GDPR の概要とガイダンス

デジタル サービス法(DSA)への対応

: この記事で説明する機能は、2024 年 2 月 12 日の週からご利用いただけるようになります。

欧州連合のデジタル サービス法(DSA)では、オンライン コンテンツ、広告の透明性を監督し、虚偽の情報を規制するために、EU 全体で統一された一連の規則を定めています。明確にされている DSA 施行の目的は、仲介業者における違法なコンテンツに対処する欧州連合の既存の法的枠組みを更新することにより、欧州連合内の国ごとに制定された国内関連法を欧州連合全体で統一することです。

一部のパブリッシャー様は、欧州委員会で定義されている、次のいずれかのカテゴリに分類される可能性があります。

  • 非常に大規模なオンライン プラットフォーム(VLOP)
  • オンライン プラットフォーム(OP)
  • ホスティング サービス(HS)

DSA の下で、属するカテゴリ(VLOP、OP、HS、なし)や課せられる可能性のある義務など、パブリッシャー様に DSA がどのように適用されるかを把握するには、貴社の法務部門にご相談ください。なお、多くのパブリッシャー様は、これらのカテゴリに該当しません。

DSA のオンライン プラットフォームに関する義務は、2024 年 2 月に有効になります。

広告内の透明性(省略可)

影響を受けるパブリッシャー様には、欧州経済領域(EEA)で配信される広告に広告内情報(広告主様の名前、広告のターゲット設定、ラベルなど)を表示できるツールを提供しています。

広告内の透明性に関する情報を有効にする

広告内の透明性に関する情報を管理する手順は次のとおりです。

  1. Google アド マネージャーにログインします。
  2. [プライバシーとメッセージ] をクリックします。
  3. 欧州の規制に関するメッセージのカードで、Settings をクリックします。
  4. 適用するオプションを選択します。
    • (省略可)EEA の純広告に広告主様とターゲット設定に関する情報を表示する: EEA の純広告に、広告主様とターゲット設定に関する情報を表示するかどうかを指定します。
      有効になると、クリエイティブの広告主がアド マネージャーで入力したとおりに直接表示されます。予約クリエイティブに関連付けられた広告主名を確認し、その名前がユーザーに表示するものと一致するようにしてください。
    • (省略可)EEA のサイトまたはアプリで、DSA の透明性に関する情報を含む広告のみを表示するよう購入者に依頼する: 有効になるとアド マネージャーは購入者に、広告に広告バッジ、広告主、ターゲティングに関する情報を含める必要がある旨のシグナルを送信します。この広告内情報が表示されることを認めない購入者の広告は拒否されます。この設定を有効にすると、広告収入が大幅に減少する可能性があります。
  5. [保存] をクリックします。
広告内の透明性の管理は任意です。これらのオプションの選択を解除すると無効にできます。

アド マネージャーの純広告

欧州経済領域(EEA)で配信される純広告には、AdChoices アイコンと Google の [この広告について] ページへのリンクが含められます。EEA で Google がホストする純広告のトラフィックを配信できるようにするには、AdChoices アイコンにご対応いただく必要があります。広告の AdChoices アイコンに関してパブリッシャー様側で必要な対応については、こちらのガイダンスをご確認ください。[この広告について] ページに表示される以下の情報は管理できます。

  • クリエイティブに入力される広告主名
  • クリエイティブに入力されるスポンサー(省略可) 
  • 純広告の広告申込情報のターゲティングに基づくターゲティング情報。次のカテゴリにマッピングされます。
    • ユーザーリスト(オーディエンス セグメントを含む)
    • 地理情報
    • コンテキスト(デバイス、ブラウザ、オペレーティング システムなど)
パブリッシャー様のカスタム Key-Value ターゲティングは、この目的ではマッピングされません。

2024 年 2 月以降、次のフォーマットではこの情報が表示されなくなります。

Google デマンド

EEA で配信される Google デマンドには、デフォルトで AdChoices アイコンと、Google の [この広告について] ページへのリンクが含まれます。このページには広告主様の名前と、使用されている主なターゲット設定パラメータが記載されます。EEA で Google デマンドのトラフィックを配信できるようにするには、AdChoices アイコンにご対応いただく必要があります。広告の AdChoices アイコンに関してパブリッシャー様側で必要な対応については、こちらのガイダンスをご確認ください。

認定バイヤー、Open Bidding、SDK 入札の各パートナー

DSA 関連の義務(広告バッジの表示、配信する広告の透明性への対応など)への今後の対応方法を把握するには、認定バイヤー、Open Biddingg、SDK 入札の各パートナーと連携する必要があります。

以下の情報は現在の IAB DSA の透明性に関する仕様(ドラフト版)に基づいており、変更される可能性があります。

EEA のサイトまたはアプリで、DSA の透明性に関する情報を含む広告のみを表示するよう購入者に依頼する」 設定を有効にしている場合、EEA からのリクエストに次の動作が適用されます。

  • 入札リクエストには、次の値を含む Regs.ext.dsa オブジェクトが含まれます。
    • Regs.ext.dsa.dsainfo=2: 必須; DSA オブジェクトのない入札レスポンスは認められません。
    • Regs.ext.dsa.pubrender=0: パブリッシャー様はレンダリングできません。
    • Regs.ext.dsa.datatopub=0: 透明性に関するデータは送信されません。
  • Bid.ext.dsa.adrender=1 が含まれない入札レスポンスはブロックされます。

IAB DSA 仕様での統合に関する購入者向けガイダンス

購入者は、入札リクエストで DSA に関する透明性を表示する必要があるというシグナルを受け取った場合、必要な情報を適切に表示できるかどうかを確認する必要があります。

購入者は、Bid.ext.dsa.adrender=1 を返す場合に次を行う必要があります。

  • 広告バッジを表示するか、クリエイティブ コンテンツが広告であることを示します。
  • ユーザーが次の情報にアクセスできる手段を提供します。

未成年者の保護

未成年のユーザーに対する追加の義務を負うパブリッシャー様は、同意年齢に満たないユーザー向けの既存のツールをご利用いただけます。

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