Google サービス トラフィックの遮断に関するよくある質問

Google では、すべてのサービスに対して指定期間におけるアクセス数と、そのリクエストのおおよその送信地域を記録しています。ある地域からの製品やサービスへのトラフィックが大幅に減少した場合、その製品やサービスにユーザーがアクセスできなかった可能性があります。Google はプログラムで、世界中のトラフィック パターンの時間推移を監視して、著しい変化を検出します。さらに、現地のジャーナリスト、活動家、ユーザーからの問い合わせを受けて、Google がグラフを調べることもあります。

ユーザーが Google のサービスにアクセスできない場合、ネットワークの停止から政府主導の遮断まで、さまざまな理由が考えられます。

トラフィック グラフで著しい減少を検出または発見すると、その現象をリストに追加し、政府筋、ニュースソース、ISP から関連情報を入手します。このリストの更新は手作業なので、リアルタイムには更新されません。グラフでは発見できない可能性もあります。

必ずしもそうではありません。遮断の原因によって、その地域の大多数のユーザーがサービスにアクセスできない場合（たとえば、中国での YouTube）や、住民の一部のアクセスが制限される場合（たとえば、2012 年 2 月のケニアでの Google のすべてのサービス）などがあります。

グラフは、世界全体のリクエスト率に対する各地域のリクエスト率を表します。期間とサービスごとに、各地域のトラフィックを世界全体のトラフィックで除算します。この数値は 0～1 の間になります。次に、すべての数値を正規化するために定数で乗算しますが、これによりグラフの形状が変化することはありません。

インターネット トラフィックが発生する地域を特定するのは、定量的科学ではありません。第三者のデータと Google の技術を組み合わせて利用しています。

各グラフの数値は実際の量ではなく、期間ごとに比較するためのものです。数値が 10 から 20 に変化した場合、アクセスが倍になったことを意味しますが、実際の量を示すものではありません。別のグラフの数値を比較することはできません。グラフに表されているのは、Google の世界全体のトラフィックに対するある地域のトラフィックの相対値です。ある地域でのトラフィックが長い期間で減ってきている場合でも、必ずしもその地域からの Google へのトラフィック量が実際に減っているとは限りません。その特定の地域のトラフィックが、世界全体の平均よりもゆっくり増加していることを意味しているのにすぎません。グラフは、サービスの利用の時間推移を示しているので、通常は毎週同様のパターンが見られます。たとえば、こちらのグラフでは、フランスからの Gmail へのトラフィックが、通常は週末よりも平日のほうが多いことがわかります。注意を引くのは、通常のグラフパターンが途絶える部分です。たとえば 2011 年 1 月のエジプトや 2012 年 11 月のシリアのように、政治的に混乱した期間に、それぞれの政府がインターネット トラフィックを遮断して、Google サービスにほとんどアクセスできなかったときです。

Google では、Google サービスへのトラフィックが少ない地域のグラフは公開していません。

Google サービスへのトラフィックについて、リアルタイムの情報を提供することで、ある国や地域で Google サービスへのアクセス状況を確認できます。このデータを利用してオンラインでの情報の流れを分析し、把握していただきたいと Google では考えています。