メールのルーティングと配信

G Suite 管理者は、組織のメールを転送、格納する方法を制御できます。ビジネスや組織のニーズに合わせてルーティングと配信をカスタマイズします。

メールを転送、格納するさまざまな方法には、次のようなものがあります。

  • Gmail で、迷惑メールの検出やコンプライアンスの準拠を目的とした受信メールのスキャンを行う。ただし、メールは外部メールサーバーに格納する。

  • 一部のユーザーは Gmail の受信トレイでメールを受信し、その他のユーザーはローカル サーバーからメールを受信する。

  • すべてのユーザーが Gmail でメールを受信する。ただし、不明なユーザーへのメールは特別なメールボックスまたはサーバーに転送する。

  • 特定ユーザーへのすべてのメールを [Cc] 欄を使って別の受信者に自動的に転送する。

二重配信、分割配信など、送受信設定や内部配信を設定するには、転送設定を使用します。

コンテンツに基づいて特定のメールをルーティングする場合など、より具体的なニーズがある場合は、以下のコンプライアンス設定を使用します。

[Gmail 以外のメールボックス] 設定を使用すると、迷惑メールをフィルタして、それ以外のすべてのメールを外部メールサーバーに再転送できます。[Gmail 以外のメールボックス] 設定には、転送ルール以外の機能もあります。

たとえば、ユーザーはメッセージ センターにログインしたり、定期的なレポートを受信して迷惑メールのリストを確認したりできます。さらに、安全であると判断したメールを Gmail 以外のメールボックスに転送できます。この設定では、ユーザーは Gmail にはアクセスできず、ローカルのメールサーバーからメールを受信します。

: 2019 年 10 月以降、メッセージ センターと検疫レポートはご利用いただけなくなります。詳しくは、迷惑メールを管理するをご覧ください。メッセージ センターのサポート終了後は、迷惑メールを管理するで説明している方法で迷惑メールを管理することをおすすめします。

なお、以上の設定は、組織部門を使用してさまざまなユーザーおよびチーム向けにカスタマイズできます。

詳しくは、ドメインや組織用にルーティング設定を行うをご覧ください

始める前に

ルーティングと配信の設定を行う前に、メールホスト(別名: ルート)のリストを作成します。作成を終えたら、Google 管理コンソールでルートを追加します。

受信メールを転送する

さまざまな配信方法を使用して受信メールを転送することができます。

組織で Gmail のみを使用している場合は、直接配信を利用できます(デフォルト設定)。G Suite ユーザー宛ての受信メールは Gmail の受信トレイに配信されます。ドメイン内の G Suite ユーザー以外のユーザーに宛てられたメールは、削除されます。誤ったアドレスに送信されたメールを受信するために、キャッチオール アドレスを設定することもできます。

組織でメールを格納、配信するために Microsoft® Exchange などの外部メールサーバーを使用している場合は、受信メールがまず Gmail によって処理されます。Gmail で迷惑メールや問題のあるメールのフィルタを行った後で、外部サーバーにメールを転送します。

分割配信では、Gmail サーバーまたは外部サーバーのいずれかにメールを転送します。

二重配信では、Gmail サーバーと外部サーバーの両方にメールを転送します。

受信メールは以下の宛先に転送することもできます。

  • キャッチオール アドレス
  • 追加の受信者
  • Gmail 以外のメールボックス

分割配信を使用してメールを転送する

分割配信を使用すると、受信メールは受信者の設定に基づいて、Gmail の受信トレイまたは以前のシステムの受信トレイのいずれかに配信されます。

この方法は以下の場合におすすめします。

  • 一部のユーザーは Gmail を使用し、その他のユーザーは Gmail 以外のメールシステムを使用している。たとえば、法務部門宛てに送られたメールを以前のサーバーに格納する必要がある場合などです。
  • 以前のメールサーバーから Gmail に移行途中である。一部のユーザーで Gmail をテストする場合は、この方法を使用します。テスト期間中、ドメインの MX レコードは Gmail を参照するため、管理コンソールに追加されているユーザーは各自の Gmail の受信トレイでメールを受信します。テストメンバーではないユーザーが以前のメールサーバーでこれまでどおりメールを受信できるようにするには、キャッチオール転送ルールを設定します。

分割配信を設定するには:

  1. 外部サーバーのルートを追加します(まだ追加していない場合)。

  2. 最初の手順に沿ってログインし、必要に応じて組織を選択します。次に [転送] 設定を開いて、新しい設定の説明を入力します。

  3. [影響を受けるメール] で、[受信] と [内部 - 受信] のどちらか一方または両方を選択します。

  4. エンベロープの特定の送信者と受信者にのみルールを適用する場合は、エンベロープ フィルタを設定します。1 人の受信者を指定するには、そのユーザーのメールアドレスを入力します。また、グループを指定することもできます。

  5. [上記の種類のメッセージに対しては、次の処理を行います] で [メッセージを変更] を選択して、組織の状況に応じた設定を行います。

  6. [ルートを変更] をオンにしてリストから外部サーバーを選び、下にスクロールして [保存] をクリックします。

  7. [オプションを表示] を選択し、[影響を受けるアカウントの種類] を [認識できない、キャッチオール] に変更します。

  8. 設定を保存します。

二重配信を使用してメールを転送する

2 つ以上の受信トレイにメールを配信する必要がある場合は、二重配信を設定します。たとえば、ユーザーは Gmail の受信トレイに加え、Gmail 以外の受信トレイ(Microsoft Exchange やアーカイブ サーバーなど)でメールを受信できます。

詳しい手順については、メールの二重配信設定をご覧ください。

キャッチオール アドレスを設定する

キャッチオール アドレスを設定すると、ドメイン内の実在しないメールアドレスに誤って送信されたメールも受信できます。

キャッチオール アドレスを設定するには:

  1. 最初の手順に沿ってログインし、必要に応じて組織を選択します。次に [転送] 設定を開いて、新しい設定の説明を入力します。

  2. [影響を受けるメール] で、[受信] と [内部 - 受信] のどちらか一方または両方を選択します。

  3. エンベロープの特定の送信者と受信者にのみルールを適用する場合は、エンベロープ フィルタを設定します。1 人の受信者を指定するには、そのユーザーのメールアドレスを入力します。また、グループを指定することもできます。

  4. [上記の種類のメッセージに対しては、次の処理を行います] で [メッセージを変更] を選択します。

  5. [エンベロープ受信者] で [エンベロープ受信者を変更] を選択します。

  6. [新しいユーザー名を入力] を選択します。

  7. [@ 存在するドメイン] の横にある空白の欄にキャッチオール アドレスを入力します。たとえば、「jsmith」と入力します。

  8. [オプションを表示] をクリックします。

  9. [影響を受けるアカウントの種類] で、[認識できない、キャッチオール] チェックボックスをオンにします。[ユーザー] チェックボックスと [グループ] チェックボックスはオフにします。

  10. [設定を追加] をクリックします。

  11. 設定を保存します。

追加の受信者にメールを転送する

複数のルーティング設定を使用すると、追加の受信者にメールを自動で転送できます。設定後、ユーザーごとに個別のポリシーを作成します。

追加の受信者にメールを転送するには:

  1. 最初の手順に沿ってログインし、必要に応じて組織を選択します。次に [転送] 設定を開いて、新しい設定の説明を入力します。

  2. [影響を受けるメール] で、[受信] と [内部 - 受信] のどちらか一方または両方を選択します。

  3. エンベロープの特定の送信者と受信者にのみルールを適用する場合は、エンベロープ フィルタを設定します。1 人の受信者を指定するには、そのユーザーのメールアドレスを入力します。また、グループを指定することもできます。

  4. [上記の種類のメッセージに対しては、次の処理を行います] で [メッセージを変更] を選択します。

  5. [その他の送信先] で [受信者を追加] チェックボックスをオンにします。

  6. [追加] をクリックします。

  7. [登録ユーザー] の下にあるリストで [基本] が選択されていることを確認します。

  8. 受信者のメールアドレスを入力し、[保存] をクリックします。

  9. [設定を追加] または [保存] をクリックします。新しい設定が [詳細設定] ページに追加されます。

  10. 設定を保存します。

Gmail 以外のメールボックスへの配信を設定する

組織で外部メールサーバーを使用している場合は、[Gmail 以外のメールボックス] 設定を使用して、以下のことを行えます。

  • 迷惑メールでないと判断したメールを外部サーバーに転送する
  • 迷惑メールをメッセージ センターまたは検疫レポートで保留する

ユーザーはメールが迷惑メールであるかどうかを検証でき、迷惑メールでないと判断されたメールは外部サーバーに転送されます。

送信メールの転送

すべてのメールをゲートウェイ サーバー経由で送信する

送信メールを転送するには、送信ゲートウェイ サーバーを設定します。通常、ゲートウェイ サーバーでは、配信前のメールに対してなんらかの処理が行われます。

詳しくは、送信メールのゲートウェイを設定するをご覧ください。

SMTP リレーサービスを設定して Gmail サーバー経由でメールを転送する

Microsoft® Exchange や Google 以外の SMTP サービスなど、Gmail 以外のメールサーバー ソフトウェアを組織で使用している場合、SMTP リレーサービスを設定して Gmail サーバー経由で送信メールを転送することができます。

SMTP リレーサービスの設定では、メールが外部の受信者に配信される前に迷惑メールやウィルスをフィルタしたり、送信メールに G Suite のメール セキュリティ設定を適用したりすることができます。

詳しくは、SMTP リレーサービスの設定についてのページをご覧ください。

コンプライアンス ルーティング

コンテンツ コンプライアンスと不快なコンテンツ

特定の種類のメールに対して特別な処理を施す必要のある場合があります。たとえば、特定のコンテンツを含むメールを法務部門に転送する場合などです。

こうしたルーティングを行うには、新しいメインの配信先を定義するか(デフォルトのメインの配信先は Gmail サーバー)、特定のテキスト文字列やパターンを含むメールにふさわしい追加の配信先を作成します。たとえば、「機密」などの単語に対してコンテンツ マッチを設定し、メインの宛先を暗号化対応のサーバーに変更します。

 

詳しくは、コンテンツ コンプライアンス不快なコンテンツについてのページをご覧ください。

添付ファイルのコンプライアンス

新しいメインの配信先を定義したり(デフォルトのメインの配信先は Gmail サーバー)、特定の種類の添付ファイルを含むメールの配信先を追加したりするには、添付ファイルのコンプライアンス設定を使用します。たとえば、画像ファイルが添付されたすべての人事部門宛てのメールの配信先として、予備の配信先を設定することができます。

詳しくは、添付ファイルのコンプライアンスについてのページをご覧ください。

メールを転送する前にセキュリティ保護された接続の使用を必須にする

特定のドメインやメールアドレスのユーザーとメールをやりとりする場合に、セキュリティで保護された接続(TLS)を経由することを必須にすることができます。

組織部門ごとに、受信メールと送信メールに対して [セキュアなトランスポート(TLS)に準拠] を設定できます。指定したドメインで TLS を利用できない場合、受信メールは拒否され、送信メールは配信されません。

注: TLS を使用する送信ゲートウェイ サーバーを設定している場合、TLS 適用リストで指定されている送信メールは TLS に対応していないドメインに送信されます。

詳しくは、セキュアなトランスポート(TLS)への準拠についてのページをご覧ください。

トラブルシューティング

ルートが競合する場合

ドメイン全体で適用する受信メールの転送ポリシーを設定できます。さらに、メールのコンテンツや添付ファイルに基づいて配信ルートを定義することもできます。詳しくは、ルーティング設定の優先順位についてのページをご覧ください。

以前のルーティング コントロールとの競合が発生している場合、このページで説明しているルーティング設定が以前の設定に対して優先されます。詳しくは、以前のルーティング コントロールについてのページをご覧ください。

メールのルーティングまたは配信に失敗する場合

Gmail または G Suite のサーバーから外部の受信サーバーにメールを転送する際に、タイムアウト、拒否、または 400 シリーズのエラーにより外部サーバーに接続できない場合、メールは保留され、転送が再試行されます。Gmail では、メールは最長で 7 日間保留され、数分ごとに転送が再試行されます。7 日間が経過すると、メールは差出人に返されます。

Gmail で転送が再試行されている間に新しいサーバーを追加しても、メールは新しいサーバーではなく元のサーバーに転送されます。

500 シリーズのエラーが発生した場合、メールは即座に拒否されます。

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