Google Vault で組織の Google Workspace データを検索する際に、検索キーワード欄にキーワードや検索語句を入力すると、検索範囲を絞り込んだり広げたりできます。使用できる検索演算子は、サービスによって異なります。
検索の基本
-
組織内で使われている言語にかかわらず、検索演算子は英語で入力します。英語の検索演算子を使って、英語以外の語句も検索できます。
-
ほとんどのサービスで、ブール演算子が指定されていない場合、検索キーワードの間に
AND
演算子があるものとして処理されます。 -
キーワードとフレーズでは、句読点と大文字と小文字は区別されません。
-
検索キーワードと一致する結果を除外するには、検索演算子の前にハイフン(
-
)またはNOT
を追加します。たとえば、[ユーザー名 1] に送信されたメールを検索結果から除外するには、「‑to:[ユーザー名 1]
」または「NOT to:[ユーザー名 1]
」と入力します。 -
アカウント名を使ってメールまたはアイテムを検索するときは、演算子の直後にスペースを入れずにコロン(:)を入力します。たとえば、Gmail では「
to:[ユーザー名 1]
」、ドライブでは「owner:[ユーザー名 2]
」を使用します。 -
同じ演算子に複数の値を指定する場合は、丸かっこで囲んでグループ化します。たとえば、Gmail のメール受信者 2 人を検索するには「
to:([ユーザー名 1] OR [ユーザー名 2])
」と入力します。 -
ブール演算子(
AND
、OR
、NOT
、AROUND
)はすべて大文字にする必要があります(小文字にすると、キーワードとして扱われます)。検索語句が正しく処理されるよう、このページの検索キーワードの複雑度に関するガイドラインをご確認ください。
検索演算子
Gmail、従来のハングアウト、Google グループの検索演算子使用できる検索演算子:
一般的な検索演算子
演算子 | 説明と使用例 |
---|---|
AND |
指定した 2 つの検索キーワードを含むメッセージを検索します。 例:
|
OR |
指定した 2 つの検索キーワードのいずれか 1 つまたは両方を含むメッセージを検索します。クエリが正しく処理されるよう、クエリ内で使用する 例:
|
NOT |
指定した検索キーワードを含まないメッセージを検索します。 例:
|
* |
不明なキーワードまたはワイルドカード キーワードを検索します。 ワイルドカード( ワイルドカード( 注: ワイルドカードを付けて検索したときに 100 を超える単語から成るフレーズがヒットした場合、その検索は行えません。検索条件を絞り込んでください。 例:
|
AROUND [数字] |
2 つの語が互いに近くにあるメッセージを検索します。 数字を入力して、間にある単語の上限数を指定します。引用符を追加すると、最初のキーワードが 2 つ目のキーワードより前にあるメッセージのみを検索できます。 使用上の注意:
例:
|
テキスト、件名、ID
演算子 | 説明と使用例 |
---|---|
演算子なし |
本文または件名にその語句が含まれるメッセージを検索します。 フレーズを検索するには、複数の単語を二重引用符( 例:
|
subject: |
件名に指定した語句が含まれるメールを検索します。 複数の単語で構成される件名を検索する場合は、単語間の各スペースをハイフン( 例:
|
rfc822msgid: |
Message-ID でメールを検索します。Message-ID はメールごとの固有の識別子で、メールサーバーによって追加されます。メール クライアントとサーバーはこの識別子を使用してメールを追跡します。Message-ID ヘッダーを取得するには、Vault でメールを開き、[オリジナル] をクリックします。 例:
|
アカウント
演算子 | 説明と使用例 |
---|---|
to: |
指定したアカウントで受信されたメールを検索します。アカウントには、グループのメールアドレスを指定することもできます。 Vault では [to]、[cc]、または [bcc] の欄にアカウントが含まれているすべてのメールが返されます。 組織のドメイン内のアカウントを検索する場合、ドメインを指定する必要はありません。たとえば、ドメイン 例:
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from: |
指定したアカウントから送信されたメールを検索します。次の点に注意してください。
例:
|
cc: |
指定したアカウントが [cc] 欄に含まれているメールを検索します。 例:
|
bcc: |
指定したアカウントが [bcc] 欄に含まれているメールを検索します。 例:
|
replyto: |
指定したアカウントが返信先として含まれているメールを検索します。 例:
|
list: |
グループとの間で送受信されたメールを検索します。 例:
|
listid: |
メールの送信先グループごとの識別子でメールを検索します。 List-ID は Google グループとの間で送受信されたメールのヘッダーに含まれます。メッセージの List-ID を探すには、Vault でメールスレッドを開き、右上の [オリジナル] をクリックします。 例:
|
deliveredto: |
指定したアカウントに正常に配信された Gmail のメールに検索結果を絞り込みます。 例:
|
ラベル、フォルダ、種類
演算子 | 説明と使用例 |
---|---|
ラベル: |
指定した Gmail ラベルを含むメールを検索または除外します。この演算子は、Google グループ内のメッセージではサポートされていません。 ラベルにスペースが含まれている場合は、各スペースをハイフン( 例:
注: システムによって生成されたラベルを検索すると、大量のメールが返される場合があります。 |
in: |
指定したフォルダ内のメールを検索します。 例:
|
is: |
種類またはステータスでメッセージを検索します。 方法:
|
日付またはサイズ
演算子 | 説明と使用例 |
---|---|
|
送信日または受信日でメッセージを検索します。日付は YYYY-MM-DD の形式で入力します。 検索結果には、指定した日付も含まれます。たとえば、 例:
|
|
指定した期間より古いまたは新しいメッセージを検索します。 指定できる期間として、 例:
|
size: |
添付ファイルを含めたサイズ(バイト単位)でメッセージを検索します。 この演算子は「 例:
|
|
添付ファイルを含め、指定したサイズ(キロバイトまたはメガバイト単位)より大きいまたは小さいメッセージを検索します。 キロバイトには 例:
|
添付ファイルのプロパティ
演算子 | 説明と使用例 |
---|---|
has:attachment |
ファイルが添付されているメッセージを検索します。
|
filename: |
指定した名前のファイルが添付されているメッセージを検索します。 この検索キーワードでは大文字と小文字が区別されず、部分一致とワイルドカードを使用できます。 例:
|
filename_exact: |
名前が完全に一致するファイルが添付されているメッセージを検索します。 この検索キーワードでは大文字と小文字が区別されます。 例:
|
使用できる検索演算子:
- 一般的な検索演算子
- アカウントで検索する(オーナーと共有相手)
- アイテムのプロパティで検索する
一般的な検索演算子
演算子 | 説明と使用例 |
---|---|
演算子なし |
サポートされているファイル形式の場合は、指定されたキーワードまたはフレーズを含むアイテムを検索します。 フレーズを検索するには、複数の単語を二重引用符( 例:
|
AND |
指定した 2 つの検索キーワードを含むアイテムを検索します。 例:
|
OR |
指定した 2 つの検索キーワードのいずれか 1 つまたは両方を含むアイテムを検索します。 例:
|
NOT |
指定した検索キーワードを含まないアイテムを検索します。 例:
|
アカウント
注: アカウントは user1@company.com
や groupA@company.com
のように完全なメールアドレスを入力してください。
演算子 | 説明と使用例 |
---|---|
owner: |
一致
不一致
例
|
sharedwith: |
一致
不一致
例
|
from: |
一致
不一致
例
|
to: |
一致
不一致
例
|
アイテムのプロパティ
演算子 | 説明と使用例 |
---|---|
is: |
スターの付いたアイテムを検索します。
|
in: |
ゴミ箱に移動されたアイテムを検索または除外します。
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type: |
種類別にアイテムを検索します。 例:
サポートされているアイテムの種類:
|
|
編集日時でアイテムを検索します。日付は YYYY-MM-DD の形式で入力します。 検索結果には、指定した日付のものは含まれません。たとえば、 例:
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title: |
タイトルでアイテムを検索します。 例:
|
使用できる検索演算子:
- 一般的な検索演算子
- アカウントで検索する
- 日付で検索する
- メッセージと Chat スペースのプロパティで検索する(ダイレクト メッセージ(DM)またはスペースのメッセージ、スレッド形式または非スレッド形式のスペース、あるいは動画またはファイルリンクといったメッセージ内のコンテンツ)
注: Chat ではブール演算子は使用できません。引用符で囲まれたキーワードも使用できません。
一般的な検索演算子
演算子 | 説明と使用例 |
---|---|
+ |
指定したキーワードが含まれるメッセージを検索します。 検索では各キーワードが厳密に照合されます。たとえば、「 例:
|
- |
1 つ以上のキーワードを含むメッセージを除外する。 検索で各キーワードが厳密に照合されます。たとえば、「 例:
|
アカウント
演算子 | 説明と使用例 |
---|---|
from: |
ユーザーが送信したダイレクト メッセージ、ユーザーが参加した会話を検索します。 この演算子には、組織のドメインを含む完全なアカウント名を指定する必要があります。 例:
|
at: |
指定したユーザーに関連するスレッドを検索します。 この演算子には、組織のドメインを含む完全なアカウント名を指定する必要があります。 例:
|
日付
演算子 | 説明と使用例 |
---|---|
|
送信日時または更新日時に基づいてメッセージを検索します。 日付は YYYY-MM-DD の形式で入力します。 検索ではデフォルトで UTC が使用されます。タイムゾーンを指定するには、 検索結果には、指定した日付も含まれます。たとえば、 例:
|
|
指定した期間より古いまたは新しいメッセージを検索します。 指定できる期間として、 検索ではデフォルトで UTC が使用されます。タイムゾーンを指定するには、 例:
|
tz: |
日付と時刻に基づく検索でタイムゾーンを指定します。
例:
|
メッセージと Chat スペースのプロパティ
演算子 | 説明と使用例 |
---|---|
has: |
特定の種類のコンテンツを含むメールを検索します。 例:
サポートされているコンテンツの種類:
|
is: |
DM のみ、またはスペース内のメッセージのみを検索します。特定の種類のスペース内のメッセージを検索することもできます。 オプション:
|
使用できる検索演算子:
一般的な検索演算子
演算子 | 説明と使用例 |
---|---|
message: |
キーワードを含むテキスト メッセージを検索します。検索演算子を使用せずに単語を入力した場合、Vault では 例:
|
AND |
2 つの検索キーワードに一致するテキスト メッセージ、ボイスメール、通話履歴を検索します。複数の検索キーワードを入力した場合、Vault では検索キーワードの間に 例:
|
OR |
2 つの検索キーワードのいずれかに一致するテキスト メッセージ、ボイスメール、通話履歴を検索します。 例:
|
NOT |
検索キーワードを含まないテキスト メッセージ、ボイスメール、通話履歴を検索します。 例:
|
電話番号または日付
演算子 | 説明と使用例 |
---|---|
with: |
特定の電話番号を使ったテキスト メッセージと通話履歴イベント、特定の電話番号からのボイスメールを検索します。 電話番号で検索する場合は、次を含める必要があります。
例:
|
before: |
指定した日付の前または後に発生したテキスト メッセージ、ボイスメールとその音声文字変換データ、通話履歴を検索します。 検索はテキスト メッセージが送信された日、ボイスメールが作成された日、通話を発信または受信した日の午後 11 時 59 分(UTC-7)を基準としています。 検索結果には、指定した日付のものは含まれません。たとえば、 例:
|
データの種類または添付ファイル
演算子 | 説明と使用例 |
---|---|
is: |
Google Voice から特定の種類のデータを検索します。 次の種類を検索できます。
例:
|
has:attachment |
ファイルが添付されているテキスト メッセージを検索します。 例:
|
クエリに関する問題のトラブルシューティング
検索語句がエラーになる場合や期待どおりに機能しない場合、最も一般的な原因は構文エラーです。稀にクエリが複雑すぎて処理できないケースもあります。
よくある構文エラー
- 演算子に値を指定していない(
to:username1
とすべきところをto:
と入力した場合など) - かっこがない
from:(username1 OR username2)
from:(username1 OR username2
と入力した - 引用符がない(Gmail とドライブ)。たとえば、
"Solarmora, Inc."
(1 つのキーフレーズとして扱われる)とすべきところをSolarmora, Inc.
(2 つのキーワードとして扱われる)と入力した - Gmail 以外のサービスの検索でワイルドカード(
*
)を使用した。ワイルドカードを使用できるのは Gmail でのみです。
検索キーワードの複雑度に関するガイドライン
検索キーワードを適切に処理できるよう、以下のガイドラインに沿ってください。
- 使用する
OR
の数は 20 個未満にする。クエリに日付演算子(sent_before:
など)を含める場合は、OR
の数を 10 個未満にする。 - 1 つのクエリで使用する
AROUND
演算子は 2 つまでにする。 AROUND
の範囲は 20 未満に設定する。- 長いクエリは同等の短いクエリに分割することを検討する。たとえば、
(tax AND audit) OR (secret AND project)
は、次のように 2 つのクエリに分割できます。(tax AND audit)
(secret AND project)