要対応: ドライブの検索演算子に関する変更

2021 年 4 月 27 日付けで、ドライブの検索演算子 to: と from: を Google Vault で使用した場合の一致対象が変わります。2021 年 3 月より前に共有されたファイルは一致しなくなります。2021 年 2 月から、現在の to: 演算子と同様に機能する新しい検索演算子 sharedwith: が利用可能です。

変更の対象、対応方法、時期

ドライブの検索演算子 to: または from: を使用している場合は、引き続き期待どおりの結果が返されるように Google Vault の保存済みクエリを調整してください。

  • 現在の to: と類似の結果を得るには、検索クエリを sharedwith: に変更します。
  • 現在の from: と同じ結果を得るには、検索クエリを owner: に変更します。

検索演算子の動作の変更は、次のセクションで説明するように段階的に展開される予定です。検索クエリの更新はすでに行うことが可能です。to: または from: を使用する検索に新しい動作が適用されると、Vault に通知が表示されます。

移行のタイムライン

フェーズ 1: ドライブで sharedwith: 検索演算子がリリースされます(2021 年 2 月)

すべての組織がドライブと Vault で sharedwith: 検索演算子を利用できるようになります。この最初のフェーズが完了してから、保存済みクエリを更新することをおすすめします。sharedwith: で一致するファイルは、最初は to: と同じですが、次のフェーズで少し変わります。

フェーズ 2: sharedwith: で一致するファイルが増えます(2021 年 3 月中旬)

sharedwith: 検索演算子を使用すると、指定したアカウントで閲覧、コメント、または編集できるファイルに加えて、指定したアカウントにオーナー権限があるファイルも一致します。sharedwith:to: の検索結果を比較した場合、アカウントにオーナー権限があるファイルも一致する sharedwith: の結果でファイル数が多くなります。

フェーズ 3: ドライブでの to:from: の動作が変わります(2021 年 3 月~2021 年 4 月)

新しい動作は、ドライブでの検索から徐々に展開されます。このフェーズでは、Vault で to: または from: を使用してドライブ ファイルを検索した場合の動作は現在と同じです。したがって、ドライブと Vault の検索結果を比較すると、ドライブへの変更が組織に適用された後は結果が一致しません。

フェーズ 4: Vault での to:from: の動作が変わります(2021 年 4 月 27 日)

2021 年 4 月 27 日に、to:from: の新しい動作が Vault でのすべてのドライブ検索に適用されます。

検索演算子の動作の変更点について

ドライブ検索での to:from: の新しい動作により、これらの演算子をより直感的に使えるようになります。また、ファイルにアクセスできるユーザーだけでなく、彼らにアクセス権を付与したユーザーも特定できます。ただし、電子情報開示のニーズに対応できるものではありません。動作の変更の詳細と例については、以下の表をご覧ください。

ドライブの検索演算子 現在の動作 新しい動作(2021 年 4 月 27 日以降)
to:

指定したアカウントに閲覧、コメント、または編集の権限があり、かつオーナー権限はないすべてのファイルが一致します。

指定したアカウントと共有されたフォルダ内にあるファイルは、直接共有されていなくても一致します。

user1@example.comfile1folderAfileA を含む)の編集権限がある場合:

  • to:user1@example.com を指定すると、file1fileA が一致します

指定したアカウントと直接共有されているファイルが一致します。

2021 年 3 月より前に共有されたファイルは一致しません。

指定したアカウントと共有されたフォルダ内にあるファイルでも、直接共有されていなければ一致しません。

user1@example.comfile1folderAfileA を含む)の編集権限がある場合:

  • to:user1@example.com を指定すると、file1 は一致しますが、fileA は一致しません
from:

指定したアカウントにオーナー権限があるファイルが一致します(owner: と同様)。共有ドライブ内のファイルのうち、指定したアカウントで作成したファイルが一致します。

ファイルのオーナーが user1@example.com で、共有元が user2@example.com の場合:

  • from:user1@example.com を指定すると、このファイルが一致します
  • from:user2@example.com を指定した場合、このファイルは一致しません

指定したアカウントが共有元であるファイルが一致します。

2021 年 3 月より前に共有されたファイルは一致しません。

ファイルのオーナーが user1@example.com で、共有元が user2@example.com の場合:

  • from:user1@example.com を指定した場合、このファイルは一致しません
  • from:user2@example.com を指定すると、このファイルが一致します
sharedwith: なし - 新しい演算子

アカウントに、ドライブで閲覧、コメント、編集する直接的または間接的な権限があるすべてのファイル(アカウントが所有するファイルも含む)が一致します。

現在の to: と同じ結果を得るには、sharedwith:[アカウント] ‑owner:[アカウント] を使用します。

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