Android Enterprise の新機能: Android 15

2024 年 10 月 15 日

今日の従業員の変化の激しいニーズに対応するため、ビジネス向け Android 15 には、昨今の分散型ワークフォースを対象とするエンタープライズ レベルのセキュリティ機能および管理機能が搭載されています。従業員とデバイスの保護の強化、会社所有デバイスの管理の強化、プロビジョニングとセットアップの柔軟性の向上を兼ね備えた、ビジネス向け Android 15 は、複雑な今日の職場に対応するためのソリューションとツールを IT リーダーに提供します。

従業員とデバイスの保護の強化

ビジネス向け Android 15 は、昨今の職場環境に合わせて従業員とデバイスの保護機能を強化し、データとデバイスの安全を維持しています。

Android の盗難保護

Android の盗難保護機能により、従業員は機密性の高いビジネス情報を盗難から守ることができます。主な機能は次のとおりです。

  • 盗難検出ロック: 機械学習により、ロックされていないデバイスがひったくられたことが検知されると、デバイスが自動的にロックされるため、機密情報を守ることができます。
  • オフライン デバイスロック: デバイスがネットワークから切断されてから、一定の時間が経過すると、デバイスの画面が自動的にロックされます。
  • リモートロック: デバイスの盗難や紛失があった場合に、ユーザーは android.com/lock にアクセスして自分の電話番号を入力することで、リモートでデバイスの画面をロックできます。

Android の盗難保護

個人用プロファイルのプライベート スペース

個人用プロファイル内のプライベート スペースは、ロック解除にパスワードまたは生体認証データが必要となる、ロックされたフォルダです。

従業員は、銀行、金融、ヘルスケアのアプリなど、プライベートのアプリを仕事用デバイスのプライベート スペースに保存することで、出張中や公共の場での仕事中に個人データを保護できます。これにより、デバイスを同僚と共有する際に、個人情報への偶発的なアクセスや意図的なアクセスを防ぐことができます。

個人用プロファイルのプライベート スペース

NIAP の監査ロギング要件
国家情報保証パートナーシップ(National Information Assurance Partnership: NIAP)の標準に準拠するため、IT 管理者は管理対象デバイスに加えられた変更をすばやく確認できます。これにより、攻撃元をいち早く特定して、イベントを再構築し、脆弱性を特定することができます。

会社所有デバイスの管理の強化

ビジネス向け Android 15 では、デバイスのセットアップの効率化、セキュリティの強化、パフォーマンスの最適化が実現され、会社所有デバイスの管理を強化できます。

管理対象デバイスの eSIM 管理

Android の eSIM 管理により、管理対象デバイスでの eSIM のシームレスなプロビジョニングおよび削除が容易になり、従業員のオンボーディングとオフボーディングを効率化することで運用効率を高めることができます。従業員は、個人デバイスでどの eSIM を有効にするかを常に管理でき、必要に応じて会社用 eSIM を削除することもできます。

eSIM の管理

会社所有デバイスの仕事用プロファイル外のアプリに対するセキュリティ制限

ビジネス向け Android 15 には、仕事用プロファイル外の特定のアプリに限定的なセキュリティ制限を適用する機能が導入されています。個人用アプリの既存の許可リストやブロックリストのポリシーは新しいプライベート スペースにも適用されます。今後、コアアプリでプライバシー保護のセキュリティ設定が追加され、Android 15 との下位互換性が確保される予定です。

会社所有デバイスのセットアップ時に通話、メッセージ、ウェブブラウザに選択したデフォルトのアプリの強制適用

IT 管理者は、電話アプリ、メッセージ アプリ、ブラウザのデフォルトのアプリを強制適用し、エンドユーザーが変更できないようにすることができます。電話アプリとブラウザのデフォルトが確実に設定されるよう、セットアップ前にこの機能を設定しておく必要があります。セットアップ後にデフォルトを強制適用するには、コントロールをアプリの許可リストと併用する必要があります。

デフォルトの SMS アプリ

Android の仕事用プロファイルでの「かこって検索」の管理

「かこって検索」機能により、従業員はシンプルな操作で簡単に詳細な情報を検索できるため、仕事用アプリ内での生産性を高めることができます。IT 管理者は、完全管理対象デバイスと仕事用プロファイル内でこの機能を管理できます。

個人利用可能な会社所有(COPE)デバイスの画面の明るさとタイムアウトの管理
IT 管理者は、個人利用可能な会社所有デバイスの画面の明るさ、明るさのモード、タイムアウト時間を設定できます。また、ユーザーがこれらの設定を変更できないようにすることで、すべてのデバイスで設定の整合性を保つことができます。これにより、電力消費を最適化し、バッテリー駆動時間を延ばすことができます。

画面の明るさの管理

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