複数の質問で構成されるアンケートでは、前の質問に対するユーザーの回答を引用した方が効率的な場合があります。これを回答のパイピングと呼びます。
この機能を使用するには、後の質問のテキストに QX_ANSWER の形式で単語を追加します。こうした質問がユーザーに表示されると、Q1_ANSWER が質問 1 に対するユーザーの回答の全文に置き換えられます。同様に、Q2_ANSWER は質問 2 に対するユーザーの回答、というように置き換わっていきます。選別用の質問があるアンケートの場合、Q1_ANSWER はその質問に対する回答を指します。
パイピングを使用したアンケートの例を以下に示します。
- 質問 1: 次のうち、好きな色はどれですか?
- 赤
- 青
- 緑
- 質問 2: 次のうち、好きな色はどれですか?
- 白
- 黒
- シルバー
- 質問 3: 次のうち、購入するとしたらどちらを選びますか?
- Q1_ANSWER の乗用車
- Q2_ANSWER の乗用車
- 質問 4: 今、Q1_ANSWER の服を着ていますか?
- はい
- いいえ
あるユーザーが、質問 1 で「赤」、質問 2 で「シルバー」を回答として選択した場合、以降に表示される質問は以下のようになります。
- 質問 3: 次のうち、購入するとしたらどちらを選びますか?
- 赤の乗用車
- シルバーの乗用車
- 質問 4: 今、赤色の服を着ていますか?
- はい
- いいえ
制限事項
パイピングは、特定の質問タイプでのみ利用することができます。現在、この機能を利用できる質問タイプは次のとおりです。
- 単一回答
- 複数回答(選別用の質問として使用する場合)
詳しくは、質問タイプの説明をご覧ください。
ユーザーに表示されていない回答についてはパイピングできないため、前の質問から後の質問へのパイピングのみが可能です。たとえば、質問 4 のテキストに Q5_ANSWER を使用することはできません。
質問文と回答文の長さ制限は引き続き適用されます。こうした制限を計算するために、Google ではパイピング可能なできる限り長い回答を使用しています。
別の回答をパイピングしている回答をパイピングすることはできません。このようなアンケートの開始は許可されません。例を以下に示します。質問 3 の回答の最初の選択肢が Q2_ANSWER となっていますが、これは Q1_ANSWER を指しています。
- 質問 1: 次のうち、好きな色はどれですか?
- 赤
- 青
- 質問 2: 次のうち、購入するとしたらどちらを選びますか?
- Q1_ANSWER の乗用車
- Q1_ANSWER のトラック
- 質問 3: 次のうち、写真を撮るとしたらどちらを選びますか?
- Q2_ANSWER
- 子猫