プロパティのマークアップを手動で追加する

一般的なデータ プロパティであればたいていマークアップ支援ツールの手順に沿ってマークアップを追加できますが、マークアップ支援ツールが schema.org のプロパティのすべてをサポートしているわけではありません。一般的なプロパティでないデータを含むページの場合は、schema.org でデータタイプを検索して、schema.org の情報をもとにマークアップを追加し、構造化データ テストツールを使用してマークアップをテストします。

プロパティの microdata マークアップを手動で追加する

  1. マークアップ支援ツールでできるだけ多くのデータをタグ付けします。
  2. マークアップ支援ツールからマークアップのサンプルをダウンロードします。
  3. マークアップ支援ツールでサポートしていないデータを含むページの場合は、schema.org リファレンス ドキュメントでページ上のデータタイプを確認します。マークアップ支援ツールでサポートされているデータタイプのリストにあるデータタイプをクリックします。その後、そのデータタイプの schema.org リファレンス ドキュメントへのリンクをクリックします。
  4. 追加でマークアップするデータのプロパティの名前を検索します。たとえば、映画が受賞した賞をマークアップする場合は、Movieaward プロパティなど、適切なプロパティの名前を検索します。
  5. HTML ページ上のデータがまだ HTML タグで囲まれていない場合は、そのデータをタグで囲みます。インライン データは <span> タグで囲み、ひとかたまりのデータは <div> タグで囲みます。
  6. 囲んでいるタグに itemprop 属性を追加して、schema.org プロパティの名前を属性値に指定します。

    たとえば、次の HTML コード スニペットは、映画『スティング』がアカデミー賞作品賞を受賞したことを示しています。

    <div itemscope itemtype="https://schema.org/Movie"> 
      1974 年、<span itemprop="name">『スティング』</span>が
      <span itemprop="award">アカデミー賞作品賞</span>を受賞しました。
      <img itemprop="image" src="sting.jpg" alt="『スティング』の映画ポスター"/>
    </div>
    

    詳細と microdata の追加例については、microdata についてをご覧ください。

    JSON-LD マークアップの追加について詳しくは、JSON-LD をご覧ください。

  7. マークアップを追加したら、構造化データ テストツールを使用してマークアップをチェックし、Google がページから構造化データを抽出できることを確認します。

schema.org のデータタイプについて

ウェブページ上のデータを一貫した方法で記述できるようにするために、schema.org はデータをタイプごとに構成し、データタイプごとにスキーマを提供しています。各スキーマはプロパティの集合で構成されています。たとえば、schema.org は Movie スキーマを提供し、このスキーマを使用して映画に関するデータを含むページをマークアップできるようにしています。Movie スキーマは、映画の名前、出演者、監督などのプロパティを定義します。

スキーマは階層で構成されています。階層の上位に近いスキーマは一般的で、階層の下位になるほどスキーマがより特殊になります。たとえば、Movie は CreativeWork 内のタイプで、CreativeWork は Thing 内のタイプです。

schema.org hierarchy

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