例
ニュースレターの配信登録やパートナーのウェブサイトへのアクセスをユーザーに促すためのリンクをホームページに設置しているとします。この場合、クリック トラッキング広告申込情報は、ユーザーがそのリンクをクリックした回数をカウントできる特別なリンク先 URL を生成します。これにより、後でクリック操作に関するレポートを作成することができます。
トピックの内容:
- クリック トラッキング広告申込情報を作成する
- クリック トラッキング広告申込情報にクリエイティブを追加する
- クリック トラッキング リンクを作成する
- 生成したクリック トラッキング リンクをコンテンツで実装する
- クリック トラッキング広告申込情報のレポートを作成する
クリック トラッキング広告申込情報を作成する
クリック トラッキング広告申込情報の設定方法は他の広告申込情報とほぼ同じですが、より簡略化されています。広告枠サイズはアド マネージャーにより自動的に 1x1 に設定されるため、指定する必要はありません。
また、ターゲット設定も必要ありません。広告ユニットやプレースメントのターゲット設定は任意ですが、設定しておくとレポートの作成に役立つ場合があります。
- Google アド マネージャーにログインします。
- [配信]
[オーダー] をクリックします。
- [新しいオーダー] をクリックして新しいオーダーを開始するか、既存のオーダーの名前をクリックしてその詳細に移動します。
- 新しいオーダーの場合は [広告申込情報を追加]、既存のオーダーの場合は [新しい広告申込情報] をクリックします。
- 適切な広告タイプ（[ディスプレイ]
- [広告申込情報タイプ] で [クリック トラッキング専用] を選択します。
- [配信設定] で開始時間と終了時間を指定します。
-
[目標タイプ] で [なし] を選択すると、アド マネージャーではキャンペーンの全期間にわたってクリックを追跡します。[全期間] を選択した場合は、アド マネージャーの上限に達すると、それ以降に発生したクリックはカウントされず、リンク先 URL にもリダイレクトされません。
-
オプションとして、広告ユニットやプレースメントをターゲットに設定することもできます。ターゲティング選択ツールには、1x1 のサイズが指定されている広告枠のみが表示されます。
レポートを作成しやすいように、テキストリンク専用の広告ユニットを作成する
クリック トラッキング広告申込情報はアド マネージャーで配信されないため、クリック トラッキング リンク用に作成する広告ユニットはレポート作成のみの用途となります。こうした特殊な広告申込情報用の広告ユニットを別途作成しておくと、クリック トラッキング リンクからのクリックと、他の広告申込情報タイプからのクリックを区別するのに役立ちます。
- [保存] をクリックします。
クリック トラッキング広告申込情報にクリエイティブを追加する
クリック トラッキング クリエイティブはリンク先 URL のプレースホルダです。クリエイティブを追加する際に、コンテンツにアクセスしたユーザーの最終的な誘導先を指定します。後で作成する別の特別なクリック トラッキング リンクによって、このリンク先 URL へのリダイレクトが行われます。
クリック トラッキング広告申込情報でクリックを記録するためには、有効なクリエイティブを少なくとも 1 つ追加する必要があります。
- クリック トラッキング広告申込情報を探し、その名前をクリックして設定を開きます。
- [クリエイティブを追加] > [新しいクリエイティブ] をクリックします。
- クリエイティブ名にはデフォルトの名前が入力されています。この名前は必要に応じて編集できます。
-
[リンク先 URL] を入力します。これは、コンテンツにアクセスしたユーザーがクリックしたときの最終的な誘導先になります。
このリンク先 URL は、クリック トラッキング広告申込情報を一時停止した場合や、広告申込情報またはクリエイティブの開始時間と終了時間で指定された期間外にクリックが発生した場合には動作しません。
- 必要に応じてカスタム フィールドを追加します。カスタム フィールドはレポートに使用できます。カスタム フィールドについて
- [保存] をクリックします。
クリック トラッキング リンクを作成する
広告申込情報のステータスが「準備完了」または「有効」に変わったら、クリック トラッキング リンクを作成できます。
クリック トラッキング リンクは、HREF の値として使用されるリンクです。このリンクはクリックを記録しますが、クリエイティブに指定したリンク先 URL にユーザーをリダイレクトします。
- クリック トラッキング広告申込情報を探し、その名前をクリックして設定を開きます。
- [クリック トラッキング] タブをクリックします。
- [ターゲット広告ユニット] で広告ユニットを選択します。
- 広告申込情報の [保存] をクリックします。
すぐに、このメニューの下に表示されているリンクが、選択した広告ユニットと固有の ID を含むものに更新されます。
http://pubads.g.doubleclick.net/gampad/clk?id=123456789&iu=/1234/adunit
このリンクをコピーします。これが、<a href="...></a> に HREF 値として追加するクリック トラッキング リンクです。ユーザーがこのリンクをクリックすると、アド マネージャーではクリックを記録しますが、クリエイティブに指定したリンク先 URL にユーザーをリダイレクトします。
コンテンツにクリック トラッキングを追加する
次に、作成したクリック トラッキング リンクをコンテンツに追加します。ご自身で作業を行っても、コンテンツの管理チームにクリック トラッキング リンクを送信して作業を依頼しても構いません。必要な場合は、安全のためにクリック トラッキング URL の「http://」を「https://」で置き換えてください。
HTTP エラーコードを使用して配信の問題を調べる
クリック トラッカーが無効になっている場合は、「204: コンテンツがありません」というエラーが返されます。クリック トラッカーが正しい形式で指定されていない場合は、「500: 内部サーバーエラー」が返されます。クリック トラッカーが正しく動作している場合は、「302: 見つかりました」という応答が返されます。
クリック トラッキング広告申込情報のレポートを作成する
クリック トラッキング広告申込情報でターゲットに設定できるのは広告ユニットのみですが、レポートには、リンクをクリックしたユーザーの地域などターゲットに設定していない値も表示されます。
広告ユニットやプレースメントのターゲット設定は任意です。広告ユニットまたはプレースメントを追加すると、後でそれらに関連付けられているクリックに関するレポートを作成できます。アド マネージャーのレポートで、広告ユニットまたはプレースメントをディメンションとして追加できます。
選択ツールに表示されるのは、1x1 のサイズを指定した広告ユニット（または広告ユニットを含むプレースメント）のみです。こうした広告ユニットやプレースメントを用意していない場合は、ご自身で作成するか、広告枠の管理担当チームと調整して作成してもらいます。
Key-Value は、クリック トラッキング リンクに追加するのに便利です。レポートのディメンションとして追加することも可能で、データ転送の CustomTargeting フィールドで追跡することができます。
データ転送の CustomTargeting フィールドで追跡できる Key-Value を追加する場合は、&t= パラメータを使ってカスタム条件を追加します。たとえば、このクリック トラッキング リンクに page=sports を追加する場合は次のように指定します。なお、等号（=）は UTF-8 エンコード文字（%3D）に変換されています。
http://pubads.g.doubleclick.net/gampad/clk?id=123456789&iu=/1234/adunit&t=page%3Dsports
