルをローカルに保存する

目安として、イベントあたり圧縮ファイルで 25~35 バイトとなります。そのため、1,000 万インプレッションでは、圧縮ファイルで約 300 MB のディスク容量が必要になります。ただし、これはあくまで目安であり、これよりファイルサイズが多少大きくなることもあります。また、これは圧縮形式のデータサイズなので、ファイルを解凍して使用するにはさらに容量が必要になります。

60 日以上前のデータ転送ファイルはアド マネージャーから消去されます。60 日間より長くファイルを保存したい場合は、ファイルをローカルに保存するか、恒久的なクラウド ストレージ ソリューションに移動することをおすすめします。たとえば、Google Cloud Storage アカウントを別途取得すれば、そこで提供されるストレージでファイルを自由に管理することができます。

サイズの大きなデータ転送ファイルを処理するためのサポートツール

Google Code では、CRUSH(Custom Reporting Utilities for SHell)というオープンソースのツールキットを公開しています。このツールキットを使用すると、区切り文字で区切られたテキストデータをコマンドラインまたはシェル スクリプトで処理できます。大規模な開発が行われ広範囲なテストも完了している CRUSH ツールは、Linux や Unix のオペレーティング システムで最適に動作します。CRUSH のサポートは、オープンソース コミュニティを通じて利用できます。

オープンソースではない別のツールとしては、Syncsort が開発したデータ統合ソフトウェア DMX があります。

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