LDAP リソースを事前に確認しておくと、Google Cloud Directory Sync (GCDS)をよりスムーズに導入することができます。
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手順 1: サードパーティ製 LDAP ブラウザをインストールする
LDAP サーバー構造に関する情報を収集するには、Softerra LDAP Administrator、JXplorer などの LDAP ブラウザをダウンロードして、インストールする必要があります。
重要: サードパーティ製 LDAP ブラウザは Google のサポート対象外です。
手順 2: LDAP データのインベントリを収集する
次の情報を収集します。
- LDAP サーバーのホスト名または IP アドレス。
- ネットワーク アクセス、プロキシ サーバー、発信接続。
- 標準 LDAP 接続を使用するか、LDAP over SSL 接続を使用するか。詳しくは、Microsoft ADV190023 更新後の認証を確認するをご覧ください。
- LDAP サーバーで読み取りと実行の権限を持つアカウントの名前とパスワード。同期するユーザーとグループを制限する場合は、ディレクトリ サーバーで制限された権限を持つ LDAP 管理者を設定します。
- LDAP サーバー ディレクトリがすべてのサーバー要件を満たしていることの確認。詳しくは、LDAP サーバーをご覧ください。
GCDS では 1 つの LDAP ディレクトリからのみデータを取得できます。LDAP ディレクトリが複数ある場合は、以下を検討してください。
- LDAP サーバーのデータを 1 つのディレクトリに統合する。
- Active Directory ドメインが複数ある場合は、グローバル カタログを使用すると、同期が行いやすくなることがあります(ポート 3268 または 3269 を使用)。
注: 全体的な同期を行う前に、必ずシミュレーションして検証してください。グローバル カタログのデータはドメインのパーティションのデータと異なるためです。
手順 3: LDAP サーバー構造を調査する
LDAP ブラウザを使用して、LDAP サーバーと構造に関する次の情報を収集します。
- LDAP 基本識別名(DN) - GCDS では、基本 DN をすべての LDAP クエリの最上位として使用します。GCDS では基本 DN からユーザーとグループを検索するため、同期対象のユーザーとグループを含むレベルの基本 DN を指定します。
注: 設定では複数の基本 DN を使用できます。同期ルールごとに別の基本 DN を指定することもできます。 - LDAP 構造情報 - 同期するユーザーやその他のリソースを含むグループなど、重要情報が含まれる LDAP 属性を確認します。LDAP ブラウザを使用して LDAP ディレクトリ構造を調べ、サンプル ユーザーとその他のリソースを検査して重要な LDAP 属性を確認します。
- セキュリティ グループ - 同期するセキュリティ グループを特定します。同期が適切に行われるように、各グループが、グループ オブジェクトで定義された固有のメールアドレスを持ちます。
手順 4: LDAP サーバーデータを修正、削除する
- ユーザーを確認する - 組織の現在のユーザーのリストを取得し、どのユーザーを Google ドメインと同期するかを確認します。
- メールが有効なグループを探す - セキュリティ グループではなく、メーリング リストとして機能している、メールが有効なグループを確認し、Google ドメインと同期します。ユーザーが独自のグループを作成して管理できるように Google ドメインを設定することもできます。ユーザー管理のグループは、同期の影響を受けません。
- 名前とパスワードのガイドラインを考慮する - サポートされていない文字と記号をディレクトリ名に使用していないか確認します。詳しくは、名前のガイドラインについてのページをご覧ください。
- (省略可)パスワード属性を設定する - GCDS のパスワード欄を使用している場合は、LDAP ディレクトリに Google ドメイン ユーザー用のカスタム属性を作成し、その属性にパスワードの設定を行います。詳しくは、パスワードの同期方法をご覧ください。
- (省略可)命名規則を設定する - 使用するメールの命名規則を確認し、その規則に合うようユーザーを更新します。
手順 5: LDAP ディレクトリで Google ユーザーにマークを付ける
LDAP クエリを簡素化するには、同期を設定する前に LDAP ディレクトリ内ですべての Google ユーザーにマークを付ける必要があります。Google ユーザーにマークを付けるには:
- わかりやすい名前 - LDAP ディレクトリで、同期の対象となるユーザーに GoogleUsers などのわかりやすい名前でマークを付けることができます。同期が設定され正しく動作したら、GoogleActiveUsers などの別の名前で、Google のアクティブなユーザーにマークを付けることができます。
- 組織部門 - LDAP ディレクトリで組織部門を設定し、その部門に Google ユーザーを移動します。その組織部門のユーザーのみを同期するように GCDS を設定します。
- グループ - LDAP ディレクトリに新しいグループを作成し、Google ユーザーをメンバーとして追加します。そのグループのメンバーのみを読み取るように GCDS を設定します。
- カスタム属性 - Google ユーザーのカスタム属性を作成し、新しいユーザーの属性を設定します。その属性を持つユーザーのみを読み取るように GCDS を設定します。
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