YouTube 広告と視聴に関する指標について

この記事では、動画広告のパフォーマンスの分析に役立つ YouTube 広告の指標(表示回数、視聴回数、エンゲージメント数、クリック数など)と、リーチしているオーディエンスについてのインサイトを得る方法について説明します。

この記事では以下の項目について説明します。

注: Google 広告に動画を直接アップロードして動画広告に使用することも可能ですが、一部の動画指標は YouTube でホストされている動画コンテンツでしか入手できません。パフォーマンスを正確に把握するのに必要な指標を取得できるよう、動画キャンペーン用の動画は YouTube でホストすることをおすすめします。さらに、YouTube アカウントを Google 広告アカウントにリンクすることもおすすめします。これにより、アカウントで獲得アクション数を測定したり他の機能を利用したりできるようになります。

動画に関する基本的な指標について

視聴者が動画広告でインタラクションを行なった方法を測定するためにさまざまな指標が用意されています。各指標には、最も効果的な広告を判断するのに役立つ独自のメリットがあります。

YouTube 動画の指標の種類

ここでは、表示回数、有料の視聴回数、オーガニック視聴回数、インタラクション数、エンゲージメント数、視聴率、「動画再生時間の割合」の指標、獲得アクション数、視認性とアクティブ ビューの指標、ディスプレイ広告のインプレッション シェアの指標、ブランド効果測定の指標など、YouTube 動画の指標について説明します。

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キャンペーン目標に合った指標を優先的に確認する

さまざまなキャンペーン タイプの指標がレポートされますが、選択したキャンペーン目標に応じてキャンペーンの成果を評価する場合は、特定の指標を優先して確認します。たとえば、「ブランド認知度とリーチ」を目標に設定したキャンペーンを実施している場合は、コンバージョン数がレポートされている可能性がありますが、キャンペーンのパフォーマンスを評価するための主要な指標にはなりません。


「ブランド認知度とリーチ」に関する指標の仕組み

キャンペーンの設定時に「ブランド認知度とリーチ」(または「商品やブランドの比較検討」の動画広告シーケンス)をキャンペーン目標として選択した場合、キャンペーンの成果を評価するのに使用する主な指標は「表示回数」、「ユニークリーチ」、「平均表示頻度」に加えて次のとおりです。

  • 上限インプレッション単価(上限 CPM): キャンペーンまたは広告グループにご自身で設定した入札単価です。1,000 回のインプレッションに対してオークションでお支払可能な上限額です。
  • 平均インプレッション単価(平均 CPM): CPM は 1,000 回のインプレッションに対して支払う金額の平均です。なお、インプレッション単価には国ごとに異なる最低限必要な金額があるため、適切な平均 CPM は国によって異なります。

CPM = 費用 ÷ (表示回数 ÷ 1,000)

CPM は、表示回数をキャンペーンの主な目標としている場合の広告費用対効果を示しています。CPM の最も効果的な使用方法は、広告、広告グループ、キャンペーン間での比較です(単独の指標と比べると、分析情報の質は高くありません)。

  • 「動画シーケンスの総表示回数」: 動画広告シーケンス キャンペーンの表示回数と、該当シーケンス キャンペーンの進行に貢献した他のキャンペーンの表示回数を合わせたものです。シーケンスに含まれる動画広告をユーザーが視聴すると、その動画広告の配信元が別のキャンペーンであっても、シーケンスが進行します。このように、他のキャンペーンがシーケンス キャンペーンの進行を補助し、シーケンス完了数の増加やコストの低減に貢献することがあるため、この指標で貢献度を確認できるようになっています。

シーケンス キャンペーンに由来しない広告表示がこの指標でカウントされるのは、同じ視聴者にシーケンス キャンペーン由来の広告が表示されていた場合に限られます。なお、この指標のデータには、ご利用の Google 広告アカウントとリンク済みのディスプレイ&ビデオ 360 アカウント由来の広告表示も含まれます。


「販売促進」、「ウェブサイトのトラフィック」、「見込み顧客の獲得」に関する指標の仕組み

キャンペーンの設定時に「販売促進」、「ウェブサイトのトラフィック」、または「見込み顧客の獲得」をキャンペーンの目標として選択した場合、キャンペーンの成果を評価する主な指標は次のとおりです。

  • ビュースルー コンバージョン(VTC): ビュースルー コンバージョンは、ユーザーに広告が表示され(ただし、視聴数やクリック数はカウントされません)、計測期間(計測期間の長さは、アカウントでコンバージョンが作成された日時によって決まります)内にサイトでコンバージョンを達成すると記録されるコンバージョンです。

この指標では、広告主様の他の広告でインタラクションを行なったユーザーが達成したコンバージョンは自動的に除外されます。ビュースルー コンバージョンには、動画広告の最後の広告表示が関連付けられます。

「広告表示」からコンバージョンにつながった回数は、[ビュースルー コンバージョン] 列ではなく、[コンバージョン] 列に計上されます。ビュースルー コンバージョンは、購入の目標到達プロセスの上流と下流のギャップを埋めるのに役立ちます。コンバージョンだけを確認すると、広告表示だけでコンバージョンに至ったユーザーに対する広告の効果を見逃す可能性があります。

  • クリック数とクリック率(CTR): クリック数とは、視聴者が広告のインタラクティブ要素をクリックした際に発生するクリックの数です。動画キャンペーンのクリック率(クリック数 ÷ 表示回数)は、表示回数、視聴回数(目標が認知度の場合)、コンバージョン数(目標が販売促進の場合)と比較して一般的には優先して考慮されません。検索キャンペーンと比べて動画キャンペーンでは、クリック数とクリック率が通常は低くなります。

動画キャンペーンでのクリック数とクリック率は、通常、キャンペーンの成果を判断する際に優先すべき指標ではありません。広告を見たユーザーにアクションを促す広告の効果を示す指標にはなりますが、動画キャンペーンのコンバージョンに関連付ける主な指標は「視聴回数」です(たとえば、キャンペーンでコンバージョンのクレジットを割り当てられるには、クリックは必要ありませんが、視聴は必要とします)。

  • コンバージョン数: 動画キャンペーンでは、視聴者が広告を視聴したとしてカウントされた後に、ビジネスにとって価値があると定義したアクション(オンライン購入や携帯電話からの電話など)を実行するとコンバージョンがカウントされます。コンバージョン トラッキングの詳細

バンパー広告の場合、視聴回数はカウントされませんが、コンバージョン列ではカウントされますか?

はい。ただし、視聴者がその広告をクリックした場合のみカウントされます。視聴者がバンパー広告をクリックすると、視聴回数ではなくクリック数がカウントされます。その後コンバージョンを達成すると、ビュースルー コンバージョンではなく、コンバージョンとしてカウントされます。
  • エンゲージ ビュー コンバージョン(EVC): エンゲージ ビュー コンバージョンは、視聴者が動画広告をクリックせずに、スキップ可能な広告(5 秒後にスキップ可能)を 10 秒以上視聴し、エンゲージ ビュー コンバージョンの計測期間内にコンバージョンに至った時点でカウントされます。Google 広告でエンゲージ ビュー コンバージョン レポートを確認するには、[分類] > [コンバージョン] を選択 > [広告イベントタイプ] をクリックします。
    注: 視聴者が同じ動画の視聴中に視聴とエンゲージ ビューとしてカウントされ、コンバージョンにつながった場合は、[コンバージョン] 列と [エンゲージ ビュー コンバージョン] 列の両方でカウントされます。
    動画は吸引力があり効果的ですが、他の広告フォーマットとは異なり、視聴者は必ずしも動画広告をその場で操作するとは限りません。多くの場合、視聴者は視聴セッション後に行動を起こします。エンゲージ ビュー コンバージョンは、プラットフォーム上で視聴者のエンゲージメント行動を把握するのに最も適した指標で、広告のクリック以外の価値を測定できます。これは、「ビュースルー コンバージョン」(目標到達プロセスの最上流、まず広告を見たユーザーに基づく)とコンバージョン(目標到達プロセスの下流、まず視聴としてカウントされたユーザーに基づく)の間の「目標到達プロセスの中流点」と考えることができます。
  • コンバージョン率(CVR): CVR では、視聴としてカウントされたユーザーをサイトに誘導し、コンバージョンにつなげるうえでの広告の効果性を把握できます。他の多くの指標と同様に、高い CVR を獲得できるかどうかは広告主様の業界に大きく依存しています。

コンバージョン率 = コンバージョン数 ÷ 視聴回数


Google 広告と YouTube アナリティクスの視聴回数データの違いについて

注: レポートソース間で多少の差異が生じるのは想定内であり一般的なことです。以下の情報を使って、比較が正確に行われていることを確認した後「正常」または「異常」とみなされるデータの基準を定めます。

わかりやすいように、以下のセクションではプラットフォーム名を次のように短縮しています。

GA = Google 広告

YTA = YouTube アナリティクス

PWP = 公開動画の再生ページ(動画の下に表示される公開動画の視聴回数とも呼ばれます)


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