乗換案内パートナー ダッシュボードから有効な General Transit Feed Specification(GTFS)フィードをアップロードしたら、限定公開プレビューを有効にして、公開前のステージング環境でフィードのスケジュールとルーティングをテストできます。
Google マップで GTFS データをプレビューする
- 乗換案内パートナー ダッシュボードに関連付けられている Google アカウントにログインします。(Google アカウントを新規作成する方法)。
- Google マップにアクセスします。
- 営業エリアでさまざまなクエリをテストします(例: 駅の場所、運行スケジュール、経路のシェイプ)。
複数の人がテストに関わる場合は、全員で共有する汎用の Gmail アカウント(<agency_name.gt>@gmail.com など)を作成するか、グループ内のメール エイリアスに Google アカウントを関連付けます。
限定公開プレビューのステージング環境では、Google 乗換案内の [検索] 画面で直接フィードデータのクエリを実行できます。
クエリを実行するたびに複数のルート候補が表示され、横には赤い文字で「Google 機密資料」と表示されます。ルート候補は、テスト対象のフィードデータのみを使用して表示されます。
「Google 機密資料」のラベルが付いていない候補が表示される場合もありますが、それらは他のフィードの公開中のデータを使用しています。
フィードを更新すると、プレビュー データが更新されるまでに数日かかります。このため、問題の修正はできるだけまとめて行うことをおすすめします。
限定公開プレビューのテストでは、次の状態が確保されていることも確認してください。
-
ルートの経路のシェイプが Google マップ上の道路と一致している
-
ルートの合計時間が適切である(例: バスの速度が速すぎたり、遅すぎたりしない)
-
ルートは平日と週末のどちらについても、[すぐに出発] プルダウンを使用してテストしている
-
適切な場所で乗換が行われる
Google のルート検索ではリクエストごとに複数の候補が表示されますが、他のルート検索と同じ結果にならない場合もあります。Google のアルゴリズムでは目的地までの最速ルートを優先して表示するため、乗換回数や徒歩が多いこともあります。
Google のルート検索よりはるかに優れた候補が表示されるリクエストを見つけた場合は、乗換案内パートナー サポートチームまでご報告ください。その際、報告内容にはそのルートのリンクも含めていただけると助かります。リンクをコピーするには、Google マップの左上にある ボタンをクリックして、メニューから [地図を共有または埋め込む] をクリックします。現地の様子が詳しくわかるように、なるべく多くの情報を盛り込むようにしてください。
なお、すでに一般公開されている経路データがあれば、プレビューの経路の方が優れている場合でも、そちらの方が最初に表示されます。
フィードのプレビューをテストする際には、乗換が適切かどうかを確認する必要があります。主要乗換地点で乗換が必要となるクエリをテストし、結果が合理的なものか確認してください。
乗換のテストでは次の点にご注意ください。
-
Google のルート検索アルゴリズムでは同じ駅や停留所での乗換だけでなく、徒歩移動が必要な乗換も考慮の対象となります。
-
どちらの場合でも、出発地から目的地までに行われる乗換の最小時間が余裕を持って見積もられ、徒歩移動の必要があれば、それも計算に含められます。データによっては、この見積もりの調整が必要になる場合もあります。
また、複数の路線が交わる、または複数の路線の終点となる主要な乗換駅での乗換時間も、到着時刻から出発時刻までの間隔を特に考慮して適切かどうか確認してください。乗換にかかる最小時間の見積もりが短すぎるか長すぎる場合は(前者は滅多にない)、サービス提供網内での乗換の状況を記述したファイル「transfers.txt
」を提出して修正してください。このファイルの詳細については、GTFS 仕様をご覧ください。
ランダムなクエリでフィードをテストする
品質保証審査
警告のあった問題をすべて解決し、GTFS フィードのプレビューに満足できたら、Google の担当チームにご連絡ください。フィードの品質保証審査を実施します。潜在的な問題が見つかった場合はご報告いたしますので、問題の解決にご協力ください。
Google の最終審査を経て承認を得た後でなければ、GTFS フィードは公開できません。
限定公開プレビューのテストに関するおすすめの方法
Google マップのプレビューでルートを確認する
ランダムクエリを検証したら、停車地の地理座標を使って、手動で Google マップ上にルートを計画できます。
ランダムなルートを生成する
検証レポートの [クエリ] タブで、自分のデータが含まれたサンプルのルートを生成できます。
ルートの計画を立てる
ルートを手動でテストする方法は次のとおりです。
- マップを開きます。
- [ルート] をクリックします。
- [乗換案内] をクリックします。
- 停車地の緯度と経度を使用してルートを計画します。次の点に留意してください。
- 駅名と停留所名はプレビューでは利用できません
- 他の交通機関から既存のバス、鉄道、フェリーへの乗り継ぎは利用できません
- [すぐに出発] および [出発時刻] オプションを使用して、クエリをテストします。
計画したルートを確認する
ルート結果は明るいピンクの背景に表示されます。このデータは機密情報であるため、エンドユーザーには表示されません。
ルートを計画できたら、以下の詳細を確認してください。
- ルートの省略名とルートの標準名
- 停車地の到着 / 発車時刻と運行日
- 停車地名
- 運行時間
- シェイプ(提供している場合)
- 交通機関名
- 交通機関の URL
- 交通機関電話番号(提供している場合)
- 運賃情報(提供している場合)
- 運賃の URL
すべてのエンティティがウェブサイトで提供されるデータと一致しており、エンドユーザーが理解できるものにしてください。
ルート結果は項目を視覚的に表したもので、エンドユーザーに表示されます。
GTFS フィードを確認する
予備テスト
- 運行期間: 運行期間は 28 日以上 3 年未満にしてください。
- サービス提供範囲: サービス提供範囲の全範囲を提供してください。サービス提供範囲を限定的に提供している場合は、チェックリスト フォームでその理由をお知らせください。
- 検証警告: 生成された最新の検証レポートの [エラー] タブで、検証警告を確認して解決します
詳細なテスト(GTFS ファイル)
agency.txt
: 提供された交通機関情報が正確であり、交通機関のウェブサイトと一致している- ユーザーの利便性を高めるため、交通機関の電話番号と運賃の URL を含めることをおすすめします
calendar.txt
: すべての運行サービスに運行曜日が含まれているcalendar_dates.txt
:- 例外日付が、
calendar.txt
で定義された運行期間と一致している - 通常日と運行が異なる(減便または増便)日付(祭典や祝祭日など)がすべて含まれている
- サービスで運行の例外を使用しない場合は、「フィードで日付による例外が設定されていない」という警告は無視します。
- 例外日付が、
routes.txt
:- ルート名と色が、交通機関のウェブサイトと一致しており、エンドユーザーが理解できる
-
route_short_name と route_long_name
の両方が指定されている場合、エンドユーザーにはroute_short_name
が表示されます。 - ルートが方向によって分割されていない
route_urls
はルート固有であるか、まったく提供されていない
trips.txt
:- 提供された
trip_headsigns
は、ルートの正しい方向を示し、エンドユーザーが理解できる trip_headsigns
はルート名を重複していないtrip_headsigns
が環状線ルートに定義されていないtrip_short_names
が route_type: heavy rail にのみ定義されている- ルート省略名値は、ヘビーレールまたは長距離列車にのみ定義されている
- 提供された
stops.txt
:- 停車地名は適切で、交通機関のウェブサイトと一致している
- 停車地名に
stop_codes
が含まれていない(ブラジルを除く) - 停車地名には略称を使用できますが、同じ名前を使用する必要があります
- 停車地の場所が正確(道路の正しい側、歩道の近く)
stop_codes
が提供されている場合は、交通機関のウェブサイトで確認でき、エンドユーザーにとって馴染みがある- 停車地の URL は停車地固有
shapes.txt
(省略可、ただし強く推奨):- シェイプが道路やレールに正確に沿っている
- シェイプがすべてのルートに提供され、
trips.txt
ファイルによって参照されている shapes.txt
ファイルに関連する検証警告が解決されている
stop_times.txt
:- フィードに定義されている停車地の到着 / 発車時刻は、ウェブサイトにも記載されており、エンドユーザーが理解できる
-
乗車、下車タイプを確認する(定義されている場合)
pickup_type
とpickup_type 2
(交通機関へ電話が必要)および3
(運転手へ連絡が必要)はサポートされていません。 - 環状ルートの場合、各停車地で
stop_headsign
を定義する必要があります
feed_info.txt
:- このファイルまたは
agency.txt
で定義されたフィード言語 - 開始日と終了日をカレンダー ファイルと比較する
- このファイルまたは
- 検証警告
- 「停車地がシェイプから遠すぎます」警告がない
- 「停車地が間違った順序でシェイプに配置されいます」警告がない
- 「連続する停車地の到着 / 発車時刻のうち、同じ時刻が指定されているものが多すぎます」警告がない
- 「同じブロック内にあるルートの停車地の到着 / 発車時刻が重複しています」警告がない
- 「フィードの運行サービスの日付に隔たりがあります」警告がない
- 「停車地のタイムゾーンが間違っています」警告
- 「ルートの色のコントラスト警告」の警告
- 「最小乗換時間がありません」警告
- 「駅や停留所の行先表示と名前が同じになっています」警告
- 「点の位置が原点(0,0)に近すぎます」警告
開始前のチェックリストを提出する
上記のガイドラインに沿ってフィードをテストし、マップ上のルート結果に問題なければ、Google 乗換案内の公開前チェックリストを記入してください。提出したフィードは、品質分析確認を受けます。