「カタログ プロパティ」は、Google ナレッジグラフに送信するフィードを表します。カタログ プロパティを使用して、フィード取り込みのステータスとコンテンツを確認してください。
カタログ プロパティのフィードは、同じ「カテゴリ」の 1 つ以上の「エンティティ」で構成されます。たとえば、ストリーミング動画のプロバイダに、動画再生アクション(これによりユーザーはデバイス上でいずれかの映画を再生できます)を公開する個別のエンティティから構成されるフィードがあるとします。この場合、フィードのカテゴリは WatchAction で、エンティティは Movie、TVSeries、TVEpisode などとなります。
Google の担当者と協力して新しいフィードを作成して設定すると、フィードを表すカタログ プロパティが自動的に Search Console に作成されます。
サポートされているカテゴリ
Search Console では以下のカテゴリがサポートされています。
- WatchAction(動画)
- ListenAction(音楽、ラジオ、ポッドキャスト)
- ReadAction(書籍、電子書籍、オーディオブック)
- BorrowAction(書籍、電子書籍、オーディオブック)
- Play Game Action(ビデオゲーム)
- 不動産情報
Google がどのようにメディア アクション エンティティを使用してユーザー エクスペリエンスを向上させているかをご覧ください。
カタログ プロパティを使用してフィードを監視する
カタログ プロパティは、Google でフィードを監視できるように次の機能をサポートしています。
- 各フィードのステータスの監視。たとえば、フィードが読み取られた時間、Google が読み取れたかどうか、ファイルレベルのアクセスエラーや構文エラーなどの監視。
- 最後のフィードから Google がインポートできた、またはできなかった項目数の確認。
- 過去 90 日間に発生した問題の履歴と、最後に取り込みを試みた際のファイルとエンティティの問題の監視。
カタログ プロパティは、こちらのエンティティ タイプにのみ対応しています。
Search Console のナビゲーション バーの上部にあるプロパティ セレクタを使用してカタログ プロパティを開きます。
Search Console アカウントでは、カタログとウェブサイトのプロパティを組み合わせることができます。
制限事項
最初のバージョンのカタログ プロパティには、Search Console での制限がいくつかあります。これにはすぐに対処し、今後はさらに多くの機能を提供していく予定です。
- フィード プロパティは現在、Search Console で読み取り専用になっています。フィードの取り込みに変更を加える必要がある場合は(スケジュール、ファイルのリスト、その他の設定など)、Google のフィード パートナーに直接お問い合わせください。
- すべてのカテゴリがサポートされているわけではありません。サポートされているカテゴリの一覧をご覧ください。
- 増分フィードはサポートされていません。
- ファイルベースの送信のみがサポートされています。他の取り込み方法(API 呼び出しなど)はサポートされていません。
データについて
- ほとんどの場合、取り込み後、数時間以内に Search Console で取り込みのステータスがレポートされます。
- エンティティのステータスが [有効] または [有効(警告あり)] の場合でも、そのエンティティがナレッジグラフに存在するという保証はありません。これらのステータスは、ナレッジグラフに存在する「資格がある」エンティティであることを示しています。Search Console に表示されない他の問題が原因で追加されていない可能性があります。
開発中のフィードのテスト
このライブテスト ツールを使うと、フィードの一部を開発中にデバッグすることができます。
ライブフィード
カタログ プロパティには 1 つ以上のフィードを含めることができます。Google に送信されるフィードはライブフィードと呼ばれ、それ以外のフィードはテストのみを目的としています。
Google にフィードを送信する準備が整ったら、Google 担当者と協力して、プロパティ内で選択したフィードをライブフィードとして指定します。フィードがライブとして指定されると、そのフィードの取り込みがすべて Google に送信されます。ライブとして指定できるフィードは、カタログ プロパティごとに 1 つだけです。ライブフィードには、Search Console でライブバッジが表示されます。(バッジは、Google への最初の送信が成功した後に表示されるようになりますが、それまで数時間かかる場合があります)。
ライブ指定をプロパティ内のあるフィードから別のフィードに切り替えることはできません。複数のフィードがあり、ライブではないフィードを Google に送信したい場合は、そのフィードの内容をライブフィードにコピーする必要があります。フィードの送信を一時停止または終了する場合は、Google の担当者にお問い合わせください。
フィード取り込みの監視
プロパティの概要ページで、または各フィードの詳細なフィード レポートを表示して、フィード取り込みを監視します。フィード取り込みのスケジュールは Search Console とは別のところで設定され、各スケジュールは互いに独立しています。
フィードが 1 つしかない場合は、Search Console で [フィード] というラベルが表示されます。フィードが複数ある場合は、Search Console ですべてのフィードがフィード名付きで表示されます。フィードは、取り込みの判定のいずれかが評価され、承諾された後にのみ、プロパティに表示されます。
なんらかの理由でフィードが失敗した場合でも、フィードの取り込みは引き続きスケジュールどおりに試行されます。
成功とエラー
フィードには、ファイルレベルのエラー(ファイルの読み取りと解析の機能)とエンティティ レベルのエラー(フィード内のエンティティの解析と検証の機能)が発生することがあります。ライブフィードの場合、エンティティ数の大幅な変化によってエラーとなることがあります。
ナレッジグラフへのフィードの取り込みは「アトミック」です。つまり、取り込みが成功した場合には適用され、失敗した場合には適用されません。取り込みが適用されると、フィードに関連付けられている項目全体がナレッジグラフから削除され、新たに取り込まれた資格のあるすべてのエンティティで置き換えられます。取り込みが失敗した場合、ナレッジグラフの項目に変更は加えられません。
取り込みを成功させるためのヒント
- Google がフィード ファイルをクロールできることを確認してください。Google の担当者と細部を詰めてください。
- ファイルレベルのエラーは一時的なものである可能性があるため、エラーの原因に確信が持てない場合は、数回続けて試してから、取り込みエラーをデバッグすることを検討してください。
- Google のフィード クローラは、robots.txt のルールを無視します。
- Google のフィード クローラは、リダイレクトに従います。ただし、フィードで恒久的なリダイレクトを使用することは避けてください。フィード ファイルの場所が変わった場合は、フィード設定を更新してください。