金融業界の広告主は、宣伝する特定の商品ごとに数件のキャンペーンの作成を必要とする場合があります。たとえば、広告主が、当座預金口座(Checking account)を宣伝するキャンペーンを数件、普通預金口座(Savings account)を宣伝するキャンペーンを数件、さらに CD 向けのキャンペーンを数件作成するという場合が考えられます。
ビジネスデータを使用すると、特定の商品の宣伝に対して各キャンペーンがどのように貢献しているのかを簡単に確認できるようになります。ビジネスデータを使用してパフォーマンス指標を整理したレポートの例を以下に示します。
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特定の商品のレポート用にビジネスデータを設定する方法
まず、「Financial Product」という名前のビジネスデータ表を作成します。
次に、宣伝する商品ごとにビジネスデータ行を追加します。
上記の商品以外に、次の商品も追加できます。
- FHA loan(FHA ローン)
- 10/1 ARM
- 5/1 ARM
- Travel rewards(マイレージ ボーナス付き)
- Small business card(スモール ビジネスカード)
- Low interest rate(低金利)
- Cash rewards(キャッシュ ボーナス付き)
- Weak credit(ウィーク クレジット)
- Auto loan(自動車ローン)
- Home equity loan(ホーム エクイティ ローン)
- Wealth management(資産管理)
- Brokerage accounts(証券口座)
- Mutual funds(投資信託)
- Retirement(退職金)
- Financial planning(ファイナンシャル プランニング)
キャンペーンにこの表の行を適用します。次に、[ディメンション] タブの「Financial Product.ID」をもとに、各商品の掲載結果データを確認します。
詳細なビジネスデータのアイデア
各金融商品は、次のようなより広範なカテゴリに属することもあります。
- 「Checking account」と「Savings account」は「Banking」に属する
- 「VA loans」は「Mortgages」に属する
- 「Travel rewards」は「Credit cards」に属する
これらのより広範なカテゴリをビジネスデータ表で定義すれば、掲載結果データをカテゴリごとにまとめ、特定の商品でレポートを分割できます。
また、キャンペーンで分割して、各商品やキャンペーンがカテゴリ全体にどのように貢献しているかを確認することもできます。
ビジネスデータを拡張して、より広範なカテゴリのレポートを作成する方法
まず、各カテゴリをリストする個別の「Financial Product Category」ビジネスデータ表を作成します。
銀行取引、住宅ローン、クレジット カードなど、幅広いカテゴリ(特定の商品に関連付けられていないカテゴリ)を宣伝する一般キャンペーンに直接「Financial Product Category」表の行を適用します。
次に、「Financial Product Category」表内のカテゴリを参照する列を元の Financial Product 表に追加します。
「Financial Product」表の各行を編集して、適切な商品カテゴリを指定します。編集が終わると、ビジネスデータ表は次のようになります。
これで、各商品がより幅広いカテゴリを参照するようになります。「Financial Product」のデータはすでにキャンペーンに適用されているため、各キャンペーンもより幅広いカテゴリを参照します。
「Financial Product Category」ディメンションを表示し、「Financial Product」で分割します。
上記の例では、「Banking」カテゴリの一般キャンペーンで発生したクリック数が 2,000 回、「Checking account」キャンペーンで発生したクリック数が 3,500 回、「Savings account」キャンペーンで発生したクリック数が 1,500 回です。
「Financial Product」による分割を解除すると、「Banking」カテゴリの全クリック数が合計され、次のように表示されます。