管理者は、組織内のユーザーが行うチャットの履歴を保持するかどうかを設定できます。組織向けに設定を行ったうえで、ユーザーが各会話の履歴設定を変更できるようにすることも可能です。
重要: 以下の内容は、ダイレクト メッセージとグループ メッセージが対象であり、スペースには適用されません。スペースの履歴をオンにする方法については、こちらのページをご覧ください。
組織のチャットの履歴の設定は、Google 管理コンソール内にあります。チャットの履歴の設定について詳しくは、こちらのページをご覧ください。
組織のチャットの履歴を有効または無効にするには、以下の動画または手順に沿って操作してください。
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管理コンソールで、メニュー アイコン [アプリ] [Google Workspace] [Google Chat] の順に移動します。
- [チャットの履歴] をクリックします。
- [組織部門] で、設定を適用するドメインまたは組織部門を選択します。
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履歴の [有効] または [無効] を選択します。
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履歴を有効にすると、Vault を使用してメッセージの保持期間を管理できます。Vault の保持期間が終了すると、メッセージは削除されます(保持期間を設定した場合)。
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履歴を無効にすると、メッセージは 24 時間後に削除されます。Vault では、履歴が無効の状態で送信されたダイレクト メッセージを記録保持(リティゲーション ホールド)、保持、検索することができません。
- 履歴を無効にしても、コンテンツがセンシティブ データや不正使用を検出するスキャン処理の対象外になることはありません。詳しくは、下記の「履歴の詳細」をご覧ください。
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- ユーザーが履歴の設定を変更できるようにするには、[ユーザーに履歴設定の変更を許可する] チェックボックスをオンにします。
- [保存] をクリックします。
履歴の詳細
履歴設定の変更時のメッセージ保持
履歴設定の変更は、それ以降にやり取りされるメッセージにのみ適用されます。次に例を示します。
- 会話中にチャットの履歴を有効にした場合、新しいメッセージのみが保存されます。
- チャットの履歴を無効にした場合、すでに保存されている古いメッセージは保持されます。
チャットの履歴を有効または無効にした場合の履歴の保持について詳しくは、こちらのページをご覧ください。
データ リージョンが異なるユーザーの履歴設定
履歴が有効でユーザーに履歴設定の変更を許可していない場合、別のデータ リージョンのユーザーはチャットできません([チャットの履歴] がオンで [ユーザーに履歴設定の変更を許可する] がオフになっている場合、履歴は強制的に適用されます)。ユーザーに履歴設定の変更を許可している場合、別のデータ リージョンのユーザーがチャットすると履歴が自動的に無効になります。
履歴が無効の場合のメッセージ監査
履歴が無効に設定されている場合、ダイレクト メッセージのデータは監査レポートに表示されません。ただし、メッセージがデータ損失防止(DLP)インシデントに関連付けられている場合は表示されます。チャットの DLP インシデントは、すべてのメッセージ(履歴がオフの状態で送信されたメッセージを含む)に関して監査レポートの記録対象です。DLP インシデント ログから該当のメッセージを参照でき、管理者はメッセージが 24 時間以内に削除されるまで確認することができます。その後は、インシデント ログにメッセージが削除されたという記録が残ります。
履歴が無効に設定されていても、外部の参加者を含むメッセージは、ユーザーが不正行為を報告した場合や、迷惑メール、フィッシング、マルウェアとして Google に報告された場合には、24 時間以上保持されます。