サービスログの BigQuery への書き出しを設定する

この機能に対応しているエディション: Frontline Standard、Enterprise Standard、Enterprise Plus、Education Standard、Education Plus、Enterprise Essentials Plus、エディションの比較

アクティビティ ログ イベント(ユーザーが行った単一の操作)と使用状況レポート(アプリの集計レポート)を Google BigQuery にエクスポートするには、Google 管理コンソールで BigQuery Export を設定する必要があります。

BigQuery と Reports API のデータについて

BigQuery データセットで使用できるデータは、Reports API から取得されるデータとは異なります。BigQuery データには、フィルタリングされていないデータセットのみが含まれます。SQL を使えばデータをフィルタできますが、Reports API で使用できるすべてのパラメータがサポートされるわけではありません。

Reports API を使用する場合は、API リクエストにさまざまなパラメータを指定することでデータをフィルタできます。

: 1 つのドメインに A と B の 2 つの組織部門(OU)がある場合、Reports API および BigQuery を使用して、ドメイン全体(A と B)のすべてのイベントにアクセスできます。

  • ただし、Reports API を使用する場合は、API リクエストに orgUnitID パラメータを指定して A のイベントを取得できます。
  • SQL と BigQuery を使用する場合は、orgUnitID パラメータに対応する列がないため、組織部門でイベントをフィルタすることはできません。

重要:

  • BigQuery データには過去のデータも含まれます。このデータは、Reports API からも取得できます。
  • Google Workspace データの BigQuery への書き出しをオフにすると、BigQuery Export では新しいデータを利用できなくなります。ただし、Reports API など、他のソースでは既存のデータを使用できます。
  • 一部のサービスのレポートデータは、BigQuery Export で利用できません。サポート対象のサービスのリストについては、後述の BigQuery Export でサポートされるサービスをご覧ください。
  • クエリの例については、ログのレポートに関する BigQuery のクエリ例をご覧ください。

データの反映と保持の仕組み

  • ポリシーが反映されるまでに 1 時間かかることがあります。その後は、データセットにテーブルが毎日作成されます(太平洋時間)。
  • データは、他のログやレポートのガイドラインに従って保存されます。詳しくは、データの保持期間とタイムラグをご覧ください。
  • データテーブルが自動的に削除されることはありません。アクティブなプロジェクトを削除するには、BigQuery Export の設定を削除するをご覧ください。
  • BigQuery Exports では、前日のイベントから Google Workspace のデータが収集され、結果には前日から書き出しを実行する日までのデータが表示されます。

BigQuery Export を設定する

まず、Google Cloud コンソールで BigQuery プロジェクトを設定する必要があります。プロジェクトを作成するときは、次の操作を行います。

  • Google Workspace 管理者アカウントを追加し、BigQuery 管理者(bigquery.admin)のロールを割り当てます。詳細については、BigQuery の IAM ロールと権限をご覧ください。
  • gapps-reports@system.gserviceaccount.com アカウントを追加し、BigQuery データ編集者のロールを割り当てます。詳細については、BigQuery IAM のロールと権限をご覧ください。これは、ログの書き込み、スキーマの更新、手順 6 の実施のために必要です。

手順については、BigQuery プロジェクトをログレポート用に設定するをご覧ください。

  1. Google 管理コンソールログインします。

    特権管理者権限のあるアカウント(末尾が @gmail.com でないもの)でログインしてください。

  2. 管理コンソールで、メニューアイコン 次に [レポート] 次に [データ統合] に移動します。

    教育管理者の場合は、メニュー アイコン 次に [レポート] 次に [BigQuery Export] の順に移動します。[データ統合] ページが開きます。

  3. [BigQuery へのエクスポート] カードにカーソルを合わせ、編集アイコン をクリックします。
  4. BigQuery ログを有効にするには、[監査とレポートのデータを Google BigQuery にエクスポートできるようにする] チェックボックスをオンにします。
  5. (省略可)DLP ルールの機密性の高いパラメータをエクスポートするには、[DLP ルールのログからの機密コンテンツのエクスポートを許可する] チェックボックスをオンにします。詳しくは、DLP ルールをトリガーするコンテンツを表示するをご覧ください。

  6. [BigQuery プロジェクト ID] で、ログを保存するプロジェクトを選択します。書き込みアクセスが可能なプロジェクトを選択します。プロジェクトが表示されない場合は、BigQuery でプロジェクトを設定する必要があります。詳しくは、Google Cloud コンソールを使用したクイックスタートをご覧ください。
  7. [プロジェクト内の新しいデータセット] に、プロジェクトにログを保存するために使用するデータセットの名前を入力します。データセット名は各プロジェクトで一意である必要があります。詳細については、データセットの作成をご覧ください。
  8. [保存] をクリックします。
    : プロジェクトを保存できない場合は、Google Cloud コンソールに移動して新しいデータセットを削除してから、管理コンソールでもう一度保存してください。

エクスポートが構成されると、エクスポートが初めてトリガーされたときに新しいデータセットが作成されます。

ログデータのエクスポートの要件

ログデータは insertAll API を介してエクスポートされます。そのため、BigQuery Export プロジェクトで課金を有効にする必要があります。課金が有効になっていない場合、プロジェクトはサンドボックス モードになり、ログデータはデータセットにエクスポートされません。詳細については、制限事項をご覧ください。

注: サンドボックス モードのプロジェクトの場合も、使用状況レポートのエクスポートは可能です。

タイムラグ

ほとんどの場合、Google BigQuery へのデータ エクスポートを有効にすると、アクティビティ ログイベントが 10 分以内に利用可能になります。初期設定では、使用状況ログイベントに 48 時間の遅延がありますが、その後は通常 1~3 日の遅延となります。詳しくは、データの保持期間とタイムラグをご覧ください。

よくある質問

書き出したデータに有効期限を設定するにはどうすればよいですか?

デフォルトでは、データ エクスポートの有効期限は 60 日間に設定されています。したがって、実行した BigQuery データのエクスポートは、60 日後に Google Cloud から削除されます。
有効期限を変更する方法については、デフォルトのテーブルの有効期限の更新をご覧ください。

BigQuery プロジェクト ID は変更できますか?

はい。BigQuery Export 設定のプロジェクト ID はいつでも変更できます。データが新しい BigQuery プロジェクトにコピーされた翌日に、変更が反映されます。
重要: 以前のデータは新しいテーブルにコピーされないため、BigQuery プロジェクトを変更しないでください。以前のデータにアクセスするには、以前のプロジェクトにアクセスします。

BigQuery Export ではどのようなサービスがサポートされていますか?

サポートされているログ イベントデータは次のとおりです。
  • アカウント
  • 管理
  • Google カレンダー
  • Chrome
  • Classroom
  • DataStudio
  • デバイス
  • Google ドライブ
  • Gmail
  • Google Chat
  • Google Meet
  • Google Meet ハードウェア
  • Google グループ
  • ログイン
  • ルール
  • SAML
  • OAuth
サポート対象の使用状況レポートは次のとおりです。
  • アカウント
  • App Maker
  • Google Apps Script
  • カレンダー
  • Chrome OS
  • Classroom
  • デバイス
  • Google ドキュメント
  • ドライブ
  • Gmail
  • Google 検索
  • Meet
  • Google サイト
  • Google Voice

: 検索など、より多くのログイベントをサポートする予定です。

ログイベントを BiqQuery にエクスポートするには費用がかかりますか?  

はい。これは、Google が insertAll API を使用して、リアルタイムでログを表示するためです。詳しくは、データ取り込みの料金をご覧ください。
 
使用状況レポート(デバイス レポート、Meet レポートなど)のエクスポートでは費用は発生しません。

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