割合と重複
これらの回答の割合を合計すると 100% を超えてしまいます。どうしてでしょうか。
「複数回答」タイプの質問では、すべての回答の横にチェックボックスが表示され、ユーザーは回答を複数選択できるようになっています。
各回答の割合をそのまま合計すると、回答を 2 つ選択したユーザーを 2 回カウントし、回答を 3 つ選択したユーザーを 3 回カウントすることになります。そのため、割合をそのまま合計しても正しい結果が得られません。回答をグループ化すると、少なくとも 1 つの回答を選択したユニークユーザーの数を求めることができます。
回答をグループ化する
「公園」または「その他の場所」を選択したユニークユーザーの数を求めるには、これら 2 つの回答をグループ化します。設定パネル(レポートページの右側)で、それぞれの回答をドラッグしてください。
棒グラフに、これらが 1 つの回答として表示されるようになりました。たとえば、それぞれの割合(9.8%、6.5%、4.5%)を合計すると 20.8% ですが、棒グラフを見ると、いずれか一方または両方の回答を選択したユニーク ユーザーは 18.9% であることがわかります。残りの 1.9% は、両方の回答を選択したため重複してカウントされたユーザーの割合です。
リーチテーブル
「複数回答」のデータを分析する際、「最も多くのユニークユーザーが選択した回答グループ」がわかると便利です。Google の新しい「リーチテーブル」は、最も多くのユーザーが選択した回答の組み合わせと、それを選択したユニークユーザーの数を示しています。
このテーブルは TURF 分析(最適な選択肢の組み合わせを見つける統計手法)で役立ちます。たとえば、ペットフードのコマーシャルを制作しており、どこで撮影するか、飼い主の共感を得るにはどうすればよいかを迷っているとします。時間がないため、撮影場所は 1 か所しか選べません。室内で撮影すると、ターゲット ユーザーの 62% に「リーチ」できます。これに庭のシーンを追加すれば、リーチが 89% になります。ただし、さらに公園でのシーンを追加した場合、リーチの上昇は 3.6 ポイントにとどまり、3 つ目のシーンを追加する意味があるとはいえません。