リニア放送またはライブフィードの場合、再生リストに広告挿入スプライス ポイントを示す CUE-OUT ポイントと CUE-IN ポイントを含める必要があります。以下に例を示します。
#EXT-X-CUE-OUT:DURATION=<time>
#EXT-X-CUE-IN
EXT-X-CUE-OUT
タグはスプライス開始ポイントを、EXT-X-CUE-IN
はスプライス終了ポイントを示します。EXT-X-CUE-OUT
は広告ブレークの終了を示す EXT-X-CUE-IN
で終了してください。広告サーバーで、EXT-X-CUE-OUT
と EXT-X-CUE-IN
の間のセクション全体が動画広告コンテンツで置き換えられます。
DURATION=<time>
は必須です。おおよその長さを秒または広告ブレークの浮動小数点数で指定してください(EXT-X-CUE-IN
と EXT-X-CUE-OUT
の間の時間です)。EXT-X-CUE-OUT:<time>
の代わりに #EXT-X-CUE-OUT:DURATION=<time>
を使用することも可能です。
広告ブレークを短くする
広告ブレークを早く終了するには、エンコーダからストリームに「CUE-IN」を送信して、DAI ストリームが広告ブレークを直ちに終了し、元のコンテンツの表示を再開するように指示します。
なお、広告ブレークが早く終了しても、ストリーム アクティビティ モニタには元の「広告ブレークの長さ」、「充足時間」、「配信時間」の値が反映されます。
追加の広告ブレークを作成する
広告ブレークがユーザーに表示されている際に広告ブレークを長くする方法はありませんが、エンコーダが前の広告ブレークの「CUE-IN」の直後に追加で「CUE-OUT」をストリームに送信するようにすることはできます。それにより、広告ブレークを追加して新しく指定した広告を配信できます。
広告ブレークの残りのスペースを埋める
表示可能な広告がない場合や、表示するスペースがない場合は、アド マネージャーでライブ ストリームの設定時に選択した広告ブレークの設定に応じて、スレート コンテンツかベース コンテンツのいずれかが表示されます。
ライブ配信でサポートされている広告マーカー
ライブ配信コンテンツへの広告挿入では、次のマーカーを使用できます。
SCTE-35 マークアップのマクロ
フィードに EXT-OATCLS-SCTE35
または EXT-X-DATERANGE
マークアップが含まれている場合は、メタデータが自動的に抽出され、カスタムの Key-Value で利用できるようになります。カスタムの Key-Value を設定し、広告タグの生成時にその Key-Value をマクロとして挿入する必要があります。
SCTE-35 フィールド用に新しいカスタムの Key-Value を設定するときには、「scte35」のようなカスタムキーを使用します。マクロには、フィードで使用可能なフィールドのタイプに対応する値を設定します。
マクロ | 説明 |
---|---|
%%SPLICE_INSERT_EVENT_ID%% |
SCTE-35 メッセージ内で符号なし整数として指定され、10 進数の文字列に変換されます。 |
%%SPLICE_INSERT_UPID%% |
|
%%TIME_SIGNAL_EVENT_ID%% |
|
%%TIME_SIGNAL_UPID%% |
0x 接頭辞を省いた小文字の 16 進数に変換されます。 |
%%TIME_SIGNAL_UPID_RAW%% |
16 進数変換なしで SCTE メッセージの未加工データを挿入します(最初の文字列は有効な UTF-8 エンコード文字列である必要があります)。 |
%%AFMM_CBC%% |
スプライス情報から CM ブレークコードを抽出します(フランスの AF2M 規格の要件です)。 |