動的検索広告は、ユーザーの検索が自分のサイトに関連している場合に自動的に広告が表示されるようにする Google 広告の機能です。サイトのどのページを広告に使うかを指定すると、Google はキーワードではなくウェブサイトの検索インデックスを使用して、ユーザーの検索がターゲットに関連しているかどうかを判断します。
キーワードの調査や選定に時間をかける代わりに、魅力的で訴求力のある広告の説明を作成したり、サイトのコンテンツに詳しい説明を追加したりすることに集中できます。
キーワードと併せて利用できる
エンジン アカウント内で、動的検索広告と完全一致キーワードが Google 広告のオークションで使用可能な広告スロットをめぐって競合することはありません。エンジン アカウント内の（いずれかのキャンペーンの）キーワードが検索クエリと完全に一致する場合、Google 広告は常にそのキーワードをオークションにかけ、エンジン アカウント内に関連する動的広告ターゲットがあっても無視します。ただし、ユーザーの検索クエリがキーワードに対して部分一致またはフレーズ一致の場合は、広告ランクを使用してキーワードと動的検索広告のどちらをオークションにかけるかを決定します。動的検索広告と広告ランクの詳細については、Google 広告ヘルプセンターをご覧ください。
自分で管理できる
動的検索広告では、広告テンプレート、入札単価、予算のほか、サイトのどのページを動的検索広告に使用するかをご自分で管理できます。従来のキャンペーンと同様に、動的検索広告を含むキャンペーンでは除外キーワードと除外動的広告ターゲットを使用して、売上につながらない検索には広告を表示しないようにすることができます。
検索ネットワークをターゲットとする Google 広告キャンペーンでのみ利用できる
動的検索広告は、検索ネットワークをターゲットとする Google 広告キャンペーンでのみご利用いただけます。次のタイプのキャンペーンではご利用いただけません。
- ショッピング キャンペーン
- ディスプレイ ネットワークをターゲットとする手動キャンペーン
動的検索広告の詳細については、Google 広告ヘルプセンターをご覧ください。
動的検索広告向けの動的広告グループ
このたび Google 広告では、特に動的検索広告を対象とする動的広告グループが作成されました。検索広告 360 内で動的広告グループを作成するには、検索広告 360 管理画面を使用するか、アップロードを行います。詳しくは、検索広告 360 でサポートされる Google 広告動的広告グループについてをご覧ください。
検索広告 360 の動的検索広告
検索広告 360 から行える操作は次のとおりです。
- 動的検索広告を作成し、動的広告グループ内で（広告を掲載するサイト上のページを定義する）動的広告ターゲットを設定できます。動的検索広告と動的広告ターゲットは、管理画面または一括送信シートを使用して作成できます。Google 広告で動的検索広告と動的広告ターゲットを作成した場合は、検索広告 360 に同期することができます。ただし、Floodlight トラッキングはサポートされません。
- 動的広告ターゲットと一致したユーザー検索を表示できます。その後、キーワードや除外キーワードを追加して、よりユーザーの意図に近い広告が表示されるようにすることができます。
- 以下についてのレポートを作成できます。
- エンジンの指標（クリック数、インプレッション数など）。
- Floodlight アクティビティ、Google 広告コンバージョン トラッキング、Google アナリティクスで記録されたコンバージョン。
動的検索広告と動的広告ターゲットの URL
デフォルトでは、動的検索広告と動的広告ターゲットは、エンジン アカウントの URL テンプレートで指定された動的トラッキング URL（テンプレートを編集していなければ {unescapedlpurl}）を継承します。Google 広告で動的検索広告を配信する際には、この URL テンプレートがサイトのランディング ページ URL に適用されます。
エンジン アカウントの URL テンプレートを継承せずに、キャンペーン レベルや広告グループ レベルでテンプレートを作成することもできます。また、広告やターゲットごとに固有の URL パラメータを指定したい場合は、動的検索広告単位や動的広告ターゲット単位でテンプレートを作成できます。
なお、2016 年 8 月中旬以前に作成した動的広告ターゲットについては、専用の URL テンプレートを指定してください。検索広告 360 では、これらのターゲット レベルの URL テンプレートは自動的に作成されるため、デフォルトでは、これらの古い動的広告ターゲットが、上位に指定するいずれのテンプレートよりも優先されます。このような動的広告ターゲットに上位の URL テンプレートを継承させたい場合は、検索広告 360 で作成した URL テンプレートを削除してオーバーライドを解除する必要があります。
拡張広告形式と標準広告形式
デフォルトでは、検索広告 360 で作成する新しい動的検索広告は拡張形式になります。すでに Google 広告で拡張動的検索広告を作成済みの場合は、必ず変更内容を同期してください。同期が完了すると、検索広告 360 内で広告を管理し、レポートを作成できるようになります。
標準形式の動的検索広告も引き続き配信されるため、Google 広告と検索広告 360 のどちらでも、拡張動的検索広告と合わせてそのレポートを作成できます。標準形式の動的検索広告は作成できなくなりました。既存の動的検索広告は引き続き配信され、Floodlight でトラッキングすることもできますが、今後 Floodlight でサポートされるのは拡張動的検索広告のエンティティのみとなります。新規にオンボーディングしたアカウントの場合、動的検索広告はアカウントに同期することができますが、Floodlight トラッキングはサポートされません。
サポートされる機能
- Search Ads 360 API を使用したレポートのダウンロード。
- 動的検索広告のレポートデータは、エグゼクティブ レポートに含まれます。なお、動的検索広告や動的広告グループの指標のみを含むようにエグゼクティブ レポートをフィルタリングすることはできません。
- アトリビューション モデル: ラストクリック、キャンペーン マネージャー 360 からインポートした基本モデルとカスタムモデル、検索広告 360 のデータドリブン アトリビューション モデル。
- Google 広告内でページフィードを設定している場合は、動的検索広告のターゲティングに使用する URL を指定できます。
- 動的検索広告キャンペーンに、コンバージョン、収益、または掲載順位を重視した検索広告 360 入札戦略を適用し、入札戦略の目標やコンバージョン数を基に動的広告ターゲットの上限 CPC を調整できます。
入札戦略に基づく上限 CPC の変更は変更履歴レポートに記録されます。変更履歴レポートにフィルタを設定すれば、入札単価最適化システムによって加えられた「ウェブページ」エンティティの変更のみを表示できます。 - 予算グループに動的検索広告キャンペーンを含めて費用をトラッキングし、必要であれば予算入札戦略を使用して費用を管理します。
利用を開始する
- 新規または既存の Google 広告キャンペーンに動的検索広告を設定します。
Google 広告で動的検索広告をすでに作成している場合は、検索広告 360 に変更を同期できます。 - Google 広告で動的広告グループを作成するか、検索広告 360 で一括送信シートを使用して動的広告グループを作成します。
- 動的広告グループに動的検索広告を追加します。
- 動的広告ターゲットを設定します。