ページに構造化データを実装して Google 検索結果の特別な機能を有効にすると、リッチリザルトのテストを行うことができます。
テストを実施する
URL の場合
テストするページの完全な URL を送信します。重要: ページのリソースはすべて、そのコードにインターネット経由で匿名ユーザーがアクセスできるようになっている必要があります。ファイアウォールやパスワードで保護されているリソースについては、このテストは実施できません。ページがファイアウォールの内側にある場合や、ローカル サーバーでホストされている場合は、トンネルを設定してテストを行います。
コード スニペットの場合
このツールを使用して、任意のコード スニペットをテストできます。ツールのランディング ページで、テストの対象として URL の代わりに [コード] を選択し、テストするコードを貼り付けます。コードを修正して [テストを実行] をクリックすることで、必要に応じて何度でもテストを再実行できます。
ユーザー エージェントを選択する(任意)
ページをテストする際に、使用するユーザー エージェントを選択できます。つまり、スマートフォンやデスクトップ パソコンでテストが行えます。URL またはコードを入力するテキストボックスの下のリストからユーザー エージェントを選択します。
Google ではモバイル ファーストの取り組みを進めており、モバイル デバイスを使用したウェブページへのアクセスが増加していることから、デフォルトのユーザー エージェントはスマートフォンになっています。デスクトップ ユーザー エージェントを使用する特別な理由がない限り、モバイル ファーストのサイトに対しては、スマートフォン ユーザー エージェントを使ってテストすることをおすすめします。また、すべてのサイトを対象とする場合も、モバイル ユーザー エージェントを使用することをおすすめします。今日では、ユーザーの大半がモバイルでウェブを閲覧しているためです。
サイトがモバイル ファーストに対応しているかどうかは、プロパティの設定ページで確認できます。
サポートされている構造化データの形式
リッチリザルト テストでは、JSON-LD、RDFa、microdata 形式の構造化データがサポートされます。
結果を確認する
テストでは、ページで見つかったリッチリザルト タイプ、構造化データのエラー、候補が表示されます。
エラーまたは警告が表示された場合は、各項目を展開して詳細を確認し、説明をクリックしてコード エクスプローラを開いてください。エクスプローラでは、レンダリングされたソースコードが使用されます。
テスト結果の各項目は次のとおりです。
URL ステータス
このツールを使用すると、テストした URL の次のステータス値のいずれかを報告できます。N は検出されたアイテムの数によって異なります。
N 件の有効なアイテムを検出しました
アイテムが検出されませんでした
N 件の有効なアイテムを検出しました(警告あり)
N 件の有効なアイテムを検出しました(すべて警告あり)
N 件の有効なアイテムを検出しました(一部警告あり)
N 件のアイテムを検出しました(一部無効)
N 件の無効なアイテムを検出しました
URL をクロールできません
構文にエラーがある構造化データが検出されました
クロール
このセクションは、Google によるページのクロールが許可されているかどうかを表します。Google が通常のクロール サイクル中にページをクロールできない場合(robots.txt ルールまたは noindex ディレクティブによってページをクロールできない場合など)、このツールではページをテストできません。
- クロールが完了しました / クロールに失敗しました:
- ユーザー エージェント: クロールに使用されたユーザー エージェントのタイプ(スマートフォンまたはパソコン)が表示されます。
- クロールを許可?サイトの robots.txt ルールによって、ページがクロールされるかどうかをテストします。
- ページの取得: テストによりページを取得できたかどうかを示します。クロールに失敗した場合は、ページは取得されません。
検出された項目 / 検出された構造化データ
構造化データの項目がページで見つかったかどうかを示します。構造化データが見つかったにもかかわらず解析できない場合は、ここに表示されます。見つかった項目(良好、警告やエラーあり、解析不能)と、項目の説明や問題がここにリスト表示されます。
なんらかの理由によりツールがページにアクセスできない場合は、その問題を説明するエラーが表示されます。アクセスの問題には、たとえば、ネットワーク接続に問題がある場合や、サイトがダウンしている場合などがあります。
ページで使用されている特定のリソースをテストツールが読み込めない場合、警告が表示されます。リソースとは、JavaScript ファイルなど、ページに含まれる外部要素のことです。リッチリザルト テストでは、特定のタイプのリソースのみを読み込もうとします。テストに影響しないその他のリソースは無視されます。
リソースの読み込みに問題が発生する場合の一般的な原因を以下に示します。
- 妥当な時間内にリソースを読み込めなかったため。この場合は、再度テストしてみます。それでも問題が解決しない場合は、リソースを他の場所でホストするか、ホストからの応答がない原因を見つけて解決します。
- 参照された URL にリソースが存在しないため(404 エラー)。リソースの URL を修正します。
- ログインしていないとアクセスできないリソースであるため。テストツールは、匿名ユーザーとしてページにアクセスします。すべてのリソースを匿名ユーザーがアクセスできるようにします。
- robots.txt ファイルにより、そのリソースで Googlebot をブロックしているため。リソースが重要であり(下記を参照)、自分のサイト上にある場合、Googlebot のブロックをそのリソースで解除することをおすすめします。リソースが別のサイトにある場合、そのサイトのウェブマスターに連絡して、ブロックの解除を依頼することをおすすめします。
重要なリソースのブロックを解除する
ブロックされたリソースが重要な場合、Google がそのページを理解するのに大きな影響を与える可能性があります。たとえば、ページの DOM 生成を処理する JavaScript にアクセスできない場合、問題が発生します。重要なリソースで robots.txt による Googlebot のブロックを解除し、通常はアクセスできるようにしてください。
テスト結果の不一致
読み込めないリソースや、ページの読み込みに関する他の問題がある場合は、テストを実行するたびに若干異なる結果が表示されることがあります。これは、各テストの実行時に読み込まれるリソースが、異なる場合があるためです。何も変更していないにもかかわらず、テストを実行するたびにページの表示が異なる場合は、「ページの読み込みに関する問題」の警告を確認してください。警告が表示されている場合は、クリックして詳細情報を表示し、ページが一貫して正しく表示されない原因として何が考えられるかを確認してください。
エラータイプ | 説明 |
---|---|
無効な JSON ドキュメントです | JSON に最上位構文エラーがあります。 |
値の型が正しくありません | フィールドに指定された値の型が正しくありません。たとえば、数値または配列が必要なところで文字列が指定されています。特定のフィールドに必要な値の型については、構造化データのドキュメントをご覧ください。 |
解析エラー: 「:」がありません | フィールドと値の間に「:」記号がありません。 |
解析エラー: 「,」または「}」がありません | カンマまたは閉じ波かっこがありません。 |
解析エラー: 「}」またはオブジェクト メンバー名がありません |
閉じ波かっこまたはオブジェクト メンバー名がありません。 |
解析エラー: 配列の宣言に「,」または「]」がありません | 配列値の解析中にエラーが発生しました。配列の宣言にカンマまたは閉じ角かっこがありません。 |
トークンの長さを解析できません | なんらかの理由により、プロパティまたは値の最初と最後が見つかりませんでした。 |
無効な数値です | プロパティの値には数値を指定する必要がありますが、別の型が使用されています。 |
文字列中に空のエスケープ シーケンスがあります |
文字列値に、空のエスケープ シーケンス文字が含まれています。たとえば、
ではなく、以下のように指定する必要があります。
|
文字列中に無効なエスケープ シーケンスがあります |
文字列値で無効なエスケープ シーケンスが使用されています。以下に例を示します。 "description" : "Some \q unknown sequence" |
Unicode 文字が切り詰められています | Unicode サロゲート ペアの末尾の 6 文字がありません。 |
無効な Unicode 文字です | Unicode サロゲート ペアの後半の先頭に \u トークンがありません。 |
無効な Unicode エスケープ シーケンス: 4 桁必要です | Unicode エスケープ シーケンスの構文エラーです。4 桁必要です。 |
無効な Unicode エスケープ シーケンス: 16 進数が必要です | Unicode エスケープ シーケンスの構文エラーです。16 進数が必要ですが指定されていません。 |
一意のプロパティが重複しています | 構造化データ オブジェクトの一意のプロパティに対して指定した定義が 2 つあります。たとえば、@context 値が 2 つあります。 |
最上位の要素が無効です | JSON-LD の最上位の項目が無効です。 |
存在しない項目を参照しています | itemref 属性が存在しない識別子を参照しています。 |
サポートされているリッチリザルト タイプ
このテストは現在、次のリッチリザルトタイプをサポートしています。
サポートされているタイプ
テスト履歴を保存する
Search Console では、テストを実行するたびに、対象のコードとテストのステータスが保存されます。コードとテストのバージョン履歴を保存するには、テストを実施した後にページの URL をブックマークします。テスト履歴の保存期間は約 90 日です。このブックマークには誰でもアクセスできます。
テスト結果を共有する
[共有] ボタンを使うと、テスト結果のブラウザリンクを誰とでも共有できます。共有した結果の表示には、アクセス権限は必要ありません。テスト結果のリンクの有効期間は約 90 日です。
Google 検索結果でのページの表示を確認する
リッチリザルトのタイプによっては、Google 検索や Google アシスタントで検索結果がどのように表示されるかをプレビューできます。ページが複数の検索結果レイアウトの対象となる場合、このツールのセレクタを使用して、PC 検索やモバイル検索など、さまざまなレイアウトを確認できます。
コードを変更してテストを再実行し、新しいレイアウトを生成することにより、ページのさまざまな表示を試すこともできます。ブラウザの URL を他のユーザーに知らせて、表示された結果を共有することも可能です。
ツールがページで何を検出したかに応じてリザルト タイプを選択して表示し、デスクトップバージョンまたはモバイルバージョンのいずれかを選択できます。
なお、必ずしもこのツールによるプレビューとまったく同じようにページが表示されるとは限りません。また、プレビューに表示されている内容のすべてが検索結果でのページの表示に反映されるとも限りません。Google では、ユーザーの検索履歴、位置情報など多くの不定要素に基づき、検索リクエストに対して最善の結果を表示するよう努めています。
構造化データのその他のリソース
構造化データと Google 検索結果の機能に関するその他のリソースは次のとおりです。
- 構造化データ ギャラリーでは、Google 検索でサポートされている検索結果機能を確認できます。
- 構造化データの概要には、ウェブページのデベロッパーが Google でこれらの機能を有効にするための情報が記載されています。