一般的なデータ プロパティであればたいていマークアップ支援ツールの手順に沿ってマークアップを追加できますが、マークアップ支援ツールが schema.org のプロパティのすべてをサポートしているわけではありません。一般的なプロパティでないデータを含むページの場合は、schema.org でデータタイプを検索して、schema.org の情報をもとにマークアップを追加し、構造化データ テストツールを使用してマークアップをテストします。
プロパティの microdata マークアップを手動で追加する
- マークアップ支援ツールでできるだけ多くのデータをタグ付けします。
- マークアップ支援ツールからマークアップのサンプルをダウンロードします。
- マークアップ支援ツールでサポートしていないデータを含むページの場合は、schema.org リファレンス ドキュメントでページ上のデータタイプを確認します。マークアップ支援ツールでサポートされているデータタイプのリストにあるデータタイプをクリックします。その後、そのデータタイプの schema.org リファレンス ドキュメントへのリンクをクリックします。
- 追加でマークアップするデータのプロパティの名前を検索します。たとえば、映画が受賞した賞をマークアップする場合は、Movie の
award
プロパティなど、適切なプロパティの名前を検索します。 - HTML ページ上のデータがまだ HTML タグで囲まれていない場合は、そのデータをタグで囲みます。インライン データは <span> タグで囲み、ひとかたまりのデータは <div> タグで囲みます。
- 囲んでいるタグに
itemprop
属性を追加して、schema.org プロパティの名前を属性値に指定します。たとえば、次の HTML コード スニペットは、映画『スティング』がアカデミー賞作品賞を受賞したことを示しています。
<div itemscope itemtype="https://schema.org/Movie"> 1974 年、<span itemprop="name">『スティング』</span>が <span itemprop="award">アカデミー賞作品賞</span>を受賞しました。 <img itemprop="image" src="sting.jpg" alt="『スティング』の映画ポスター"/> </div>
詳細と microdata の追加例については、microdata についてをご覧ください。
JSON-LD マークアップの追加について詳しくは、JSON-LD をご覧ください。
- マークアップを追加したら、構造化データ テストツールを使用してマークアップをチェックし、Google がページから構造化データを抽出できることを確認します。
schema.org のデータタイプについて
ウェブページ上のデータを一貫した方法で記述できるようにするために、schema.org はデータをタイプごとに構成し、データタイプごとにスキーマを提供しています。各スキーマはプロパティの集合で構成されています。たとえば、schema.org は Movie スキーマを提供し、このスキーマを使用して映画に関するデータを含むページをマークアップできるようにしています。Movie スキーマは、映画の名前、出演者、監督などのプロパティを定義します。
スキーマは階層で構成されています。階層の上位に近いスキーマは一般的で、階層の下位になるほどスキーマがより特殊になります。たとえば、Movie は CreativeWork 内のタイプで、CreativeWork は Thing 内のタイプです。