この記事の対象者
この記事は、組織またはドメイン内のデバイスまたはアプリからメールを送信する Google Workspace 管理者を対象としています。Gmail をお使いで、デバイスまたはアプリからのメール送信をご希望の場合は、組織の管理者にお問い合わせください。
管理者は、メールを Google Workspace 経由で送信するようにデバイスまたはアプリを設定できます。Canon、Epson、HP、Ricoh、Xerox などの一般的なプリンタやスキャナからメールを送信するように Gmail を設定します。
Google Workspace には、プリンタ、スキャナ、アプリでメールを設定する 3 つのオプションがあります。デバイスまたはアプリでサポートされている内容に応じて、次のいずれかのオプションを選択します。
注: Google では、サードパーティのデバイスやアプリに関する問題には対応しておりません。デバイスやアプリでのメール送信の設定については、デバイスまたはアプリのサポート情報をご覧になるか、ベンダーにお問い合わせください。
オプション 1: SMTP リレーを使用してメールを送信する(推奨)
SMTP リレーサービスを使用してデバイスやアプリからメールを送信することをおすすめします。SMTP リレーサービスでは、IP アドレスを使用してメールを認証できるため、デバイスやアプリは組織の内部または外部のユーザーにメールを送信できます。これが最も安全な方法です。
留意事項
SMTP リレーサービスを使用する際は、次の点に注意してください。
- 組織内の各ユーザーは、1 日あたり最大 10,000 件の宛先にリレーできます。SMTP リレーサービスの送信制限についての詳細
- 不審なメールを除外したり、拒否したりできます。
- SMTP サービスの完全修飾ドメイン名は smtp-relay.gmail.com です。
- 次のような構成オプションがあります。
- ポート 25、465、または 587
- セキュア ソケット レイヤ(SSL)、Transport Layer Security(TLS)プロトコル
- 動的 IP アドレス。ただし、認証には静的 IP アドレスが必要になる場合があります。
設定の手順
- Google Workspace で SMTP リレーを設定します。Google 経由での SMTP リレーメッセージの送信をご確認ください。
- ポート 25、465、または 587 で SMTP サービス( smtp-relay.gmail.com)に接続するようにデバイスとアプリを設定します。
オプション 2: Gmail SMTP サーバーを使用してメールを送信する
SSL または TLS を使用して接続している場合は、smtp.gmail.com を SMTP サーバーとして使用することで、組織内外の誰にでもメールを送信できます。この方法では、Gmail または Google Workspace のアカウントとパスワードを使用して認証する必要があります。
留意事項
Gmail SMTP サーバーを使用する場合は、次の点に注意してください。
- 認証を行うには、Google Workspace の完全なメールアドレスが必要です。
- 1 日あたり 2,000 件の送信制限があります。メールの送信制限についての詳細
- 迷惑メールフィルタによって不審なメールとして拒否または除外されることがあります。
- SMTP サービスの完全修飾ドメイン名は smtp.gmail.com です。
- 次のような構成オプションがあります。
- ポート 25、465、または 587
- セキュア ソケット レイヤ(SSL)、Transport Layer Security(TLS)プロトコル
- 動的 IP アドレス
OAuth をサポートしていない古いスキャナやプリンタでは、アプリとデバイスがユーザー名またはパスワードを使用せずに Google アカウントのデータをできることがあります。これらのデバイスについては、設定する前に次の手順で操作してください。
- 管理コンソールで、安全性の低いアプリを有効にします。
- ユーザーに、自身のアカウントで安全性の低いアプリを有効にするよう指示します。
- ユーザーに、メールを送信するデバイスまたはアプリで、アプリ パスワードを作成して使用するよう指示します。
設定の手順
- デバイスまたはアプリで、サーバー アドレスとして「smtp.gmail.com」と入力します。
- [ポート] に次のいずれかの数字を入力します。
- SSL の場合は「465」と入力します。
- TLS の場合は「587」と入力します。
- 認証を行うために、Google Workspace の完全なメールアドレス(例: your.name@solarmora.com)とパスワードを入力します。デバイスまたはアプリでアカウントにログインしてから利用してください。
方法 3: 制限付き Gmail SMTP サーバーを使用してメールを送信する
この方法では、Gmail または Google Workspace のユーザーに対してのみメールを送信できます。このオプションでは認証は必要ありません。
デバイスまたはアプリが SSL に対応していない場合は、制限付き SMTP サーバー(aspmx.l.google.com)を使用する必要があります。
留意事項
Gmail SMTP サーバーを使用する場合は、次の点に注意してください。
- デバイスまたはアプリの IP アドレスを確認します。
- Google Workspace ユーザーあたりの送信制限があります。このオプションは、Gmail または Google Workspace ユーザーに対してのみメールの送信を制限します。
- 迷惑メールフィルタによって不審なメールとして拒否または除外されることがあります。
- SMTP サービスの完全修飾ドメイン名は aspmx.l.google.com です。
- TLS は不要です。
- 認証は不要です。
- 次のような構成オプションがあります。
- ポート 25
- 動的 IP アドレス
設定の手順
- 制限されている Gmail SMTP サーバーにデバイスまたはアプリを接続します。
- サーバー アドレスに「aspmx.l.google.com」と入力します。
- ポート フィールドに「25」と入力します。
- Google 管理コンソールで、デバイスまたはアプリの IP アドレスを許可リストに追加します。Gmail で IP アドレスを許可リストに追加する手順で操作してください。
- ドメインの SPF を設定します。デバイスからのメールが拒否されないよう、ドメインからメールを送信するデバイスやアプリの IP アドレスやドメインが SPF レコードに含まれていることを確認します。SPF レコードでは、ドメインのすべての送信者を参照する必要があります。詳しくは、SPF レコードを定義するをご覧ください。
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