このレポートには、重大な構文エラーが原因で解析できなかった、サイト内の構造化データの一覧が表示されます。解析エラーがあると、構造化データの意図するタイプ(ジョブ、イベントなど)を判別できなくなります。
このレポートは、Google がサイトで解析不能な構造化データを検出した場合にのみ、プロパティで利用できます。
レポートの使用
このレポートに記載されている項目はすべて構造化データの重大なエラーです。警告や有効な項目はありません。
エラーは、影響を受けるページなどを基準に判断された重大度で自動的に並べ替えられます。
1 つのエラーが複数のページにわたって見られる場合の原因として最もよくあるのは、使用しているテンプレートのエラーです。
- エラーの行をクリックすると、該当するページ、エラーの詳細、デバッグツールへのリンクが表示されます。下記の表でエラータイプについての詳しい説明をご覧ください。
- リッチリザルト テストを使用して、構造化データの構文を修正、テストします。エラーが見つからない場合は、空のオブジェクトから開始し、エラーが見つかるまで、問題があるコードの一部を順に追加しながら確認します。特定のデータ型に関してテストで検出されたエラーを修正する方法については、構造化データのドキュメントをご覧ください。
- 問題を修正したら、エラーの詳細ページで [修正を検証] をクリックします。
こうした解析エラーを修正すると、項目をまったく解析できなかったことが原因でそれまで見つからなかった警告やエラーが新たに検出されることがあります。
レポートを共有する
ページの共有ボタン をクリックすると、カバレッジ レポートまたは拡張レポートで問題の詳細を共有できます。このリンクでは、現在の問題の詳細ページと、この問題についての検証履歴ページへのアクセス権のみが付与されます。リソースのその他のページへのアクセス権は付与されません。また、共有ユーザーは、あなたのプロパティやアカウントに対して操作を実行することもできません。このページの共有を無効にすることで、いつでもリンクを取り消すことができます。
レポートデータをエクスポートする
多くのレポートには、レポートデータをエクスポートするためのエクスポート ボタン がありますこのボタンを使用すると、グラフと表の両方のデータがエクスポートされます。レポートで「~」または「-」(データが存在しない、数値ではない)として表示される項目は、ダウンロードしたデータでは「0」と表示されます。
エラータイプ
このレポートの対象となるエラータイプは次のとおりです。
エラータイプ | 説明 |
---|---|
無効な JSON ドキュメントです | JSON に最上位構文エラーがあります。 |
値の型が正しくありません | フィールドに指定された値の型が正しくありません。たとえば、数値または配列が必要なところで文字列が指定されています。特定のフィールドに必要な値の型については、構造化データのドキュメントをご覧ください。 |
解析エラー: 「:」がありません | フィールドと値の間に「:」記号がありません。 |
解析エラー: 「,」または「}」がありません | カンマまたは閉じ波かっこがありません。 |
解析エラー: 「}」またはオブジェクト メンバー名がありません |
閉じ波かっこまたはオブジェクト メンバー名がありません。 |
解析エラー: 配列の宣言に「,」または「]」がありません | 配列値の解析中にエラーが発生しました。配列の宣言にカンマまたは閉じ角かっこがありません。 |
トークンの長さを解析できません | なんらかの理由により、プロパティまたは値の最初と最後が見つかりませんでした。 |
無効な数値です | プロパティの値には数値を指定する必要がありますが、別の型が使用されています。 |
文字列中に空のエスケープ シーケンスがあります |
文字列値に、空のエスケープ シーケンス文字が含まれています。たとえば、
ではなく、以下のように指定する必要があります。
|
文字列中に無効なエスケープ シーケンスがあります |
文字列値で無効なエスケープ シーケンスが使用されています。以下に例を示します。 "description" : "Some \q unknown sequence" |
Unicode 文字が切り詰められています | Unicode サロゲート ペアの末尾の 6 文字がありません。 |
無効な Unicode 文字です | Unicode サロゲート ペアの後半の先頭に \u トークンがありません。 |
無効な Unicode エスケープ シーケンス: 4 桁必要です | Unicode エスケープ シーケンスの構文エラーです。4 桁必要です。 |
無効な Unicode エスケープ シーケンス: 16 進数が必要です | Unicode エスケープ シーケンスの構文エラーです。16 進数が必要ですが指定されていません。 |
一意のプロパティが重複しています | 構造化データ オブジェクトの一意のプロパティに対して指定した定義が 2 つあります。たとえば、@context 値が 2 つあります。 |
最上位の要素が無効です | JSON-LD の最上位の項目が無効です。 |
存在しない項目を参照しています | itemref 属性が存在しない識別子を参照しています。 |
問題の詳細ページ
リッチリザルトの概要ページで問題の行を選択すると、その問題の詳細を示すページが開きます。1 つの問題が、複数の異なるページ内の項目に影響することもあれば、1 つのページ内の複数の項目に影響することもあります。
問題の詳細ページには、以下の情報が掲載されます。
- ステータス
- 問題の検証ステータスです。
- 初検出日
- サイトでこの問題が初めて検出された日付です。同じタイプの問題をすべて解決したにもかかわらず、最後の箇所を修正してから 90 日以内に同じ問題が新たに発生した場合、初検出日は、問題が新たに発生した日ではなく、最初に検出された日になります。
- 例
- 問題のあるリッチリザルトのリストです。サイト上にある問題の箇所がすべてリストに表示されるとは限りません。表示されない原因としては、サイトの前回のクロール後に問題が発生した場合や、問題の影響を受ける項目が 1,000 件を超える場合などがあります。
- 前回のクロール
- この問題を含むページが最後にクロールされた日時です。
検証のメリット
特定の問題ステータスや問題カテゴリの問題をすべて修正した際、そのことを Google に通知すると次のようなメリットがあります。
- Google によってすべての URL で修正済みであることが確認されたこと、または逆に、その問題のインスタンスが引き続き検出されたことを、メールで知ることができます。
- Google による修正確認の進行状況をトラッキングでき、チェック待ちのキューに登録されたすべてのページのログや、各 URL の修正ステータスを表示できます。
ウェブサイトに関する問題によっては、修正して検証することに常に意味があるとは限りません。たとえば、robots.txt により URL がブロックされているという問題は、意図的である場合がほとんどです。各問題への対処の必要性については、状況に応じてご判断ください。
検証せずに修正を済ますこともできます。修正の検証を明示的にリクエストしたかどうかにかかわらず、Google は既知の問題のあるページをクロールするたびにインスタンス数を更新します。
検証を開始する
問題を修正したことを Search Console に通知する手順:
- サイト上で問題のあるインスタンスをすべて修正します。修正に見落としがあると、Google はその問題のインスタンスをひとつでも検出した時点で検証を停止します。
- 修正した問題の詳細ページを開きます。レポートの問題リストで、その問題をクリックします。
- ⚠️ レポートを特定のサイトマップでフィルタした場合、検証をリクエストした時点のサイトマップ内の項目にのみ検証が適用されます。これが望ましい場合もありますが、そうでない場合もありますので、ご注意ください。
- [修正を検証] をクリックします。検証に合格するか不合格となるまで、[修正を検証] を再度クリックしないでください。詳しくは、Google による修正のチェック方法をご覧ください。
- 検証の進行状況を確認できます。検証は通常 2 週間ほどで完了しますが、それより長くかかる場合もあります。検証完了までしばらくお待ちください。検証に合格するか不合格となった時点で通知が届きます。
- 検証に不合格となった場合は、問題の詳細ページで [詳細を表示] をクリックすることで、不合格の原因となった URL を表示できます。このページを修正し、保留中ステータスのすべての URL について修正を確認したら、検証を再度開始します。
URL や項目の問題が「修正済み」とみなされる条件
次のいずれかの条件を満たすと、URL や項目の問題は修正済みとして記録されます。
- URL のクロール時に、ページ上で問題が検出されなくなったこと。AMP タグのエラーの場合は、タグが修正されたか、必須のタグでない場合は削除されたと考えられます。検証中は「合格」というラベルが付きます。
- なんらかの理由で Google がページにアクセスできないこと(ページが削除されている、noindex と記録されている、認証が求められるなど)。この場合も、その URL の問題は「修正済み」とみなされます。検証中は「その他」の検証ステータスに分類されます。
問題の継続期間
問題の「継続期間」とは、サイトでその問題のインスタンスが初めて見つかったときから、最後のインスタンスが消滅と記録された後 90 日経過したときまでの期間を指します。90 日間再発しなければ、その問題は問題テーブルから削除されます。
問題の「初検出日」とは、その問題の継続期間において問題が最初に検出された日付です。この日付は変更されません。そのため、次のようになります。
- 問題のインスタンスがすべて修正されたものの、15 日後に同じ問題の新たなインスタンスが検出された場合、その問題は未解決として記録され、初検出日は以前のままとなります。
- 最後のインスタンスが修正されてから 91 日後に同じ問題が検出された場合、以前の問題は解決済みとなっているため、この問題は新たな問題として記録され、初検出日は今回の検出日となります。
ある問題について [修正を検証] をクリックしてからの検証処理の概要は次のとおりです。この処理には数日以上かかることがあります。進行状況はメールで通知されます。
- [修正を検証] をクリックすると、直ちに Search Console によりサンプルとして数ページがチェックされます。
- サンプルのページに現在も問題が存在する場合、検証は終了し、検証ステータスは変更されません。
- サンプルのページにエラーが見つからなかった場合は、検証が続行され、検証ステータスは「開始」となります。この検証において他の無関係な問題が検出された場合、他の種類の問題としてカウントされ、検証は続行されます。
- Search Console の処理には、検証対象の問題に関係する既知の URL のリストが使用されます。サイト全体ではなく、この問題の既知のインスタンスが存在する URL のみが再クロールのキューに追加されます。Search Console の検証履歴にはチェックしたすべての URL が記録されます。検証履歴には問題の詳細ページからアクセスできます。
- URL のチェック時に次の処理が行われます。
- 問題が検出されない場合、そのインスタンスの検証ステータスは「合格」に変更されます。これが検証開始後にチェックされた最初のインスタンスである場合、問題の検証ステータスは「修正を確認しました」になります。
- URL にアクセスできなくなっている場合、インスタンスの検証ステータスは「その他」(エラー状態ではありません)になります。
- インスタンスがまだ存在する場合は、問題のステータスが「不合格」になり、検証は終了します。これが通常のクロールで検出された新しいページである場合は、この既存の問題の新たなインスタンスとみなされます。
- キュー内の URL がこの問題についてチェックされ、すべて修正済みであることが確認されると、問題のステータスは「合格」に変わります。ただし、すべてのインスタンスが修正されても、問題の重大度レベルのラベル(「エラー」または「警告」)は変わらず、該当する項目の数が 0 になるのみです。
[検証を開始] をクリックしなくても、Google は問題のインスタンスが修正されたことを検出できます。Google が通常のクロール中に、問題のインスタンスがすべて修正済みであることを検出すると、レポート中の問題件数を 0 に変更します。
現在の検証サイクル中に問題を修正した場合、新たな検証サイクルをリクエストするには、現在の検証サイクルが完了するまで待つ必要があります。
不合格となった検証を再度開始する手順:
検証の進行状況を確認する
現在の検証リクエストの進行状況(検証が進行中でない場合は前回のリクエストの履歴)を確認する手順:
- 問題の詳細ページを開きます。レポートのメインページにある問題の行をクリックして、問題の詳細ページを開きます。
- 検証リクエストのステータスは、問題の詳細ページと、詳細テーブルの [検証] 行の両方に表示されます。
- [詳細を表示] をクリックして、リクエストした検証の詳細ページを開きます。
- リクエストに含まれる各 URL のインスタンスのステータスがテーブルに表示されます。
- インスタンスのステータスは、確認対象の特定の問題に適用されます。あるページに「合格」のラベルの付いた問題が 1 つあったとしても、同じページに不合格、保留中、その他といったラベルの付いた問題もある場合があります。
- AMP レポートとページのインデックス登録レポートでは、検証履歴ページのエントリは URL 別にグループ化されます。
- リッチリザルト レポートでは、項目は URL と構造化データ項目(項目の「name」値に基づく)の組み合わせ別にグループ化されます。
特定の問題の検証には、次の検証ステータスが適用されます。
- 開始前: この問題に対するこれまでの検証リクエストに含まれていたことのないインスタンスが存在します。
次のステップ:- 問題をクリックしてエラーの詳細を確認します。個別のページを調査し、公開中のページ上でのエラーの例を確認します。
- 詳細ページで [詳細] をクリックして、問題の詳細を確認します。
- テーブル内の URL 例の行をクリックして、そのエラーの詳細を確認します。
- ページを修正し、[修正を検証] をクリックして検証を開始します。検証は通常 2 週間ほどで完了しますが、それより長くかかる場合もあります。検証完了までしばらくお待ちください。
- 開始: 検証が開始されました。この問題の未修正のインスタンスは今のところ見つかっていません。
次のステップ: 検証が進んだ段階で、必要に応じて対応方法を Google よりお知らせします。 - 修正を確認しました: 検証が開始されました。これまでにチェックした問題インスタンスはすべて修正されています。
次のステップ: 現時点で必要な作業はありませんが、検証が進んだ段階で Google から対応方法をお知らせします。 - 合格: この問題の既知のインスタンスはすべて修正されています(または、該当する URL にアクセスできなくなっています)。このステータスは、[修正を検証] をクリックした場合にのみ表示されます(検証をリクエストしておらず、問題が解決されたことが Google により検出された場合、ステータスは「該当なし」になります)。
次のステップ: 必要な作業はありません。 - 該当なし: 検証をリクエストしていませんが、すべての URL で問題が修正されていることが Google により検出されました。
次のステップ: 必要な作業はありません。 - 不合格: [検証] がクリックされましたが、一部のページにまだこの問題が存在します。
次のステップ: 問題を修正して、検証を再度開始します。
検証をリクエストすると、問題のインスタンスそれぞれに次のいずれかの検証ステータスが割り当てられます。
- 保留中: 検証待ちのキューに登録されています。Google による前回の確認時に、この問題インスタンスが存在していました。
- 合格: (一部のレポートには使用されません)Google がチェックしたところ、この問題インスタンスは存在しなくなっていました。このステータスになるのは、問題インスタンスに対して [検証] をクリックした場合のみです。
- 不合格: Google がチェックしたところ、この問題インスタンスはまだ存在します。このステータスになるのは、問題インスタンスに対して [検証] をクリックした場合のみです。
- その他: (一部のレポートには使用されません)このインスタンスをホスティングしている URL にアクセスできませんでした(または、構造化データの場合、ページ上に該当項目が見つからなくなっていました)。「合格」と同等とみなされます。
同じ URL でも、問題ごとにステータスが異なる場合があります。たとえば、ある 1 つのページ内に問題 X と問題 Y の両方がある場合に、同じページ内で問題 X の検証ステータスは「合格」、問題 Y の検証ステータスは保留中になる場合があります。
既知の問題
Search Console には、次のような既知の問題があります。こうした問題について報告していただく必要はございませんが、その他の機能についてのご意見や、問題がありましたら、ナビゲーション バーに組み込まれているフィードバック機能を使ってお知らせください。
- 一部の問題には長い名前が付けられており、わかりにくい状態になっています。
- サイトに多数の問題がある場合(アクティブな問題があるかどうかを問わず)、レポートでは重要度の高い順に 200 件のみ表示されます。