インプレッション単位の広告収益を使用する

インプレッション単位の広告収益のデータを確認できます。このデータは、

  • ユーザー獲得(UA)の評価と最適化、UA 予算の効果的な設定、ユーザーのリターゲティングまたは類似ユーザーの獲得、収益化の評価と最適化に活用できます。
  • 平均 CPM を確認して、ユーザーのライフタイム バリュー(LTV)をより正確に計算できます。
  • ビジネス インテリジェンス分析を実施します。

仕組み

広告が表示されると、アド マネージャーから、インプレッションの予測値、パブリッシャーが指定した値または正確な値(落札された広告の種類によって異なります)が返されます。社内システムまたはその他のサードパーティ製ツールでそのデータを使用して、ユーザー アクションについて理解を深めることができます。

Google Mobile Ads SDK に、これらの Pingback をリッスンする新しい API が導入されます。Pingback を受信すると、パブリッシャーのカスタムコードが実行されます。カスタムコードは、分析ツールにデータを転送できます。以下に概要を示します。

  • インプレッション単位の広告収益の ping が SDK に直接送信されます。
  • その後、パブリッシャーが実装したリスナー機能で ping をキャプチャできます。
  • パブリッシャーは、そのデータをビジネス インテリジェンス(BI)ツールに転送できます。

インプレッション単位の広告収益では、通貨として常に米ドルが使用されます。

広告の値の精度レベルについて

次の表に、使用可能な精度のレベルを示します。

精度のレベル 意味
正確な値

広告に支払われた正確な金額。これは、Ad Exchange、入札広告ソース、プログラマティック取引でのみご利用いただけます。アド マネージャーで入札広告ソースの正確な値を利用できない場合は、精度は推定値になります。

注: 推定広告収益と実際の値とでは 10% 以内の差異が見込まれます。

推定値

集計データから推定された広告の価値。

ウォーターフォール メディエーションで第三者広告ソースの広告ソースの認証情報を入力した場合、アド マネージャーでは過去のデータに基づく平均値に基づいて概算値が表示されます。

注: 推定広告収益と実際の値とでは 10% 以内の差異が見込まれます。

パブリッシャー指定 パブリッシャー指定の広告の価値は、標準、スポンサーシップ、空き枠の広告申込情報と、メディエーション グループのウォーターフォール広告ソースのインスタンスで手動で入力した CPM です。広告ソースの認証情報または広告ユニットのマッピング情報を入力していない場合、またはアド マネージャーが第三者の広告ソースの広告の価値を見積もるのに十分なデータを収集できない場合は、手動で入力した eCPM が使用されます。
不明

[不明] は、収益の値を計算するために利用できるデータソースがない場合に使われます。

これは、アド マネージャーで推定収益値を計算する入札広告ソースについて、計算に必要なデータが十分にない場合に発生します。

設定方法

インプレッション単位の広告収益を使用する手順は次のとおりです。

  1. Google Mobile Ads SDK の必要最小限のバージョンを使用していることを確認します。
    • Android の場合: 21.1.0 以降
    • iOS の場合: 9.10.0 以降
    • Unity の場合: 5.0.0 以降
  2. アド マネージャー アカウントでインプレッション単位の広告収益を有効にします。
    1. Google アド マネージャーにログインします。
    2. [管理者] 次に [全般設定] をクリックします。
    3. [ネットワーク設定] で、[動画とモバイルの設定] まで下にスクロールします。
    4. [インプレッション単位の広告収益] の横にあるスイッチをオン オン(有効) にします。
    5. [保存] をクリックします。
  3. アプリに有料イベント ハンドラを実装します(手順: AndroidiOSUnity)。

よくある質問

インプレッション単位の広告収益データはどのように使用すればよいですか?

インプレッション単位の広告収益では、総収益とインプレッション合計数を確認できます。総収益は、インプレッション単位の広告収益イベント全体(SDK API の有料イベント)で得られた ad_value の合計額です。SDK から収集したデータに基づき、広告ソース、広告ユニット、広告フォーマットなどの単位でこのデータを確認できます。
注: 特定の有料イベントを配信した広告ソースを確認するには、いずれかの広告フォーマットで MediationAdapterClassName() メソッドを使用します。詳しくは、メディエーションのテストについてのヘルプ記事(AndroidiOSUnity)をご覧ください。
インプレッション合計数は、LTV Pingback イベントの数です。過小報告を避けるために、ad_value がゼロのイベントを必ず含めてください。

データに差異があるのはなぜですか?

アド マネージャーと第三者ネットワークのインプレッション単位の広告収益には、多少の差異が生じます。インプレッション単位の広告収益データをアド マネージャー レポートや他のデータソースと比較した場合、計算結果が異なる場合があります。インプレッション単位の広告収益データを収集して LTV を計算する際は、どのイベントも除外しないようにしてください。
推定精度で値に差異が生じる場合、次のような原因が考えられます。
  • Floor の変更と eCPM の変動: 推定精度の値は過去のデータに基づく平均値を使用して算出されるため、広告ユニットの Floor の変更または他の CPM の変動により、過大評価または過小評価が発生する可能性があります。
  • 新しい広告ソースのインスタンス: 最適化が有効になっている場合、アド マネージャーで新しい広告ソース インスタンスのデータが生成されるまで最大 5 日かかることがあります。それまでの間は、パブリッシャー指定の精度が使用されます。
パブリッシャー指定の精度で値が一致しない場合は、手動 eCPM が第三者広告ユニットの Floor と一致していないことが原因である可能性があります。
メディエーション ウォーターフォールで手動 eCPM を使用する場合、インプレッション単位の広告収益データはこの eCPM の値に基づいて計算されます。この eCPM が、ウォーターフォールにある広告ソースのインスタンスのオーダーに主に使用される場合、またはサードパーティの広告ユニットの Floor と一致しない場合、サードパーティが配信する実際の CPM が手動 eCPM に反映されないため、差異が発生する可能性があります。
ウォーターフォールの広告ソースの認証情報を入力して、アド マネージャーで eCPM の値を推定できるようにし、差異を低減することをおすすめします。
また、インプレッションの配信後にアド マネージャーで無効なトラフィックのフィルタリングが適用されることがあります。こうしたケースでは、アド マネージャーのレポートに表示されるデータと、フィルタの適用前にインプレッション単位の Ad Revenue Data API で取得したデータが一致しない場合があります。
 

ad_value が「0 円」と表示されるのはなぜですか?

アド マネージャーで収益を計算できるデータソースがない場合、値として 0 円が表示されます。このような場合、精度は「不明」として報告されます。
これは、アド マネージャーで推定収益値を計算する入札広告ソースについて、計算に必要なデータが十分にない場合に発生します。

 

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