要約
Search Console の多くのレポートで、アイテムまたは URL にラベルを付ける方法が変更されました。影響を受けるレポートでは、URL またはアイテムが、最上位レベルでは 3 つ以上のステータス カテゴリ(例: 有効、警告、エラー)に分類されなくなり、代わりに無効かどうかを示す 2 つの大まかなステータスに分類されます(「無効」はページまたはアイテムにレポート固有の重大な問題があることを意味し、「無効ではない」はアイテムに警告があるものの重大な問題はないことを意味します)。有効なステータスと無効なステータスの意味と正確な用語は、レポートの種類によって異なります。
概要
ユーザーから、「警告」ステータスが URL やアイテムに適用されると混乱するという意見が寄せられています。つまり、警告が存在するページやアイテムが Google で表示されるのかどうかがわかりづらいという問題があります。
これを受けて、Google は最上位レベルのアイテム(リッチリザルト レポートではリッチリザルト、その他のレポートではページまたは URL)を 2 つのグループに分類するようになりました。たとえば、重大な問題があるページまたはアイテムは「無効」に分類し、重大な問題がないページまたはアイテムは「有効」に分類します。この新しい分類により、Google でのサイトの表示に影響する問題を簡単に確認できるようになり、問題修正の優先順位付けが容易になっていると私たちは考えています。
個々の問題はこれまでどおり「エラー」、「警告」、「良好」に分類されますが、一般的にこれらの状態はテキストラベルではなく色やアイコンで表現されるようになります。
変更されたレポートは次のとおりです。
- カバレッジ(ページのインデックス登録)
- ウェブに関する主な指標(「不良」/「改善が必要」/「良好」のカテゴリは従来どおりですが、ページは「良好」と「良好でない」の表にそれぞれ分類されます)
- モバイル ユーザビリティ
- AMP レポート
- リッチリザルト レポート(イベント、ファクト チェック、ロゴなど)
- URL 検査
- Search Console API
アラート メッセージ
テスト中に送信される自動アラート メッセージでは、用語は変更されないことにご注意ください。この種のメッセージでは、引き続き従来の用語(エラー / 警告 / 有効)が使用されます。
また、カバレッジ レポートの問題の再分類により、アラートが増加する可能性があります(詳しくはこちらを参照)。
レポートの詳細
カバレッジ(ページのインデックス登録)
問題のステータス
- 除外とエラーの問題があるページは、[インデックスに登録されていません] ステータスに分類されるようになりました。
- 有効なページと有効(警告あり)の問題があるページは、[インデックスに登録済み] ステータスに分類されるようになりました。
- 対応する「送信されましたが...」というバージョンのエラーがあるすべての除外の問題は、1 つのエラー ステータスを持つ 1 つの問題に統合されるようになります(たとえば、「送信された URL が見つかりませんでした(404)」エラーと「見つかりませんでした(404」)という除外の問題は、[インデックスに登録されていません] ステータスに統合されます)。送信済みの URL または未送信の URL のみを表示するようにレポートを絞り込む場合は、メインページのフィルタ プルダウンで、[すべての送信済みページ] または [未送信のページのみ] を選択します。
グラフ
有効なページと有効(警告あり)のページは、グラフ上で [インデックスに登録済み] ステータスに分類されます。エラーと除外の問題は、グラフ上で [インデックスに登録されていません] ステータスに分類されます。
表
グラフの下の最初の表には、URL が Google のインデックスに登録されない問題が表示されます。その一部は意図的なものである場合があります(robots.txt によるブロックなど)。
グラフの下の 2 番目の表には、URL に影響する問題のうち、重大でないものが表示されます。
この表には、新しい列として [ソース] が追加されました。この値は、[理由] 列に表示されている状況がウェブサイトと Google のいずれによるものかを示します。理由がウェブサイトのアクションである場合は、必要に応じて問題を修正してください。
良好なページの表を表示するには、概要グラフの下にある [インデックスに登録済みのページのデータを表示] をクリックします。
送信された URL によるフィルタリング
デフォルトでは、Google が認識しているすべての URL がレポートに表示されます。レポートをフィルタして、Google が認識しているサイトマップに含まれている URL のみ、または Google が認識しているサイトマップに含まれていない URL のみを表示できます。フィルタは、レポートの上部にあるプルダウンから選択します。
ウェブに関する主な指標
ウェブに関する主な指標では、ページの分類は「不良」「改善が必要」「良好」のままで変更はありませんでしたが、ページは 2 つの表(不良および改善が必要なページの表と、良好なページの表)に分類されるようになります。
グラフの下の表には、ステータスが「不良」または「改善が必要」になっているすべての問題が表示されます。
良好なページの表を表示するには、概要グラフの下にある [使用可能なページのデータを表示] をクリックします。
モバイル ユーザビリティ
モバイル ユーザビリティについてはこれまで警告レベルの問題がなかったため、グラフに変更はありません。ただし、カテゴリは「使用不可」と「使用可能」になります。
グラフの下の表には、モバイル デバイスで使用可能と見なされない問題が存在するすべてのページが表示されます。
使用可能なページの表を表示するには、概要グラフの下にある [使用可能なページのデータを表示] をクリックします。
AMP レポート
グラフの下の最初の表には、Google での表示の妨げとなる重大な問題の影響を受けている AMP ページが表示されます。
グラフの下の 2 番目の表には、AMP ページに影響する問題のうち、重大でないものが表示されます。
個々の AMP ページは、これらの表の両方またはいずれかに含まれる複数の問題の影響を受けている可能性があります。
良好なページの表を表示するには、概要グラフの下にある [有効な AMP ページのデータを表示] をクリックします。
リッチリザルト レポート
グラフの下の最初の表には、Google での表示の妨げとなる重大な問題の影響を受けているリッチリザルトが表示されます。
グラフの下の 2 番目の表には、重大でない(修正すればリッチリザルトの表示を改善できる可能性がある)問題が存在するリッチリザルトが表示されます。
個々のアイテムは、これらの表の両方またはいずれかに含まれる複数の問題の影響を受けている可能性があります。
有効なアイテムの表を表示するには、概要グラフの下にある [有効なアイテムのデータを表示] をクリックします。
URL 検査
URL 検査レポートでは、URL の最上位レベルの判定結果は次の 3 つのカテゴリのいずれかになります(正確な表現は異なります)。
URL は Google に登録されています - URL には、Google での表示の妨げとなるテスト済みコンポーネントに関する重大なエラーはありません。ただし、ページ上の構造化データに関する(重大なエラーではない)警告などのカテゴリに属する重要でないエラーが URL に存在する可能性があります。
URL は Google に登録されていますが注意事項があります - URL には Google でページがどのように表示されるかに影響する重大なエラーが存在しますが、ページ自体は Google で表示されます。たとえば、ページ自体は Google で表示されるが Google での構造化データの表示の妨げとなる構造化データアイテムの重大なエラーがある場合や、Google でのページの表示の妨げとならないモバイル ユーザビリティのエラーがある場合などです。
URL が Google に登録されていません - URL に、URL 自体のインデックス登録を妨げる重大なエラーが存在します。たとえば、見つからない(404)エラーや noindex タグによるブロックなどがあります。