キャンペーンや広告グループは、すべてのデバイスタイプを対象とします。そのため、端末タイプ別の入札単価調整を入力していない場合は、入力したデフォルト入札単価がパソコン、モバイル端末、タブレットのすべてに適用されます。デバイスの入札単価調整を指定すると、キャンペーンまたは広告グループの入札単価を個別に増減できるようになるため、特定のデバイスで検索が行われるときに広告の競争力を調整することができます。
一括送信シートを使用すると、Google 広告および Microsoft Advertising のキャンペーンと広告グループでモバイル、タブレット、パソコン向けのデバイスの入札単価調整(入札単価調整比とも呼ばれる)を設定および編集できます。
Google 広告の場合は、次の設定も行うことができます。
- デバイスタイプごとに入札単価調整比を設定するだけでなく、一括送信シートを使用して、モバイル、タブレット、パソコンなどのデバイス ターゲティングを指定することができます。
- デバイスタイプ別のキーワード ランディング ページを設定することで、モバイル デバイスをターゲットにすることができます。
広告グループは、広告グループ単位で端末ターゲットを指定していない場合、キャンペーンの端末ターゲットを継承します。
一括送信シートで端末ターゲット(モバイル、タブレット、パソコン)を指定する
端末タイプをターゲティングするには、キャンペーン単位や広告グループ単位で、モバイル端末、タブレット、パソコンの入札単価調整を設定します。
広告グループは、デフォルトではキャンペーンのデバイス入札単価調整比を継承します。広告グループ単位のデバイス入札単価調整比を指定することで、キャンペーン単位の入札単価調整比をオーバーライドできます。
アカウント タイプ | デバイス入札単価調整の範囲 |
---|---|
Google 広告 |
-90%~900%(-91%~-99% を除く) デバイスの入札単価を無効にするには、-100% を指定します。 |
Microsoft Advertising |
-100%~900% デバイスの入札単価を無効にするには、-100% を指定します。 デフォルト入札単価を使用するには 0% を指定します。 |
一括送信シートを使用してデバイス入札単価調整を設定する手順の概要
- 選択したキャンペーンや広告グループの編集可能なレポートをダウンロードします。
- 一括送信シート / レポートで、デバイスの入札単価調整を指定、編集、削除します。
一括送信シートをダウンロードして、デバイスの入札単価調整を設定する
- 編集する項目を含む Google 広告か Microsoft Advertising のアカウントまたはキャンペーンに移動します。
- [キャンペーン] タブまたは [広告グループ] タブをクリックします。
- 次のいずれかを行って、更新する項目を選択します。
- キャンペーンまたは広告グループのチェックボックスをオンにします。
- レポートの表をフィルタして、目的のキャンペーンまたは広告グループだけを表示します。
- 編集可能なレポートをダウンロードします。
- レポートの表の上部にあるダウンロード アイコン
をクリックします。
- [レポートのダウンロード] タブで、次の操作を行います。
- レポート名: レポート名を入力するか、デフォルトの名前を使用します。
- 対象: デフォルトの選択([選択したアイテム] または [現在の対象])を使用します。
- 形式: 矢印をクリックして、ファイル形式を選択します。デフォルトでは [Excel 2007(.xlsx)] が選択されています。
- 表示項目: デフォルトの設定の [編集可能な項目(再アップロード用)] を変更しないでください。
- 次のタイプを含める:
- [キャンペーン] または [広告グループ] のチェックボックスをオンにします。
- (省略可)その他の設定項目を選択します。
- [ダウンロード] をクリックします。
- レポートの表の上部にあるダウンロード アイコン
デバイス入札単価調整比を指定して、一括送信シートをアップロードする
-
ダウンロードしたレポートのキャンペーン行または広告グループ行で、次のいずれかのデバイス列に入札単価調整を指定します。
- Mobile bid adjustment %
- Tablet bid adjustment %
- Desktop bid adjustment %
- 入札単価調整を削除するには、各デバイスの入札単価調整比の列に「
remove_content
」と入力します。デバイスの入札単価調整は、すべて削除するか、すべて指定するかのいずれかしか選択できません。デバイス入札単価調整のうちの 1 つだけを削除することはできません。 - 広告グループにキャンペーンの入札単価調整を継承させる場合は、各デバイスの入札単価調整比の列に「
(inherited)
」と入力します。
- 変更を保存します。
- 一括送信シートをアップロードします。
例
Row Type | Action | Campaign | Ad group | Mobile bid adjustment % | Desktop bid adjustment % | Tablet bid adjustment % |
---|---|---|---|---|---|---|
campaign | edit | Camp1 | 20% | 0% | 0% | |
ad group | edit | Camp2 | AG2 | 0% | 0% | -30% |
ad group | edit | Camp1 | AG1 | (inherited) | (inherited) | (inherited) |
一括送信シートの有効なデバイス ターゲティングの列
一括送信シートの各ターゲティング列には、読み取り専用の [Effective] 列が対になっています。この列には、各キャンペーンや各広告グループで現在有効になっているターゲティングが表示されます。
広告グループは、キャンペーンのデバイス ターゲティング設定、またはキーワードに適用されている検索広告 360 入札戦略のデバイス ターゲティング設定を継承する場合があります。そのため、広告グループの有効列には、継承された値かその広告グループに対して設定されている値のいずれかが表示されます。
アカウント タイプ | デバイス ターゲティング列(読み取り専用) |
---|---|
Google 広告 |
|
Microsoft Advertising |
上記の列は、Microsoft Advertising 広告グループの一括送信シートに含まれています。 |
一括送信シートに追加される Google 広告のデバイス ターゲティングの列
Google 広告のキャンペーンと広告グループの一括送信シートには、以下の読み取り専用のデバイス ターゲティング列が含まれています。
- Device
Google 広告からキャンペーンを同期すると、[Device] 列に「Mobile | Pc | Tablet」と表示されます。広告グループ単位の [Device] 列には、「(inherited)」と表示されます。検索広告 360 内で作成したキャンペーンの場合、この列は常に空欄になります。 -
Suggested device type bid adjustment %
コンバージョン目標をキャンペーンに適用している場合や、検索広告 360 入札戦略をキャンペーンや広告グループ、キーワードに適用している場合、以下の列に推奨入札単価調整が表示されます。
キーワードに適用した入札戦略によってデバイス入札単価調整を自動設定するように指定している場合、そのキーワード入札戦略は、広告グループのデバイス入札単価調整を設定し、キャンペーンのデバイス入札単価調整の推奨値を提示します。詳しくは、検索広告 360 入札戦略によるデバイス入札単価調整についてをご覧ください。- Suggested mobile bid adjustment %
- Suggested tablet bid adjustment %
- Suggested desktop bid adjustment %