組織の Chat メッセージを自動削除する

この機能に対応しているエディション: Business Plus、Enterprise Standard、Enterprise Plus、Education Standard、Education Plus、Enterprise Essentials、Enterprise Essentials Plus。 エディションの比較

Chat の自動削除設定では、Google Chat で送信されたメッセージを自動的に削除するかどうかを設定できます。この機能は、会話履歴がオンになっているときに送信されたメッセージにのみ適用されます。

1 対 1 のダイレクト メッセージ、グループ メッセージ、スペース メッセージなど、会話の種類ごとに自動削除ポリシーを有効にできます。

組織内のユーザーが外部ソースに対して送信したメッセージは、この機能を使用して組織内のネットワーク上では削除できますが、外部の 1 対 1 のダイレクト メッセージ、グループ メッセージ、スペースには残ります。

Google Chat の自動削除と Google Vault

Chat の自動削除ポリシーと、その結果として削除されるメッセージには、Chat と Google Vault の保持ルールが適用されます。

Chat の自動削除ポリシーが適用された会話に Vault の保持ルールが適用されると、メッセージは以下のように削除されます。

• Vault で保持されているメッセージが Chat の自動削除期間の前に削除される場合: デフォルトの保持ルールでは、メッセージは会話から削除された後、30 日間 Vault で保持されます。パージ処理は 30 日目に開始されますが、パージされるメッセージの数によっては、完了までに数日かかる場合があります。
• Chat の自動削除期間が Vault の保持期間より前である場合: メッセージは会話から削除され、Vault では残りの保持期間または最長 30 日間保持されます。
• 自動削除の前または Vault の削除の前にユーザーがメッセージを削除した場合: メッセージは残りの保持期間（少なくとも 30 日間）、Vault 内に保持されます。

メッセージに Vault の保持ルールが適用されていない場合、自動削除の対象となるメッセージは、自動削除ポリシーに従って 30 日間保持されます（またはユーザーが自身で会話から削除することもあります）。パージ処理は 30 日目に開始されますが、完了までに数日かかる場合があります。

大規模スペースと Google Vault

アカウントの記録保持（リティゲーション ホールド）を行うと、ユーザーデータが削除されなくなります。記録保持は、個人アカウントまたは組織部門全体に適用できます。記録保持を使用すると、メッセージ データ（チャットの履歴がオンの状態で作成されたメッセージ）が削除されることを防げます。

ただし、この機能は非常に大きなスペース（ユーザーが 5 万人を超えるスペース）で作成されたメッセージには適用されません。非常に大きなスペースに投稿されたメッセージは、そのスペースの保持ポリシーに従って削除されます。こうしたスペースに投稿されたメッセージ以外は、通常どおり保持されます。スケーラビリティとパフォーマンス上の理由から、送信されたすべてのメッセージについて各ユーザーの記録保持の状況を確認するのは難しい場合があります。大規模なスペースの運用方法は慎重に計画してください。

詳しくは、Google Vault の記録保持（リティゲーション ホールド）スタートガイドをご覧ください。

Chat の自動削除ポリシーの管理

自動削除ポリシーを設定すると、自動削除期間を超える古い会話内のメッセージはすべて削除されます。その後は、それぞれのメッセージの自動削除期間が過ぎるに従って、メッセージが徐々に削除されていきます。

1 対 1 のダイレクト メッセージで自動削除をオンまたはオフにする

開始する前に: 特定のユーザーに設定を適用するには、対象のユーザーのアカウントを組織部門に追加します。

1. Google 管理コンソールにログインします。

   管理者アカウント（末尾が @gmail.com でないもの）でログインします。

2. 管理コンソールで、メニュー アイコン [アプリ] [Google Workspace] [Google Chat] の順に移動します。
3. [自動削除] をクリックします。
4. [1 対 1 のダイレクト メッセージ] をクリックします。
5. 全ユーザーに設定を適用する場合は、最上位の組織部門を選択したままにします。それ以外の場合は、子組織部門を選択します。
6. [自動削除を有効にする] チェックボックスをオンまたはオフにして、自動削除をオンまたはオフにします。
7. [1 対 1 のダイレクト メッセージにメッセージを表示する日数] に 30～36500 の範囲で日数を入力します。
8. [保存] をクリックします。子組織部門が作成済みの場合は、親組織部門の設定を継承またはオーバーライドできることがあります。

グループのダイレクト メッセージの自動削除をオンまたはオフにする

1. Google 管理コンソールにログインします。

   管理者アカウント（末尾が @gmail.com でないもの）でログインします。

2. 管理コンソールで、メニュー アイコン [アプリ] [Google Workspace] [Google Chat] の順に移動します。
3. [自動削除] をクリックします。
4. [グループ向けダイレクト メッセージ] をクリックします。
5. [自動削除を有効にする] チェックボックスをオンまたはオフにして、自動削除をオンまたはオフにします。
6. [グループ メッセージにメッセージを表示する日数] に 30～36500 の範囲で日数を入力します。
7. [保存] をクリックします。

スペースのメッセージの自動削除をオンまたはオフにする

1. Google 管理コンソールにログインします。

   管理者アカウント（末尾が @gmail.com でないもの）でログインします。

2. 管理コンソールで、メニュー アイコン [アプリ] [Google Workspace] [Google Chat] の順に移動します。
3. [自動削除] をクリックします。
4. [スペース] をクリックします。
5. [自動削除を有効にする] チェックボックスをオンまたはオフにして、自動削除をオンまたはオフにします。
6. [スペース メッセージにメッセージを表示する日数] に 30～36500 の範囲で日数を入力します。
7. [保存] をクリックします。

その他の情報

• すべての保持ルールの期間が過ぎた後も Vault にデータが残ることがある
• Vault で Google Chat のメッセージを保持する
• ユーザーに対してチャットの履歴を有効または無効にする
• Google Chat のメッセージでファイルを送信、共有する