Attribution Reporting API は、コンバージョンの測定をサポートしつつユーザーのプライバシー保護を強化するプライバシー サンドボックスの取り組みに関連した Chrome チームの提案です。この API を使用すると、広告主様はサードパーティ Cookie を使用することなくキャンペーンのパフォーマンスを測定、最適化できます。
アド マネージャーでは、広告エコシステムを成立させる、プライバシーに配慮した代替手法に投資する取り組みの一環として、Attribution Reporting API をサポートしています。コンバージョン アクションをパートナー様のプロパティに適切に関連付けられるようにすることで、広告主様はパフォーマンスとパブリッシャー広告枠の価値を正確に把握できます。
仕組み
Attribution Reporting API を機能させるには、広告主様または購入側の広告技術プロバイダが、クリエイティブに適切なトラッキング情報を追加する必要があります。これらのクリエイティブがパブリッシャー様のサイトに配信されると、広告インプレッションに関連付けられた視聴イベントまたはクリック イベントがブラウザによって記録されます。その後、広告を表示またはクリックしたユーザーが広告主様のサイトでコンバージョン アクション（購入など）を行うと、ウェブブラウザはそのイベントを記録し、アクティビティを以前の視聴またはクリックと照合して、適切なアトリビューションを割り当てます。
この Attribution Reporting API の提案では、個人を特定できる情報（PII）ではなくブラウザを活用して照合することで、ユーザーのプライバシーに配慮したエクスペリエンスを引き続き提供できます。また、差分プライバシー、暗号化、ノイズの導入、タイムラグの追加など、プライバシー保護を強化するさまざまな手法が組み込まれています。
注意事項
アド マネージャーで配信されるプログラマティック広告については、サイトで HTTPS プロトコルを使用している場合、パブリッシャー様の対応は必要ありません。必要なタグ設定は、広告主様とその広告技術プロバイダが行います。
プログラマティック以外の広告については、広告主様がキャンペーンの測定に Attribution Reporting API を使用する場合は、広告申込情報に追加するクリエイティブにアトリビューション ソース パラメータを含める必要があります。これは、サイトで配信された広告に最終的なコンバージョンを関連付けられるように、イベントとその購入者を登録する属性です。これらのクリエイティブ タグが HTML タグとして（URL タグ経由で）共有されている場合、HTML5 メソッドを使用して広告を入稿できます。
例
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このテスト期間中、パブリッシャー様の収益への影響はありません。現時点ではネイティブ トラフィックは対象外ですが、今後ネイティブ広告枠に対応する予定です。
最後に
アド マネージャーでは、広告エコシステムの重要なユースケースをサポートする Attribution Reporting API の可能性に期待しています。このソリューションがパートナー様のニーズに合ったものとなるよう、Chrome チームでは引き続きテストし、フィードバックを提供する予定です。この提案について詳しくは、Chrome デベロッパー サイトをご覧ください。